雲間の滝(Kumoma no taki)

長野県松本市安曇地図 評価4
 国道158号線を松本から高山に向けて走っていると、山吹トンネルを越えて、その名も雲間トンネルの手前に一瞬、雲間の滝を見ることが出来ます。



撮影2020/8/10〜11
 今回は奥さんと奥穂高岳を登る為に上高地を再訪しました。
(私の携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、ヘルメット、手袋、レインウェア、携帯傘
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料 (カップヌードル×2、五目御飯×2、ドライカレー×1、エビピラフ×1、おにぎり×3、非常食×2、キャラメル×2、チョコレート×2、ペットボトル×4、ジョニ黒)
 ・テント、マット、寝袋、バーナー、鍋
(奥さんの携行装備)
 ・登山靴、帽子、ヘルメット、手袋、レインウェア、携帯傘
 ・GPS、コンパス、地図、ヘッドライト
 ・食料 (カップヌードル×2、五目御飯×2、五目ピラフ×1、おにぎり×3、肉じゃが×2、非常食×2、キャラメル×2、チョコレート×2、ペットボトル×4)
 ・ツェルト、マット、寝袋
(6時50分)
 最も一般的な横尾から涸沢経由で山頂を目指しますが、今回は涸沢でテント2泊の予定です。
(6時56分)
 すぐに河童橋に着きましたが早朝の為か、コロナ影響なのか人影もまばらでした。
 8月9日の午前0時頃、小梨平キャンプ場でテントに泊まっていた女性が熊に襲われて、右足に10針縫う怪我をされたそうです。
 一度、人を襲った熊は再び人を襲う恐れがあるので、捕獲するまでキャンプ場は閉鎖となります。
(7時46分)
 明神には50分で着きましたが、さっそく奥さんが休憩したいと言いだしここで30分ほど休憩します。
 大天井岳方面は良く晴れていました。
(9時10分)
 1時間ほどで徳沢園に着きました。
 徳沢園でもコーヒーを飲みたいと言い出し、ここでも45分ほど休憩します。
(10時50分)
 徳沢園から1時間ほどで登山口のある横尾に着きました。
 実は前日の朝、軽いぎっくり腰になって、腰が痛かったのですが、何とかなるだろうと思ってここまで来ました。
 でも、腰が痛くてどうしようもありません。ここまでは単なるハイキングですが、ここから先は本格的な登山道になります。しかもテント装備を15キロほど背負っているので、奥さんに謝ってここでギブアップすることにしました。
 ぎっくり腰で穂高を登った人はいないと自分に言い聞かせて無念の撤退です。
 はるか上の方に見える穂高を真近で見ていると、やっぱりこの状態では登れないだろうなあと思います。
(13時15分)
 でも折角、重いテントを背負ってここまで来たので、徳沢園でキャンプ泊することにしました。
 久しぶりのテントで張り方を忘れかけていましたが、何とかテントとツェルトを設営します。
 奥さんのツェルトは熊に襲われたらひとたまりもないだろうなぁと思いながら、私は快適なテントの方に泊まりました。
 去年、薬師岳に登った時は麓の折立でテント泊しましたが、その時は私の方がツェルトで朝、結構、結露で濡れそうになったので、テントの方はしっかりフライシートも掛けました。
 奥さんには朝、昨日はどうだったか聞いたところ、快適だったとのことですので、一安心です。
(9時15分)
 翌朝は何も予定がないので、のんびりと出発します。
 食料も非常食を除いて3日分ぐらいは持ってきていましたが、徳沢園の朝定食を見たら食べたくなって頂くことにしました。
 もう完全に観光モードです。
(10時15分)
 観光モードついでに穂高神社奥宮を参拝することにしました。
 明神橋からは明神岳 (2931メートル) が良く見えます。
 穂高神社は安曇野市の穂高駅前に本宮、ここ上高地に奥宮、そして奥穂高岳山頂に嶺宮があります。
 奥宮は穂高見神を祀っており、上高地の地名は、神垣内、すなわち奥宮と明神池に由来しています。
 毎年10月8日に明神池に舟を浮かべる御船神事が執り行われます。
