雪輪の滝(Yukiwa no taki)
愛媛県宇和島市野川 | ||
雪輪の滝は足摺宇和海(あしずりうわかい)国立公園の一角に位置する滑床渓谷にかかります。 |
撮影2022/5/4 | ||
三百名山の三本杭を登る為に滑床渓谷を再訪しました。 | ||
(携行装備) ・登山靴、ダブルストック、ゲイター、毛糸帽子、冬山手袋、レインウェア、冬山ジャケット ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト ・食料(パン×1、チョコレート×2、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4) |
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(5時10分) 日の出直前に駐車場を出発します。 今回は登山口の万年橋から時計回りに三本杭を登り、帰りに滑床渓谷を歩くコースにしました。 |
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急傾斜を登って高度を稼ぎます。 | ||
丁度、御来光を見ることが出来ました。 | ||
大ーの滝の案内に思わず行きたくなりましたが、氷瀑で有名なスポットなので今回はぐっと我慢し、先を急ぎます。 | ||
(7時00分) 標準時間から10分ほど遅れて御祝山山頂998メートルに到着しました。 万年橋の標高が364メートルなので一気に600メートル以上登ったことになります。 |
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三角点は四等三角点「藤生」です。 | ||
御祝山からは一転、なだらかな山容となり、尾根伝いに少しづつ高度を上げながら登って行きました。 | ||
ここ桧尾根はシャクナゲの群生地としても有名です。 | ||
木も踊るようにのびのびと生えていました。 | ||
鹿害から護る防護柵を抜けると三本杭のたるみに到着です。 | ||
(8時00分) 三本杭のたるみからは三本杭が良く見えました。ここから尾根を外れて、ひと登りすれば山頂です。 |
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(8時10分) 登山口から丁度3時間で三本杭山頂1226メートルに到着しました。 名前の由来は宇和島藩、吉田藩、土佐藩の境界を示す杭が南側のピーク「横の森」にあったからだそうです。 この辺は、那須岳の三本槍岳が会津藩、那須藩、黒羽藩の3藩が領地を確認するため定期的に集まって槍を立てたことから名付けられたことに似ていますね。 |
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三角点は一等三角点「滑床山」ですが、名前を付けたお役人の方は故事には左右されなかったようで、こちらの方が相応しそうです。 | ||
今登ってきた桧尾根方面を見ると御祝山までの急斜面とその後の尾根の平坦振りが良く分かりました。 | ||
少し霞んでいましたが、肉眼では太平洋も見えます。 | ||
(8時25分) 山頂を後にして三本杭のたるみへと戻ります。 |
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(8時45分) 三本杭のたるみから熊のコルまでは急斜面が続くので転倒しないように慎重に降りました。 四国には現在、剣山山系に熊がいることが確認されているのみで他の地区にはいません。地名からして昔はいたのでしょう。 |
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熊のコルから滑床渓谷へと合流する奥千畳まで降ります。 地形が花崗岩の為、至るところが滑床状になっていました。 |
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(9時40分) 1時間ほどで奥千畳に到着です。名前の通り花崗岩の一枚岩から出来ています。 |
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支流を越えるたびに滑滝を見ることが出来ました。 | ||
滑滝に足を取られると下まで滑り落ちてしまうので、安全の為、ロープが掛けられています。 | ||
中には名前があってもいいような滑滝もありました。 | ||
こちらは鼓岩です。 | ||
こちらの滑滝もなかなか見事でした。 | ||
千畳敷に到着です。 | ||
左側に沢を見ながら右岸を降りて行きました。 | ||
大ーの滝の案内が再びありました。ここでも行きたくなりましたが、実は本日は四国最後の三百名山である篠山にも行く予定の為、先を急ぎます。 | ||
左岸へと渡る橋がありました。この橋は雪輪の滝を正面から見る為に設置されたものです。 | ||
(11時00分) 雪輪の滝に到着しました。 |
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前回来た時は沢沿いの展望台しかなかったような気がします。 今回は上を走っている林道脇の展望台にも行ってみました。凄く立派な石造りの雪輪の滝の石碑にびっくりです。 |
雪輪の滝(ユキワノタキ) | 全長300m | 評価8 | ||
次から次へと水が流れ落ちてきて水紋を作るのを見ていると飽きません。 | ||||
雪輪の滝という名前も優雅な響きがして素敵ですが、私だったら魚鱗の滝とでも名付けたいです。 滝の映像 |
更に渓谷を降って行くと次々と滑状の素晴らしい景観が飛び込んで来ました。 | ||
一方で百岩と言われる荒々しい景観もあるので不思議です。 | ||
遊仙橋を渡りました。 | ||
すると橋の上から素晴らしい滑滝が見えます。是非、名前を付けて欲しいですね。 | ||
こちらは岳見岩です。 | ||
出合滑に到着しました。 | ||
こちらではキャニオニングを楽しまれていました。 |
出合滑(デアイナメ) | 落差5m | 評価3 | ||
出合滑は、本流は滑状ですが、支流の滝は階段状になっています。 滝の映像 |
河鹿の滝の石碑がありました。 |
河鹿の滝(カジカノタキ) | 落差5m | 評価5 | ||
確かにそこかしこに蛙がいそうです。 滝の映像 |
鳥居岩はその名の通り、何ともご利益がありそうな真ん中が割れて鳥居のようになった石です。 |
三筋の滝の石碑がありましたが、前回も見たのか記憶がありません。 |
三筋の滝(ミスジノタキ) | 落差5m | 評価5 | ||
名前の通り三筋に割れた滝です。 滝の映像 |
(11時50分) 三本杭と滑床渓谷に要した時間は6時間40分でした。 |
撮影2006/10/7 | ||
滑床渓谷という渓谷にかかる雪輪の滝ですが、この渓谷にはまさにこの名の通りの素晴らしい滑床が続いています。その代表が雪輪の滝です。 |
雪輪の滝(ユキワノタキ) | 全長300m | 評価8 | ||
渓谷の入り口から、遊歩道を40分ぐらい歩くと雪輪の滝の滝壷へ辿り着きます。途中、出合滑など見事な滑床が続くので、渓谷美を堪能しながら、飽きることなく歩くことが出来ます。 | ||||
雪輪の滝は、落差300メートルですが、遊歩道からは下部の100メートルを見ることが出来ます。一枚岩の上を魚の鱗のような紋様を描きながら、優雅に流れ落ちる女性的な滝です。豪快な直瀑もいいですが、こういう滝もいいですね。 滝の映像 |
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