裏巻機渓谷の滝(Uramakikeikoku no taki)


新潟県南魚沼市蛭窪 総合評価8
 裏巻機渓谷は森林公園「天竺の里」にあるハイキングコースです。平坦ですが、左岸の崖に遊歩道がある為、一歩間違えれば100メートル下の渓谷にまっさかさまという緊張感のあるコースとなっているので、充分な注意が必要です。


撮影2013/10/14
 五十沢キャンプ場のところにゲートがあり手前の管理棟にある受付で入場料300円を支払い、自分でゲートを開けて入場します。
 入場料を支払った時、受付の女性の方がコースマップで丁寧に説明してくれました。実はここを知ったのは、んがお工房さんの「新潟名滝探検」なのですが、受付の女性の方もこの本を所有されていました。いまや新潟の滝巡りには欠かせない本になっているようです。
 コースは下道と上道の二つがあり、魚止めの滝だけは下道から行くことになり、駐車場も別となっています。最初は上道入り口のあるみやて小屋駐車場へ向かいました。
 みやて小屋駐車場を出発するとすぐに割石沢に出ます。いきなりの大きな滝に度肝を抜かされます。
 少し歩くと渓谷が一望できる場所に出ました。左下は100メートルはあろうかという断崖絶壁ですので、確かに景色に見とれていると転落する恐れがあります。
 このような断崖が続きます。ハイキングコースとは言え、それなりの覚悟が必要なコースです。
 不治心得の岩で、岩下で雨宿りが出来そうです。
 入り口から30分程で坪池沢に出ました。ここはアルミの階段を降りて、飛び石を伝って沢を渡ります。
 入り口から45分で不動滝への分岐に到着です。右側へ行けば夫婦滝、左へ行けば不動滝の滝つぼへ行くことが出来ます。
不動滝(フドウタキ)地図 落差18m 評価8
 本流にかかる滝の為、物凄い水量です。背後にある木々が紅葉すればさらに美しさが増すことでしょう。
 一旦、分岐まで戻りさらに上流を目指します。 
夫婦滝(メオトタキ)地図 落差25m 評価8
 分岐から7分で夫婦滝を見おろす場所に出ました。この辺の渓谷は深く滝つぼには行くことが出来ません。
 落ち口は上流の小さな滝の滝つぼになっており、ここに溜まった水が、真ん中の大きな岩によって二つに分かれて流れ落ちる為、夫婦の滝と呼ばれます。
 遠望ですが、きれいな水、秘境感ばつぐんのいい滝でした。
風鼻滝カゼハナタキ)地図 落差100m 評価7
 夫婦滝で帰ろうと思ったのですが、たまたま行程が一緒になった女性の方から遊歩道終点の雰囲気が凄くいいとのご助言を頂いたので終点まで行って見ることにしました。さらに、右岸の支流にかかる風鼻滝の場所も教えていただきました。
 かなり上の方から大きく二段に分かれて落ちる雄大な滝です。紅葉時にはこの滝も絵になるのではないかと思います。
 風鼻滝からほどなくして終点に到着しました。上流を見るとV字谷の渓谷がさらに続いています。ここから先は高度な沢登りになるのでハイキング客は立入禁止です。
 下流を見ると同じくV字谷の渓谷が続きます。これほど狭い谷ならばポットホールも出来ることでしょう。
 終点から引き返しみやて小屋駐車場に戻りました。所要時間は2時間50分でした。
 続いて車にのってふれあいの森駐車場へ向かいます。ここは渓谷沿いに下の道を歩いて行きます。こちらはあまり訪れる人が少ないようで踏み跡もはっきりとしないところがありました。
魚止の滝(ウオドメノタキ)地図 落差10m 評価5
 15分ほどで滝前に着くことが出来ました。
 渓谷の細い水路を水鉄砲のように押し出された水が岩に叩きつけられてぱっと広がります。こんなに勢いがあっては魚も昇れないでしょう。
 滝の映像
 3時間ちょっとのハイキングでだいぶ汗をかいたので、近くの五十沢温泉に立ち寄りました。源泉掛け流しの自噴泉で疲れを癒すことが出来ました。
 帰りの高速道路上から巻機山が見えました。あそこまで登ったかと思うと感慨もひとしおです。

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