平澤不動の滝(Hirasawafudo no taki)


静岡県浜松市天竜区東雲名
 国道152号線の雲名橋の交差点を曲がって秋葉山方面へ向かいます。橋を渡ってそのまま真っ直ぐ進むと秋葉神社上社ですが、坂を登らずに細い道を進むと平澤不動尊があります。



撮影2018/6/30
 今回は天竜川支流の気田川畔にある標高110メートルの秋葉神社下社から標高866メートルの秋葉神社上社へと続く表参道登山道を往復してきました。
 まずは秋葉神社下社をお参りします。
 秋葉山は火防の神様で全国に分社があります。東京の秋葉原は明治政府が建立した鎮火社のまわりに設けられた延焼防止の火除地が秋葉ノ原と呼ばれたのが由来です。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、おにぎり×2、キャラメル×1、チョコレート×2、ペットボトル×3) 、熱湯用水筒
(10時00分)
 秋葉神社下社から県道を少し進むと駐車場がありました。
 駐車場に車を停めて歩くとすぐに登山道入り口があります。
 上社まで4.2キロ、120分と書かれていますが、今日は梅雨明け後ということもあり、かなりの暑さが予想されます。あまり無理をせず、目標タイムは150分としました。
 沢沿いの石畳の道を歩きますが、かなりの急坂です。
 車道と合流しましたが、ここから本格的な登山道となります。
 表参道にある常夜灯の多くは1850年に設置されたそうで、これは天竜川の治水事業で有名な金原明善氏の父君が寄進したものだそうです。
(10時55分)
 最初はジグザグに登り、高度を稼ぎます。GPSを見るとあまり動いていませんが、高度は400メートルになっていました。
(11時15分)
 富士見茶屋跡です。火防の神様でも火事は防げないようで、1943年の火事で焼失以来、茶屋はやめてしまったそうです。その後、住居を再建して1987年までここで暮らしていたそうです。
 四の鳥居跡です。表参道には多くの鳥居があったようですが、戦争時の金属供出により外されてしまったそうです。
 子安地蔵、安産の神様です。たくさんの底を抜いた杓が奉納されていました。
 富士見茶屋も現在では木々が伸びて景色を楽しめませんが、ここは中部電力の鉄塔が建ち木々が伐採されているため、天気の良い日は富士山も見えるそうです。
(11時50分)
 海抜704メートルです。
 秋葉寺山門に到着しました。
 明治以前は秋葉大権現として神仏混合でしたが、神仏分離、廃仏毀釈によって神社と寺院とに分離し、現在は、秋葉神社上社は秋葉山の山頂に、曹洞宗の秋葉寺は山頂より少し手前にあります。
 門の中には仁王像が安置されていますが、元々あった秋葉寺の仁王像は廃仏毀釈によって廃棄されてしまいました。
 現在、安置されいてる仁王像は廃仏毀釈によって廃寺となった新城市高福寺の床下に廃棄されていたものを移したもので、鎌倉時代初期の作と推定されています。
 本殿のご本尊は観世音菩薩ですが、同時に秋葉三尺坊大権現をお祀りしています。秋葉三尺坊大権現は越後栃尾秋葉山での修行の結果、天狗になられてこの地に舞い降りたと伝わっています。
 金の鳥居がある秋葉神社上社や袋井の可睡斎 (秋葉三尺坊大権現の道場) に比べてかなり荒廃した印象ですが、火防の神様である秋葉神社上社が何度も山林火災にあっているのに対し、こちらはその都度、難を逃れているそうです。
(12時15分)
 秋葉神社上社の神門に着きました。この門は明治、昭和の火災から逃れ秋葉神社上社で唯一、江戸時代のものが現存しています。
 屋根の下には見事な彫刻が施されています。
 巨大な火打石です。
 ジュビロ磐田も必勝祈願しているそうです。
(12時25分)
 標準時間では120分ですが、145分で着きました。
 今回は曇りだったので心配していた夏の日差しもそれほどではなくて良かったです。
 こちらが幸福の金の鳥居です。
 お皿に願いをかけて投げるおみくじです。
(13時20分)
 カップヌードルとおにぎりを持参していましたが、せっかくですのでお蕎麦と田楽を食べてきました。
(14時40分)
 帰りは快調に飛ばして1時間20分で戻ることが出来ました。
 続いて気田川の右岸沿いを走る県道286号線を通って、平澤不動の滝に向かいます。
 入口に車を停めて歩きますが、道はかなり荒れていました。ほとんど人が入っていないようです。
 鉄の橋も腐っていないか確かめながら慎重に渡ります。
 ここにも秋葉山の常夜灯がありました。
 前回来た時には「御霊は高天が原にお帰りになりました。平成23年11月13日」と書かれた張り紙がありましたが、それもありませんでした。
平澤不動の滝(ヒラサワフドウノタキ) 落差6m 評価3
 滝の前には大きな木が倒れかなり荒れていました。本当に神様は高天が原に行ってしまったようです。
 滝の映像



撮影2012/6/17
 お堂があるのですが、荒れ放題でした。
 良く見ると、「御霊は高天が原にお帰りになりました。平成23年11月13日」と書かれた張り紙がしてありました。
平澤不動の滝(ヒラサワフドウノタキ) 落差6m 評価3
 小さな滝ですが、滝修行をしたと思われる人工の落ち口もありました。
 滝の映像



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