夫婦滝(Meoto taki)

静岡県掛川市初馬 総合評価6
 夫婦滝は茶のマークで有名な粟ヶ岳登山道沿いに見ることが出来ます。



撮影2025/3/1
 今回は夫婦滝には行かず、車で粟ヶ岳山頂まで行ってきました。
 山頂直下にはお洒落な展望テラスがあります。
 今年の干支へびの向こうに駿河湾が見えました。
 粟ヶ岳山頂には736年鎮座の阿波々神社があります。
 神社には歩いて2分で着きました。
 遠州七不思議の一つ「無間の井戸」です。言い伝えのあらましは次の通りです。
 聖武天皇の時代、撞けば願い事が何でも叶うという鐘を粟ヶ岳山頂に架けたところ、人々が殺到しました。ただこの鐘は、撞くと現生では願いが叶うものの、死後、無間地獄に落ちてしまう恐ろしい鐘だったのです。そこで、これ以上、地獄に人を落とせないと、この鐘を井戸に沈めてしまいました。それがこの井戸とのことです。
 怖くて実際には掘りおこせませんが、もし聖武天皇時代(在位724〜749年)の鐘が見つかれば、日本で3番目に古い※国宝級の大発見になるかもしれません。
※製作年の判明している梵鐘(古い順)
 1位 698年 京都・妙心寺鐘(国宝)
 2位 727年 奈良・興福寺鐘(国宝)
 3位 770年 福井・劔神社鐘(国宝)
 そんな罰当たりのことを考えながらさらに進むと、井戸の裏に粟ヶ岳の山頂標識がありました。
 こちらは、古代に神様が天上界から降臨された場所とされる磐座です。
 付近は岩だけでなく巨木も林立しており、まさに鎮守の森でした。特に幹回り5.44メートル、推定樹高28メートルの「阿波々の大杉」は必見です。



撮影2025/2/23
 西山桜の郷を過ぎ更に進むと車3台ほど停めれるところで林道が終点になりました。
 駐車場から遊歩道が伸びています。
 この道を進めば、粟ヶ岳山頂まで1時間ほどで行けるようですが、今回は夫婦滝だけにしました。
 モリアオガエルは木の上に卵を産むことで有名ですが、県の天然記念物なので採取することは出来ません。
 初馬川沿いの登山道を歩いていると子滝の案内がありました。
子滝(コタキ)地図 落差3m 評価2
 初馬川本流にかかる滝ですが、ほとんど水が流れていません。
 さらに歩くとすぐに夫滝に着きました。登山道は左の斜面へと続きます。
夫滝(オットタキ)地図 落差12m 評価6
 落差はありますが、ほとんど水が流れていません。所々、凍って白くなっており、時々、融けた氷が落ちていました。もしかすると早朝に来ると氷瀑が見れるかもしれません。
 夫滝、子滝があれば婦滝もありそうです。実は林道終点の手前に女滝が道路から見えましたが、路肩が右側だったので帰りに寄ることにしました。
 初馬川の方を見ると滝が見えます。
 滝前は休憩スポットのようで、丸太椅子がいくつかありました。
女滝(オンナタキ)地図 落差10m 評価5
 女滝も初馬川にかかるので上流と同じくほとんど水が流れていません。夫滝同様、凍っており、時々、氷塊が滝つぼに落ちていました。
 滝の映像



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