 本宮の御船神事は男船と女船のぶつけ合いが勇壮ですが、奥宮の御船神事は山の安全を神様に感謝するお祭りで、神官による祝詞、巫女による舞が奉納された後、平安装束に身を包んだ神官らが龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)の2艘の御船で明神池を周遊するという優雅なものです。
 雅楽の調べの中、荘厳で神秘的な明神池で繰り広げられる光景は、さながら平安絵巻のようだと言われています。
 奥宮で結構式が出来るそうです。
 山男・山女には堪らないでしょうが、呼ばれた親族はさぞ大変でしょうね。
 観光ついでに梓川右岸の自然探勝路で帰ることにしました。
 観光客が歩くだけあって良く整備されています。
(13時10分)
 岳沢沿いの登山道と合流しました。
 この先は前穂高岳経由で奥穂高岳に行くことが出来ますが、日本アルプス屈指の急登りで死亡事故も起きている健脚者向けコースです。
 岳沢の水は本当にきれいでした。
 小梨平キャンプ場で昨日、人が襲われたばかりですが、熊よけを兼ねて音楽を鳴らしていたら、観光客の方から何で音楽を鳴らしているのかと聞かれ、この看板を教えてあげました。
 この辺は熊がたくさんいるそうですよと教えてあげたら、心配そうでした。
 河童橋に到着しました。
 あいにく曇り空で穂高の山頂付近は見えません。
 焼岳も上の方は霧がかかっていました。
(13時50分)
 7番乗り場からさわんど駐車場まで戻ります。
(14時25分)
 今回の穂高岳登山は残念な結果に終わりましたが、体調の良い時にリベンジしたいと思います。
 上高地と言えば雲間の滝です。
雲間の滝 (クモマノタキ) 落差60m 評価6
 残念ながら夏の緑の勢いに隠れて全く見えませんでした。



撮影2018/7/12〜14
 今回は槍ヶ岳に行くことにしました。最も一般的な槍ヶ沢登山道を1泊目を槍ヶ沢ロッジ、2泊目を槍ヶ岳山荘で泊まる2泊3日往復コースです。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、ヘルメット、手袋、レインウェア、携帯傘、軽アイゼン(未使用)
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×3、おにぎり×2、キャラメル×1、チョコレート×2、ペットボトル×4) 、熱湯用水筒
(8時40分)
 6時に上高地行きのバス停に着けば、その日のうちに槍ヶ岳山荘まで行けるのですが、今回は8時40分到着でしたので、途中の槍ヶ沢ロッジでで泊まることにします。
 バスから大正池が見えました。
 さらに進むと帝国ホテルです。
(9時30分)
 バス停から槍ヶ沢ロッジまでは標準時間で4時間50分と時間はたっぷりあります。
 林道コースで河童橋へと向かいます。
 上高地は元々は神垣内と書き、穂高岳に穂高見命が降臨したことに由来します。
 あいにくの曇り空で穂高岳は全く見えませんでした。
 上高地は国立公園ですから、国をあげて自然を保護しているだけのことはあります。水は本当にきれいでした。
(10時30分)
 明神館に着きましたが、近くには上高地の観光スポットの明神池があります。
 この辺から雨が降ってきたので携帯傘をして歩くことにしました。
(11時20分)
 徳沢園で昼食休憩し、12時10分に出発します。近くにキャンプ場もあるのですが、平日の為、ひっそりとしていました。
(13時10分)
 遊歩道終点の横尾に到着しました。ここから槍ヶ岳、穂高、蝶ヶ岳への本格的な登山道が始まります。
 横尾大橋越しに穂高岳が見えるはずですが、雨も降っていて全く見えません。
(13時50分)
 横尾で40分ほど休憩し、槍ヶ岳と蝶ヶ岳の分岐を左側へと進みます。
 一の俣へ出ましたが、この上流には二段の滝、七段の滝、山田の滝、常念の滝と滝が続き、最後は常念岳に登り詰める登山道がありましたが、現在は廃道になっています。
 二の俣の橋を渡ります。
 沢沿いの道を進みますが、雨の為、水量も増えていました。
(15時30分)
 16時前に槍ヶ沢ロッジに着けて良かったです。というのもここでは山小屋には珍しくお風呂に入ることが出来るのです。
