撮影2018/7/12〜14 |
今回は槍ヶ岳に行くことにしました。最も一般的な槍ヶ沢登山道を1泊目を槍ヶ沢ロッジ、2泊目を槍ヶ岳山荘で泊まる2泊3日往復コースです。 |
(携行装備)
・登山靴、ダブルストック、帽子、ヘルメット、手袋、レインウェア、携帯傘、軽アイゼン(未使用) ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
・食料(カップヌードル×3、おにぎり×2、キャラメル×1、チョコレート×2、ペットボトル×4) 、熱湯用水筒 |
(8時40分)
6時に上高地行きのバス停に着けば、その日のうちに槍ヶ岳山荘まで行けるのですが、今回は8時40分到着でしたので、途中の槍ヶ沢ロッジでで泊まることにします。 |
バスから大正池が見えました。 |
さらに進むと帝国ホテルです。 |
(9時30分)
バス停から槍ヶ沢ロッジまでは標準時間で4時間50分と時間はたっぷりあります。 |
林道コースで河童橋へと向かいます。
上高地は元々は神垣内と書き、穂高岳に穂高見命が降臨したことに由来します。 |
あいにくの曇り空で穂高岳は全く見えませんでした。 |
上高地は国立公園ですから、国をあげて自然を保護しているだけのことはあります。水は本当にきれいでした。 |
(10時30分)
明神館に着きましたが、近くには上高地の観光スポットの明神池があります。
この辺から雨が降ってきたので携帯傘をして歩くことにしました。 |
(11時20分)
徳沢園で昼食休憩し、12時10分に出発します。近くにキャンプ場もあるのですが、平日の為、ひっそりとしていました。 |
(13時10分)
遊歩道終点の横尾に到着しました。ここから槍ヶ岳、穂高、蝶ヶ岳への本格的な登山道が始まります。 |
横尾大橋越しに穂高岳が見えるはずですが、雨も降っていて全く見えません。 |
(13時50分)
横尾で40分ほど休憩し、槍ヶ岳と蝶ヶ岳の分岐を左側へと進みます。 |
一の俣へ出ましたが、この上流には二段の滝、七段の滝、山田の滝、常念の滝と滝が続き、最後は常念岳に登り詰める登山道がありましたが、現在は廃道になっています。 |
二の俣の橋を渡ります。 |
沢沿いの道を進みますが、雨の為、水量も増えていました。 |
(15時30分)
16時前に槍ヶ沢ロッジに着けて良かったです。というのもここでは山小屋には珍しくお風呂に入ることが出来るのです。 |
夕食は鶏のから揚げでした。 |
朝食は焼き魚です。 |
(6時20分)
翌日、槍ヶ沢ロッジを6時20分に出発です。 |
ヘリポート近くの望遠鏡を覗くと槍ヶ岳が見えました。 |
ババ平キャンプ場ですが、平日の為、2張しかありません。 |
槍ヶ沢を歩いていると右岸の横尾尾根から大きな滝が幾つも落ちていました。落差は200メートルぐらいありそうです。残念ながら無名滝のようです。 |
(7時40分)
水俣乗越への分岐ですが、ここを登りきると表銀座コースに合流出来ます。 |
再び大きな滝が見えました。これは天狗原から来ている水を落としているようです。 |
(8時50分)
天狗原への分岐ですが、ここを進むと天狗原を経て南岳へと行くことが出来ます。 |
この辺から幾つか雪渓を横切ります。滑ると沢までまっしぐらなので慎重に歩きます。 |
グリーンバンドと呼ばれる緑地帯へ出るといきなり正面に槍ヶ岳の雄姿が見えました。でも残念ながら霞がかかっています。 |
雪渓を横切ると天然クーラーでひんやりして気持ちいいです。 |
(10時20分)
表銀座コースのヒュッテ大槍への分岐です。 |
槍ヶ岳は江戸時代の播隆上人が開山しましたが、播隆上人が4回目の登頂の時、籠って修行した岩屋です。
播隆上人が笠ヶ岳に登った時、槍ヶ岳に仏様が現れたのを見て、槍ヶ岳に極楽浄土があると確信し開山へと至りました。現在ではブロッケン現象だったのではないかと言われています。 |
(11時10分)
殺生ヒュッテへの分岐です。 |
ヘリコプターが槍ヶ岳山荘に物資を補給していました。 |
表銀座コースと合流です。 |
(12時30分)
槍ヶ沢ロッジから6時間ほどで到着しました。この後、山荘で1時間ほど昼食休憩し、槍の穂先登頂に備えます。 |
(13時40分)
深田久弥は、著書「日本百名山」で「富士山と槍ヶ岳は日本の山を代表する2つのタイプであり、一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。」と書いています。 |
私もどこから見ても一目で槍ヶ岳とわかる尖がった特徴ある姿に憧れ、いつかは登ってみたいと思っていました。 |
基本的に登りと降りの二つの道がありますが、一ヵ所だけ共通の道があり、混雑時はネックとなるでしょう。 |
鎖と梯子が続きますが、手や足を滑らせない限り大丈夫です。 |
最後の梯子を登ると山頂です。 |
二等三角点「槍ヶ岳」ですが、御覧の通り地面に埋設、固定されておらず、「亡失」扱いとなっています。 |
(14時00分)
憧れの山頂です。山頂には10人ほど先客がいましたが、写真を撮るのにも命がけで、ちょっとよろけたら崖下にまっさかさまです。 |
山頂からは西側にアルプス一万尺の歌詞「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ」で有名な小槍が見えますが、私には踊れそうもありません。 |
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常念岳、大天井岳、水晶岳など北アルプスの山々が一望できます。 |
(14時15分)
山頂には15分ほどいましたが、土日だと次の人の為にすぐに下山しないといけないそうで、こんなにのんびりしてられないそうです。 |
(14時40分)
山荘に戻り夕食時間まで仮眠しました。 |
夕食はヘリコプター荷揚げしているだけのことはあり、ハンバーグでした。 |
(04時40分)
翌日は早起きしてご来光を眺めました。 |
テントも朝日に輝いています。 |
笠ヶ岳の背後には白山も見えました。 |
常念岳の向こうには雲海が広がっていました。 |
朝食は焼き魚と卵です。 |
(6時30分)
朝食後、朝日もかなり上昇しています。ゆっくりしているとさわんど駐車場までのバスに乗り遅れるので、名残惜しいですが、上高地に向けて下山しました。 |
グリーンバンドで槍ヶ岳の雄姿も見納めです。 |
水沢で水分補給しました。 |
(9時20分)
3時間弱で一昨日泊まった槍ヶ沢ロッジに到着です。ここで1時間ほど休憩しました。 |
(11時40分)
1時間20分ほどで横尾に着きましたが、一昨日は見えなかった穂高岳が今日は良く見えます。
横尾でも30分ほど休憩しました。 |
(13時10分)
徳沢には1時間ほどで到着です。徳澤園ロッジでアイスクリームとカレーライスを食べて40分ほど昼食休憩しました。 |
この辺から登山者より観光客の方が増えてきましたが、ここには一般観光客向けのキャンプ場もあります。一昨日はひっそりとしていましたが、たくさんのテントが張られていました。 |
河童橋は完全に観光客の世界です。穂高岳も良く見えて観光客も大満足でしょう。 |
(15時30分)
所要時間は1日目が6時間、2日目が6時間、そして3日目が9時間、合計21時間でした。 |