當麻寺の滝(Taimadera no taki)

奈良県葛城市當麻
 當麻寺は612年創建の古刹で特に中将姫伝説で知られています。

※中将姫伝説
 中将姫は747年、藤原豊成(藤原不比等の孫)の娘として生まれ美貌と才能に恵まれましたが、実母を亡くし、継母に虐待されます。
 16歳の時に當麻寺に入り仏行に励み29歳の時に阿弥陀如来と二十五菩薩が来迎され、生きたまま西方極楽浄土へ向かったとされます。これを再現したのが毎年4月に行われる練供養です。
 これまで仏教は国家のため、貴族ためのものでしたが、中将姫伝説が民衆に広まるとともに浄土教の教えも民衆に広まり、後の鎌倉仏教の隆盛へとつながりました。



撮影2024/4/13
 境内に入ると最初に目に入るのが日本最古の梵鐘です。
 銘はありませんが、698年の銘がある妙心寺の鐘と同じ頃に作成されたものとされ、国宝に指定されました。
 まずは中之坊香藕園へ行きます。
 香藕園からは背後に東塔が見えました。
香藕園の滝(コウグウエンノタキ) 落差2m 評価2
 庭園を回ると正面に滝が見えます。
 左側に石組がありその手前に落ちていました。
 続いて西南院庭園へ向かいます。
 水琴窟と池に映る西塔が有名ですが、当日も綺麗に塔が映っていました。
西成院庭園滝石組(サイナインテイエンタキイシグミ) 落差5m 評価2
 庭園全体を見るには抹茶を頼んで書院から見る必要があります。
 抹茶を楽しみながら正面橋の下の滝石組を見ることが出来ました。
 実は翌14日は年に1回の練供養の日で、当日の夕方、本堂から娑婆堂まで長い橋が掛けられ、仏様が中将姫を娑婆堂までお迎えする様子が再現されるそうです。
 最後は奥之院へ向かいました。
奥の院倶利伽羅龍王の滝(オクノインクリカラリュウオウノタキ) 落差5m 評価2
 俱利伽羅龍王の滝石組です。
 真ん中の滝石組には本当に龍が彫られていました。
 俱利伽羅龍王を過ぎると浄土庭園です。
奥の院宝池の滝(オクノインタカライケノタキ) 落差5m 評価4
 右側には仏様が鎮座し大きな池には滝から水が流れ込みゆったりと時間が過ぎているようでした。
 滝の上流は深山幽谷の雰囲気です。
 滝の映像



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