 夕食は鶏のから揚げでした。
 朝食は焼き魚です。
(6時20分)
 翌日、槍ヶ沢ロッジを6時20分に出発です。
 ヘリポート近くの望遠鏡を覗くと槍ヶ岳が見えました。
 ババ平キャンプ場ですが、平日の為、2張しかありません。
 槍ヶ沢を歩いていると右岸の横尾尾根から大きな滝が幾つも落ちていました。落差は200メートルぐらいありそうです。残念ながら無名滝のようです。
(7時40分)
 水俣乗越への分岐ですが、ここを登りきると表銀座コースに合流出来ます。
 再び大きな滝が見えました。これは天狗原から来ている水を落としているようです。
(8時50分)
 天狗原への分岐ですが、ここを進むと天狗原を経て南岳へと行くことが出来ます。
 この辺から幾つか雪渓を横切ります。滑ると沢までまっしぐらなので慎重に歩きます。
 グリーンバンドと呼ばれる緑地帯へ出るといきなり正面に槍ヶ岳の雄姿が見えました。でも残念ながら霞がかかっています。
 雪渓を横切ると天然クーラーでひんやりして気持ちいいです。
(10時20分)
 表銀座コースのヒュッテ大槍への分岐です。
 槍ヶ岳は江戸時代の播隆上人が開山しましたが、播隆上人が4回目の登頂の時、籠って修行した岩屋です。
 播隆上人が笠ヶ岳に登った時、槍ヶ岳に仏様が現れたのを見て、槍ヶ岳に極楽浄土があると確信し開山へと至りました。現在ではブロッケン現象だったのではないかと言われています。
(11時10分)
 殺生ヒュッテへの分岐です。
 ヘリコプターが槍ヶ岳山荘に物資を補給していました。
 表銀座コースと合流です。
(12時30分)
 槍ヶ沢ロッジから6時間ほどで到着しました。この後、山荘で1時間ほど昼食休憩し、槍の穂先登頂に備えます。
(13時40分)
 深田久弥は、著書「日本百名山」で「富士山と槍ヶ岳は日本の山を代表する2つのタイプであり、一生に一度は富士山に登りたいというのが庶民の願いであるように、いやしくも登山に興味を持ち始めた人で、まず槍ヶ岳の頂上に立ってみたいと願わない者はないだろう。」と書いています。
 私もどこから見ても一目で槍ヶ岳とわかる尖がった特徴ある姿に憧れ、いつかは登ってみたいと思っていました。
 基本的に登りと降りの二つの道がありますが、一ヵ所だけ共通の道があり、混雑時はネックとなるでしょう。
 鎖と梯子が続きますが、手や足を滑らせない限り大丈夫です。
 最後の梯子を登ると山頂です。
 二等三角点「槍ヶ岳」ですが、御覧の通り地面に埋設、固定されておらず、「亡失」扱いとなっています。
(14時00分)
 憧れの山頂です。山頂には10人ほど先客がいましたが、写真を撮るのにも命がけで、ちょっとよろけたら崖下にまっさかさまです。
 山頂からは西側にアルプス一万尺の歌詞「アルプス一万尺 小槍の上で アルペン踊りを 踊りましょ」で有名な小槍が見えますが、私には踊れそうもありません。
 常念岳、大天井岳、水晶岳など北アルプスの山々が一望できます。
(14時15分)
 山頂には15分ほどいましたが、土日だと次の人の為にすぐに下山しないといけないそうで、こんなにのんびりしてられないそうです。
(14時40分)
 山荘に戻り夕食時間まで仮眠しました。
 夕食はヘリコプター荷揚げしているだけのことはあり、ハンバーグでした。
(04時40分)
 翌日は早起きしてご来光を眺めました。
 テントも朝日に輝いています。
 笠ヶ岳の背後には白山も見えました。
 常念岳の向こうには雲海が広がっていました。
 朝食は焼き魚と卵です。
(6時30分)
 朝食後、朝日もかなり上昇しています。ゆっくりしているとさわんど駐車場までのバスに乗り遅れるので、名残惜しいですが、上高地に向けて下山しました。
 グリーンバンドで槍ヶ岳の雄姿も見納めです。
 水沢で水分補給しました。
(9時20分)
 3時間弱で一昨日泊まった槍ヶ沢ロッジに到着です。ここで1時間ほど休憩しました。
(11時40分)
 1時間20分ほどで横尾に着きましたが、一昨日は見えなかった穂高岳が今日は良く見えます。
 横尾でも30分ほど休憩しました。
(13時10分)
 徳沢には1時間ほどで到着です。徳澤園ロッジでアイスクリームとカレーライスを食べて40分ほど昼食休憩しました。
