大川の滝(Ooko no taki)
鹿児島県熊毛郡屋久島町 | 総合評価9 | |
屋久島は洋上アルプスと表現される通り、淡路島ほどの面積に2千メートル近い山々が連なる特異な地形をしており、その急峻な地形から多くの滝が形成されています。 |
羽神の滝(ハガミノタキ) | 落差70m | 評価5 | ||
レンタカーを借りてまず向かったのは白谷雲水峡ですが、宮之浦大橋から白谷雲水峡の方を遠望すると道路の下に大きな滝が見えました。滝つぼへも行けるようですが、今回は遠望で我慢します。 | ||||
先ほど滝が見えた道路に到着しましたが、上流にも滝がかかっていました。 | ||||
道路から滝のある方を覗き込むと落ち口も見えます。 |
白谷雲水峡では渓谷沿いに屋久杉を見ることが出来、いくつかのハイキングコースが設定されています。今回は滝を見ることが出来る二代大杉を往復するコースとしました。 |
白たえの滝(シラタエノタキ) | 落差10m | 評価5 | ||
入口にかかるのが白たえの滝です。 |
白たえの滝の右側の階段を登って行きます。 | ||
すると大きな屋久杉がありました。切株の上に種子が落下して発芽生育した二代杉です。 |
おしどり滝(オシドリタキ) | 落差8m | 評価3 | ||||
憩いの大岩を越えると左側の支流から3筋に割れた滝が流れ落ちていました。 | ||||||
白谷滝(シラタニタキ) | 落差10m | 評価4 | ||||
本流には白谷滝がかかっています。 | ||||||
飛流落とし(ヒリュウオトシ) | 落差15m | 評価6 | ||||
白谷滝のすぐ上には白谷雲水峡を代表する滝である飛流おとしを橋の上から見ることが出来ます。 滝の映像 |
トローキの滝(トローキノタキ) | 落差6m | 評価5 | ||
砂浜や岩場に落ちる滝はありますが、直接海へ注ぐ滝はかなり珍しいと思います。 | ||||
上流の千尋滝の岩盤は花崗岩ですが、河口は堆積岩でしょうか。 滝の映像 |
落の滝(オトスノタキ) | 落差60m | 評価6 | ||
二日目の夜は空港近くの海浜公園のようなところで車中泊しました。 空港を過ぎて少し走ると右の山腹に一筋の白い筋が見えました。地図を確認すると落の滝とあります。 かなり大きな滝のようですが、情報がない為、遠望で我慢しました。 |
次は千尋の滝を目指します。 千尋の滝へ11年前に来た時はこのような案内はなかったと思うのですが、竜神の滝の展望台が出来ていました。 |
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滝は千尋橋の上から見ることになります。 |
竜神の滝(リュウジンノタキ) | 落差30m | 評価7 | ||
落差30メートルの直瀑でした。観光協会の滝が観光地化しようと考えたのでしょうか。 滝の映像 |
千尋の滝は朝早かった為、観光客は誰もいませんでした。 |
千尋の滝(センピロノタキ) | 落差66m | 評価8 | ||||
相変わらず、左側の花崗岩は見事です。 | ||||||
小千尋滝(コセンピロタキ) | 落差10m | 評価6 | ||||
前回来た時は注目していなかったのですが、奥の滝にも名前がついているそうです。 滝の映像 |
蛇之口滝(ジャノクチタキ) | 落差30m | 評価7 | ||||
(10時20分) 1時間45分で滝に着きました。広い岩盤ですが、水が流れているのは左端と真ん中だけです。滝つぼからだと落差30メートルほどの滝に見えますが、実はすぐ上流は100メートルほどの滑状の滝が続いているそうです。 滝の映像 |
(11時45分) 所要時間は3時間10分でした。 |
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続いて大川の滝を目指して走っていると、海の向こうに薩南諸島が見えました。 | ||
大川の滝は前回よりも水量が少ないようです。 |
大川の滝(オオコノタキ) | 落差88m | 評価9 | ||
少し斜度がありますが、非常に大きな滝です。 | ||||
真近で見れるのもこの滝の良いところです。 滝の映像 |
県道は栗生の集落を過ぎると車幅も狭く、くねくねと曲がってとたんに走りづらくなります。やっとの思いで永田集落まで抜けると口永良部島の噴煙が見えました。 | ||
水車谷の滝は布引の滝のある一湊集落にかかります。 | ||
最近は誰も訪れていないのか、踏み跡もはっきりしません。 | ||
堰堤を越えると滝があります。 |
水車谷の滝(スイシャダニノタキ) | 落差20m | 評価6 | ||
左の奥から落ちた水が右へと流れ最後は末広がりに広がります。 | ||||
近くの一湊中学校の生徒たちの憩いの場だそうです。 滝の映像 |
最後は布引の滝で締めました。 | ||
駐車場に車を停めて滝の方角へ向かいますが、水量が多い時は110メートルの落差の滝がこの辺ですでに見ることが出来るそうです。 |
布引の滝(ヌノビキノタキ) | 落差110m | 評価5 | ||
前回同様、水量が少ないのが残念でした。 滝の映像 |
撮影2007/5/1〜3 | ||
屋久島と言えば縄文杉が有名ですが、滝も負けていませんでした。水量の多い迫力ある滝を楽しめました。 但し、静岡からマイカーで鹿児島市まで行き、そこからフェリーに乗って、車中泊の縄文杉トレッキングまでしてきましたので、かなり疲れました。 |
