行者環の滝(Gyojyagaeri no taki)

奈良県吉野郡天川村北角
 吉野から熊野に至る大峯奥駈道沿いには、山上ヶ岳、稲村ヶ岳、八経ヶ岳など高山が連なり、大峰山と呼ばれます。


撮影2015/11/28
 12月になると国道309号線が閉鎖されるので、ラストチャンスと思い八経ヶ岳へ登ることにしました。登山口は最も一般的な行者環トンネル西口からのコースにしました。他には双門の滝を見ることが出来る双門コースなどがありますがかなりの健脚向けコースです。
 早朝、登山口へ着くと駐車場から滝が見えました。駐車料金徴収 (千円) の方に滝名を聞くと知らないとのことですが、帰ってからネットで調べると行者環の滝という名前がありました。
行者環の滝 (ギョウジャガエリノタキ) 落差10m 評価4
 まだ11月ですが、完全な冬景色でした。10メートルほどの分岐瀑です。
 滝の映像
(7時30分)
 滝を見た後、準備を整え、7時30分に出発しました。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、スキーウェア (上)、ゲイター、10本爪アイゼン
 ・熊避鈴、音楽プレイヤー
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、パン×1、キャラメル×2、ペットボトル×2、熱湯用水筒)
 登山口は完全に雪に覆われていますので、ここでアイゼンを装着しました。
 すぐに沢を横切ります。
(8時50分)
 沢を横切ってから奥駈道出合いまで延々と登りが続きます。登山口は標高1094メートル、奥駈道出合いが1500メートルなので標高差は400メートルあります。
 標準時間は1時間ですが、大幅にオーバーして何とか尾根まで出ました。
 ここから雪に覆われた尾根道を歩きます。
(9時20分)
 30分ほどで弁天の森に出ました。
 標高1600メートルの弁天の森には三等三角点があります。
(10時00分)
 更に進むと雪に覆われた理源大師像がありました。ここは聖宝宿があった跡です。
 出合いから聖宝宿跡までは高低差はそれほどありませんが、聖宝宿跡からは尾根からはずれ一気に急坂となります。所々に階段も設置されています。
(11時00分)
 やっと弥山小屋が見えました。もうヘトヘトです。
 弥山小屋で20分ほど休憩します。
(11時20分)
 弥山小屋から八経ヶ岳へは一旦、降り、再び登って30分ほどの行程です。
 雪深い登山道へ入っていきます。
 鞍部まで降りるとゲートがありました。天然記念物のオオヤマレンゲを保護しているそうです。
 出口のゲートを越えると最後の登りになります。
(11時55分)
 目の前に錫杖が見えました。
 4時間25分もかかって、やっと山頂へ到達することが出来ました。
 八経ヶ岳は標高1925メートルで近畿最高峰なので、本当は360度の展望が楽しめるはずですが、ガスっていて全く眺望はありません。
 三等三角点があるはずですが、雪に覆われてまったくわかりませんでした。
(12時25分)
 弥山小屋に戻って、今度はすぐ近くの弥山を目指します。
 鳥居をくぐります。
 すると二つ目の鳥居があり、山頂の案内板がありました。
(12時30分)
 5分ほどで山頂へ到着しました。普通の山頂とは異なり、立派な天河弁財天奥宮が鎮座していました。日本三大弁財天の一つだそうです。
 弥山小屋へ戻って昼食をとります。今回は山専ボトルに熱湯を入れて来ましたので、山食の定番、カレーヌードルを食べます。一食だけならコンロよりお手軽です。朝6時にコンビニで入れたお湯が7時間後でも熱湯を維持する優れものです。
(13時00分)
 30分ほど昼食休憩を取り、弥山小屋を13時に出発します。
(13時30分)
 登りでは1時間かかりましたが、帰りは30分でした。
(14時10分)
 弁天の森へは40分かかりました。
(14時35分)
 出合いから最後の難所、標高差400メートルを一気に降ります。
(15時40分)
 最後はバテバテで登山口に戻りました。総所要時間8時間強の登山となりました。


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