 この辺から登山者より観光客の方が増えてきましたが、ここには一般観光客向けのキャンプ場もあります。一昨日はひっそりとしていましたが、たくさんのテントが張られていました。
 河童橋は完全に観光客の世界です。穂高岳も良く見えて観光客も大満足でしょう。
(15時30分)
 所要時間は1日目が6時間、2日目が6時間、そして3日目が9時間、合計21時間でした。
雲間の滝 (クモマノタキ) 落差60m 評価6
 帰りはさわんど駐車場にほど近い雲間の滝を見てきました。
 上段は木々に隠れ、最下段の滝の上部だけが見えます。落差60メートルの巨瀑は全容をなかなか見せてくれません。



撮影2015/10/10
 北アルプスの南側にある百名山の焼岳に行ってきました。
 午前8時前に中の湯温泉近くの焼岳登山口に着きましたが、駐車場は満杯でした。仕方ないので近くの路肩に路駐しました。
(8時00分)
 午前8時に登山口を出発します。
 焼岳登山者の方へと書かれた警告板がありました。上高地の大正池は大正時代の噴火により梓川が堰き止められて出来たものですから、今でも常時観測対象の火山に指定されているのもうなづけます。
 尾根沿いの登山道は標高1600メートルから山頂の2444メートルまで850メートルほどの標高差があり、結構きつい登りが続きます。その為か、所々にベンチが用意されていました。
(9時15分)
 1時間ちょっとで今は通行禁止になっている中の湯登山道との分岐に出ました。この辺は紅葉も丁度見頃です。ナナカマドの葉も赤色に染まっていました。
 大きくえぐれた下堀沢を右手に見ながら登っていきます。
 森林限界を超えているので、視界を妨げるものはなく、焼岳の噴煙も登るにつれてだんだんと近くに見えてきました。
(10時20分)
 中の湯登山道との分岐から1時間ちょっとでようやく南峰と北峰の鞍部に到着です。火口湖の正賀池が見えました。
 本当は南峰が2455メートルの焼岳最高峰で二等三角点も南峰にありますが、今は立入禁止となっています。
 北峰の方を見ると噴気孔から白煙が上がっていました。白煙の右側の登山道を恐々登っていきます。
 北峰の肩に出ると今まで見えなかった上高地が見え、上高地側からの登山道とここで合流することで、一気に登山者の数が増えました。ここから山頂までは目と鼻の先ですが、一ヵ所だけ難所があります。
(10時30分)
 登山口から2時間30分で2444メートルの山頂に立つことが出来ました。
 南側を見ると乗鞍が見えます。
 北側は穂高連峰の壮大な景観を楽しむことが出来ます。下方には上高地も見えました。
 目を凝らすと以前、行った新穂高ロープウェーが下の方に見えました。
 西の方を見ると遠くに白山も見えます。
 山頂から正賀池と南峰を見ると噴煙が風に吹かれてあっちへ行ったりこっちへ行ったりと忙しそうでした。
 山頂には10分ほどいましたが、噴煙を見ていると噴火しそうな気がしてきたので、急いで下山することにしました。
 下山路を見下ろすと本当にきれいな紅葉でした。黄色の中に所々、ナナカマドの赤色が色を添えていました。
(11時50分)
 1時間10分で中の湯登山道との分岐に着きましたが、降りにもかかわらず登りと同じぐらい時間がかかってしまいました。ここのベンチで10分ほど昼食休憩をとって再出発です。
(13時10分)
 5時間強の登山となりましたが、最高の紅葉と火山を真近で見れたことに大満足です。
雲間の滝 (クモマノタキ) 落差60m 評価6
 焼岳へは高山市側から行きましたが、帰路は松本側へ出ました。
 雲間の滝周辺の紅葉はもう少し先のようです。



撮影2010/10/24
 松本側から行くと、雲間トンネルの一つ手前の山吹トンネルを越えたチェーン着脱場からも大きな滝が見えますが、これは別の滝です。
雲間の滝 (クモマノタキ) 落差60m 評価6
 名前からして大きな滝であることは確かですが、いかんせん遠すぎます。
 遠望では滝の一部が見えるだけです。



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