大川の滝(オオコノタキ) | 落差88m | 評価9 | ||
とにかく、物凄い水量に圧倒されました。もっと小さな滝を想像していたのですが、近づいてみて驚きました。 | ||||
水源は標高1936メートルの宮之浦岳ですので、水脈は無尽蔵にあるのでしょう。こんな小さな島なのに、宮之浦岳が実は九州一の最高峰だったり、実に不思議な島です。その不思議な島にふさわしい見事な滝でした。 滝の映像 |
千尋の滝(センピロノタキ) | 落差66m | 評価8 | ||
ちょっと遠望になるので、大川の滝ほどの迫力は感じませんでしたが、水量は大川の滝に負けないほど豊かでした。でもこの滝の魅力は、左側の斜めに横たわる大きな一枚岩でしょう。日本とは思えない壮大な景観を呈しています。 |
続いて下流にあるトローキの滝に向かいます。 県道沿いの駐車場に車を停めて遊歩道を歩くと木々の間から滝が見えました。 |
トローキの滝(トローキノタキ) | 落差110m | 評価5 | ||
直接、海へ落ちる日本では珍しい滝です。対岸のがけからの遠望になります。 |
布引の滝(ヌノビキノタキ) | 落差6m | 評価5 | ||
宮之浦から少し西へ向かうと布引の滝を見ることが出来ます。 落差110メートルということでしたが、見えるのは下部の18メートルだけでちょっと期待はずれでした。観光パンフレットのように見えるのは大雨の時だけのようです。 |
せっかく屋久島に来たのに滝だけではもったいないので、縄文杉トレッキングをすることにしました。駐車場が込むとの屋久島観光センター(登山保険、登山届の手続きもここでしました。)のお姉さんのアドバイスに従い、前の日に登山の出発点である荒川登山口駐車場へ行き、そこで車中泊しました。 朝、5時30分、いよいよ出発です。最初は、8キロもある単調なトロッコ道をひたすら歩きます。 三代杉は、トロッコ道を半分過ぎたぐらいの道沿いに見ることが出来ます。その名の通り、倒木、伐採を経て切り株更新された杉です。 推定樹齢…初代2000年、2代目1000年、3代目500年 |
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単調なトロッコ道を約2時間歩くと、いよいよ本格的な登山の始まりです。単調なトロッコ道と書きましたが、実は道沿いには、屋久杉の巨木が当たり前のように生えていて、他の場所にあったら明らかに、何かの記念杉と呼ばれるような見事なものばかりでした。 翁杉はトロッコ道をはずれて15分程で道沿いに見ることが出来ます。上の方が枯れているのでこの名があるようです。この杉は、表面が緑色のいろいろな植物に覆われている為、見た目は杉には見えません。推定樹齢2000年以上の古木です。 注.翁杉は2009年9月に倒木してしまいました。 樹高23.7m、胸高周囲12.6m、推定樹齢2000〜2500年 |
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アメリカの植物学者ウイルソン博士によって世界中に紹介された為、この名がついたそうです。物凄く大きな木の切り株で、中は10畳分の空間になっています。切り株の周囲は13.8メートルあり、500年前に秀吉の命によって切り倒されたとの伝えが残っているそうです。 樹高4.4m、胸高周囲13.8m、推定樹齢3000年 |
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大王杉は縄文杉が発見されるまで、屋久島で一番大きな杉だったそうで、胸高周囲11.1メートルあります。 枝が腕のように見え、杉の大王が人間を威圧しているようです。 樹高24.7m、胸高周囲11.1m、推定樹齢3000年 |
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杉はもともと癒合しやすい性格を持っているそうで、根の部分での癒合は割りとあるとのことです。そういえば、隠岐の島のかぶら杉も根の部分で何本もの杉が合体して一体の巨木となっていました。 この夫婦杉は、枝の部分で合体しており比較的珍しいそうです。
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5時30分に登山口を出発して、4時間15分後の9時45分、ついに縄文杉を見ることが出来ました。トロッコ道をはずれてからは、2.5キロの距離で、落差が370メートルとかなりな急な道になります。ところどころに木道が整備されていて、ロープや鎖を使う難所もほとんどなく歩きやすい道ですが、山登りがあまり慣れていない私にはかなりキツイ道でした。ちなみに、帰りは10時に出発して、登山口へたどり着いたのは、14時30分でした。 さて、へとへとになってたどり着いた縄文杉でしたが、苦労した甲斐がありました。樹高25.3メートル、胸高周囲16.4メートルの屋久島最大の杉、多くを語る必要はないでしょう。白い樹皮がひときわ日光に輝いて神々しさすら感じました。 屋久島という離島にあること、ここまでの距離と時間など、誰でもが見ることが出来る相手ではないことを考えると、十分な達成感、満足感を感じることが出来ました。 樹高25.3m、胸高周囲16.4m、推定樹齢2170〜7200年 |
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