大台町大杉谷の滝(Oodaicho oosugidani no taki)
三重県多気郡大台町大杉 | 総合評価9 | |
日本の3大渓谷の一つとして、黒部峡谷と並ぶ秘境が大杉谷です。宮川第3発電所から大台ケ原までの約16キロ、標高差約1400メートルのタフな登山道の途中には、千尋の滝、ニコニコ滝、七ツ釜滝、光滝と言った落差のあるスケール豊かな滝がいくつもかかります。 |
千尋滝(センヒロタキ) | 落差160m | 評価8 | |
(11時43分) 日本の滝のスケールを完全に超えてる滝で、兵庫県の天滝とも似ています。上部の狭い一点から一気に水が流れ落ちています。下部は木々で見えませんが、物凄いスケールでした。 又、手前の木々の紅葉も、この時期を選んだ狙い通りの素晴らしい景観を見ることが出来ました。 滝の映像 |
(12時22分) 千尋滝からシシ淵までの道も危険な箇所が続きます。 |
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(12時30分) はるか前方にニコニコ滝が見えました。 |
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(12時32分) トンネル状になった岩の間をくぐります。上部からは水が雨のように降っていました。 |
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(12時35分) ようやくシシ淵に着きました。右側に小さな滝がかかっていました。 |
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(12時35分) ここから先はまだ行けません。 |
ニコニコ滝 | 落差50m | 評価8 | |
何とも変な滝名ですが、昔、この滝をニコニコ笑いながら落ちる人がいたのが由来だそうです。 遠望なのが残念ですが、シシ淵に逆さの映像が映って大変きれいでした。 滝の映像 |
堂倉滝(ドウクラタキ) | 落差18m | 評価8 | |
落差はそれほどありませんが、真近で見ると、水量が豊富な為、物凄い迫力でした。 滝の映像 |
与八郎滝(ヨハチロウダキ) | 落差100m | 評価5 | |
(10時30分) 堂倉滝を過ぎて、しばらく崖沿いの道を歩くと、対岸に与八郎滝が見えました。支流の滝の為、水量も少なく、又、木の陰にもなる為、それほど見ごたえのある滝ではありませんでした。 |
隠滝(カクレダキ) | 落差15m | 評価7 | |
(10時45分) 隠滝吊橋の真横にかかります。吊橋のワイヤーが少し邪魔になりますが、狭くなった渓谷を一気に水が流れ落ち、迫力ある流れが楽しめます。 滝の映像 |
光滝(ヒカリダキ) | 落差40m | 評価8 | |
(11時10分) 隠滝から坂道を降り、開けた場所に出ると、左側の奥まった所に光滝が見えました。なるほど、うまく命名したなと思いました。上部が直瀑、下部が斜瀑になっていて、周りにさえぎる木々がないので、太陽の光を一杯に浴びて光輝いていました。 滝の映像 |
(11時15分) 登山道で特に酷いのは、光滝を少し過ぎた所です。右岸の山体が崩落して大きな岩が完全に川を塞いでいます。渓谷の雰囲気がここだけ全く違っており、当然、登山道など見る影もありません。 |
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大きな岩だけでなく、小石や砂も降り積もっており、川はここで完全に消えて伏流水となっています。ちょうど、双門峡の水のない河原「白川八丁」のようです。 | ||
左岸まで、大岩が塞いでいますので、完全に登山道は絶たれています。山が崩れた状態のまま放置されていますので、ここを超えるには、落石や岩の崩れなど予期せぬ危険があり、命懸けで大岩を超えるしかありません。 結局、この崖崩れを越えるのに、45分ほどを要しました。 |
七ツ釜滝(ナナツガマタキ) | 落差100m | 評価9 | |
(12時30分) 途中で写真を撮りながらゆっくり歩いてきたこともあり、6時間かけてようやくこの滝を見ることが出来ましたが、百選踏破を目標にしてきたので、この滝が最大のネックになると思っていました。報道等によると、登山道の崩壊が酷く、後、5年は無理とあきらめていました。実際に目にした惨状には本当に驚きました。いつの日か、登山道が復旧したら、ゆっくりと山小屋に泊まりながら、来て見たいと思います。 滝の映像 |
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