天龍寺曹源池滝石組(Tenryuji takiiwagumi)

京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町
 京都・嵯峨の地に広がる天龍寺は、足利尊氏を開基とし、夢窓疎石を開山として創建された臨済宗天龍寺派の大本山である。
 創建は1343年。7百年近い歳月を経てもなお、庭園には往時の気配が色濃く残っている。



撮影2026/3/8
 その天龍寺を3年ぶりに訪れたのは、早春の気配が漂う3月8日のことだった。
 今回は同居人とともに着物姿で歩く。
 背後にそびえる嵐山が借景となり、まるで庭園そのものが山と一体となって呼吸しているように感じられた。
天龍寺曹源池龍門の滝 (テンリュウジソウゲンチリュウモンノタキ) 落差5m 評価2
 池の中央に目を向けると、天龍寺曹源池庭園の象徴ともいえる滝石組が姿を現す。冬の名残をとどめた抑えた緑色が、まるで水墨画の一場面のようで、何度訪れても飽きることがない。



撮影2023/9/30
 幾度となく戦火に見舞われ、創建時の面影は曹源池庭園にしか残っていないという。
 池の右端には亀島があり、そこへ渡る石橋が静かに架けられている。池の水面に映る空と山の色がゆっくりと移ろい、時間の流れさえ穏やかに感じられた。
 中央には天龍寺曹源池庭園の最大の特徴である滝石組が見える。
天龍寺曹源池龍門の滝 (テンリュウジソウゲンチリュウモンノタキ) 落差5m 評価2
 滝石組は三段の段瀑で構成されていた。途中には鯉が龍へと昇らんとする瞬間が石組で表現されている。現在は水が枯れているが、戦前までは実際に水が流れていたという。静寂の中に佇むその姿は、かえって想像力をかき立てる。



撮影2010/6/5
 天龍寺は、尊氏が対立していた後醍醐天皇の崩御に際し、夢窓疎石の勧めによって菩提を弔うために建立された。多宝殿には後醍醐天皇の尊像が祀られている。
 曹源池庭園は約700年前の夢窓国師作庭当時の面影をとどめ、日本で最初の史跡・特別名勝に指定されている。
 曹源池の名は、夢窓国師が池の泥を掬い上げた際、「曹源一滴」と記された石碑が現れたことに由来するという。
天龍寺曹源池龍門の滝 (テンリュウジソウゲンチリュウモンノタキ) 落差5m 評価2
 池の中央正面には二枚の巨岩が立ち、龍門の滝を形づくっている。特筆すべきは、通常滝の下に置かれる鯉魚石が、ここでは滝の横に据えられている点だ。まさに龍へと化身する瞬間を捉えたかのような配置である。



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