聖宝寺の滝(Shohoji no taki)


三重県いなべ市藤原町坂本
 聖宝寺の裏山には鳴谷の滝、五連滝がかかる。



撮影2025/12/23
 前回は麓から息を切らしながら登った藤原岳も、今回は300円払って聖宝寺の駐車場まで車で上がった。
 冬枯れの境内を横目に、寺には立ち寄らず、そのまま左手の山道へと足を向ける。
 ほどなくして「鳴谷の滝」の案内板が現れた。
 16年振りに訪れる鳴谷の滝は、記憶の中よりもわずかに水量が少ない。
鳴谷の滝(ナルダニノタキ) 落差6m 時間10分 評価5
 それでも落差6メートルの流れは、相変わらず澄んだ音を響かせている。左の斜面をよじ登ると、上段の滝が姿を見せた。長い年月をかけて水が岩肌を削り、細い水路を刻んでいる。その静かな営みを眺めていると、時の流れがふっと緩むようだった。
 滝の映像
 滝を後にし、次は五連滝を目指す前に聖宝寺へ参拝する。
 林道の終点が登山道の入口だ。
 藤原岳は2020年11月に裏側から登ったが、こちらは藤原岳の表側の裏道が続く。
 やがて巨大な透過型砂防堰堤が現れた。透過型とはいえ、半分以上、土砂で埋まり、長年の山の呼吸をそのまま抱え込んでいるようだ。
 堰堤を一度登り、また降りて進む。
 五連滝に着いたものの、目の前にあるのは三つの滝だけだった。かつては五段にわたって優雅に落ちていた流れも、砂防堰堤に堆積した土砂によって滝つぼが埋まり、姿を変えてしまったのだろう。このままでは、近いうちに二連滝になってしまうかもしれない。
 最下段の滝は水量が多いので不思議に思い二段目の滝つぼを覗き込むと、左側から勢いよく湧水が流れ込んでいた。
聖宝の五連滝(ショウホウノゴレンタキ) 落差5m 時間15分 評価4
 本来なら、上流からの水と湧水が五段の階を描きながら落ちる、名の通りの「五連滝」であったはずだと思うと、どこか寂しさが残る。それでも、変わりゆく山の姿を受け入れるしかないのだと、静かに思い直す。
 滝の映像



撮影2009/3/21
 いなべ市・藤原岳の裏登山道入口近くにある滝を訪ねた。
 藤原岳自然科学館そばの駐車場に車を置き、鳴谷神社の鳥居をくぐって250段の石段を登ると、聖宝寺の境内に至る。滝はその左奥にひっそりと掛かっている。
鳴谷の滝(ナルダニノタキ) 落差6m 時間10分 評価5
 右側に8メートルの直瀑があるが、こちらは人工のものらしい。
 本流は左奥の段瀑で、くの字を描きながら柔らかく落ちていく。その姿は、山の奥に潜む静かな呼吸のようだった。
 滝の映像



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