浮浪の滝 (Furo no taki)

島根県雲南市三刀屋町六重
 鰐淵寺 (ガクエンジ) の奥に浮浪の滝があります。


撮影2020/1/4
 鰐淵寺までは車通行禁止ですので、トイレも完備された駐車場に車を停めて唐川川沿いに歩いて行きます。
 道路沿いに鰐淵寺の縁起がイラストで説明されていました。
 鰐淵寺は、594年、信濃の僧、智春上人によって開山されました。
 鰐淵寺のご本尊は後に天台座主となる慈覚大師円仁の作と伝わる薬師如来と千手観音です。
 鰐淵寺は弁慶が18歳から3年間修行したお寺です。又、壇ノ浦で平家を破った後、再び鰐淵寺を訪れた際に大山寺から一夜で釣鐘を運んだとの伝説は広く世に知られ、寿永2年(1183年)の銘のある銅鐘は国の重要文化財に指定されています。
 南北朝時代、鰐淵寺は千手観音を本尊とする北院と薬師如来を本尊とする南院に分かれ、北院は北朝を、南院は南朝を支持して対立していました。
 南院の頼源は、後醍醐天皇が隠岐に流された際、宸筆の願文(倒幕の所願を遂げたら薬師堂を造営するという天皇直筆の確約書)を賜りましたが、この願文は現存し、重要文化財に指定されています。
 和多坊栄芸は、戦国時代、毛利氏を助け、毛利氏はその功を称え根本堂を建立しました。
 八百屋お七は恋人に会いたい一心で江戸で放火事件を起こしましたが、恋人の小野川吉三郎がお七を憐れみを出家して、お七の遺骨とともに全国のお寺を行脚し、鰐淵寺で行き倒れたと伝わります。
 やたらと注文の多い仁王門です。
 御成門に着き、ここで入山料500円を支払いました。
 根本堂へ行こうと思ったのですが、急階段に圧倒されて諦め、浮浪の滝へと向かいます。
 かなり詳細な説明がありましたが、一本道なので迷うことはありません。
 飛び石で川を渡ります。
 続いて案内通り石段がありました。
 山王七仏堂でしょうか、奇妙な形の建物です。
 建物の左側に参道が続いているので先へと進みました。
 最後の石段です。
 東屋がありました。
浮浪の滝 (フロウノタキ) 落差18m 評価6
 絶壁をくり抜いたところに祠が立っていました。蔵王堂です。
 蔵王堂までは足場がつるつるで行けそうもないので遠望で我慢しました。
 水量はありませんが、異様な光景に圧倒されました。
 滝の映像


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