文蔵の滝(Bunzo no taki)


和歌山県伊都郡かつらぎ町 総合評価7
 平成の市町村合併でもかつらぎ町は吸収されることなく、逆に花園村を吸収するなど小さな町のまま存続していますが、この観光案内図を見るとその理由がわかります。
 実はかつらぎ町は近畿圏でも有数のフルーツの生産地であり、案内図にも、柿、干し柿、みかん、梨、ぶどう、りんごが書かれていました。なぜ、かつらぎ町がフルーツの有数の生産地となったかですが、紀伊山地と和泉山脈に挟まれた盆地地形の為、寒暖の差が非常に大きいことが大きな理由です。


撮影2013/8/17
 案内板には3つの滝が書かれていました。その一つが薬師の滝で、3つの滝の中で最もアクセスが容易で、市街地にほど近い国道480号線沿いにあります。
 入り口の階段を降りると名前の由来となった薬師堂があります。
薬師の滝(ヤクシノタキ) 落差5m 評価4
 薬師堂から上流を見ると小さな滝が見えます。
 さらに薬師堂の下にも滝がかかっていました。
 滝の映像
 文蔵の滝は国道480号線を大阪方面に向かう途中で地道へ入り、しばらく走った先で駐車します。
 駐車場からは3分ほどで滝前へ行くことが出来ます。
 
 珍しいアルミ製の鳥居がありました。この鳥居を見た瞬間、この滝は駄目だなと思いましたが、これは私の感違いでした。
 滝前へ着きましたが、滝は見えません。先ほどとはうって変わって立派な木製の鳥居と祠がありました。
 付近を伺うと、祠の左側に道があります。この道を注意深く歩くと洞窟状のところへ出ました。でもまだ滝は見えません。
文蔵の滝(ブンゾウノタキ) 落差12m 評価7
 足もとに注意しながら、備え付けのロープを手繰って先へ進むといきなり滝が現れました。
 侵食により滝がどんどん後退し、残った地形が洞窟状になったものです。兵庫県のしわがらの滝などと同じタイプの滝です。
 落差はありませんが、独特な形、神秘的な雰囲気など非常に魅力的な滝です。この滝は後述するかつらぎ八景にも選ばれていませんが、かつらぎ町も、もう少しアピールしても良いのではないかと思います。
 滝の映像
 国道480号線に戻り、さらに大阪方面へ進み、三重の滝への分岐へ入ります。
 一言主神社、三重の滝の案内板のところへ車を停めて、歩いて行きます。
 紀の国名水100選、かつらぎ八景とありますが、さきほど見た見事な文蔵の滝はかつらぎ八景ではないようです。あれほどの滝が選ばれないとは、かつらぎ町の自然はレベルが高いようです。
 ちなみにかつらぎ八景とは、蔵王権現社、宝来山神社、三重の滝、四郷串柿の里、丹生酒殿神社と鎌八幡宮、平和記念像、丹生都比売神社、船岡山です。
 入り口から3分ほどで、一言主神社に到着しました。普通の神社には色は着いていませんが、ここの神社はきれいに彩色されています。
三重の滝(サンジュウノタキ) 落差20m 評価6
 神社の右側を進むと大きな滝が見えました。上から順に聖宝の滝、不動の滝、潮の滝という名前が付いている三段の段瀑です。水量が少ないのが残念ですが、雄大な滝でした。
 滝の映像


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滝の評価はあくまでも私個人の主観にもとづくものです。又、評価は気象条件等によっても変わることをご承知おき下さい。
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