樽山の滝(Taruyama no taki)

静岡県浜松市天竜区春野町田河内 総合評価8
 樽山の滝は戦国時代の城である樽山城址の近くにかかります。浜松方面から県道を行った場合、田河内集落西端の林道を左折して行く方法と、さらに県道を進んで、食料品店の手前の川の所にある樽山の滝入り口の看板を左折して行く方法の二通りがあります。尚、この県道ですが、浜松方面、川根方面どちらから行っても道がせまく、おまけに猪が突然道路に現れたりとかなり大変な道です。


撮影06/9
 樽山の滝の看板を左折して行くともの凄い悪路の登り道に出ますが、構わず登る(車高の低い車は底を摺るので注意して下さい)と、田河内集落西端から行った場合と同じ林道にぶつかります。このT字路は、草がはえていてわかりづらいですが、T字路ではなく林道を突っ切った所にも、実は道があります。この道はさすがに車で行くのは大変でしょう。小さな四輪駆動車なら行けるでしょうが普通の車はここで駐車します。林道は尾根づたいにかかっているので、尾根を突っ切って行くここからの道は下りになります。尚、この林道を右折して暫く進むと樽山城跡に行くことが出来ます。
 ここからこの道を歩いて沢まで降りますが、丸木橋を3つ越え、15分ぐらいで、滝を見下ろせる場所に到着します。さらに進めば滝つぼまで降りることが出来ます。実はこの滝は1の滝で、樽山の滝には、1の滝(24メートル)、2の滝(27メートル)、3の滝(15メートル)の3つの滝があります。滝入り口の食料品店のおばちゃんに聞いたところ、若い頃は、みんなでビールケースとか食べ物を背負って一番上の3の滝まで行って遊んだとのことです。その頃は、1の滝の左岸(向かって右側)に2の滝、3の滝まで行ける道があったそうですが、今はこの道はなく、1の滝を越えるには、右岸の崖をよじ登るしかないそうです。
一の滝(イチノタキ) 落差24m 評価7
 1の滝についたのは、午後4時を越えており、滝周辺は木々が生い茂っていることもあり、既に薄暗くなっていました。その為、崖をよじ登るのは断念しました。薄暗い為、写真を撮るのも大変でした。シャッタースピードを遅らして何とか明るい写真を撮りましたが、三脚も忘れた為、手持ちで撮ったので、手ぶれ連発で大変苦労しました。
 
 ほとんど知られていない滝だったので、全く期待していなかったのですが、事前に調べた落差20メートルは本当でした。何もない静かな山奥に豪快に滝音が響いていました。食料品店のおばちゃんによると一番上の3の滝が特に素晴らしいと言っていました。この沢でやまめを手づかみで捕まえたり、昔の思い出を懐かしそうに目を細めながら語っていたのが印象的でした。この次は、もうちょっと早めに来て、是非、3の滝まで行ってみたいと思います。
 滝の映像


撮影12/6
 二の滝、三の滝へ行くチャンスを狙っていましたが、台風が来た週末に晴れ間がありましたので、行ってきました。今回は上流の滝から攻めることにしました。というのも、一の滝からはザイルがないと行けないようなので、二の滝から下ろうという作戦です。
 樽山城址の案内板の左側の踏跡から山に入っていきます。
二の滝(ニノタキ) 落差27m 評価8
 しばらく踏跡を進むと下の方に滝が見えました。木々を頼りにすれば行けそうだったので、そのまま降りていきました。二の滝を横目に見るところまでは難なく行けましたが、ここからは木々がなく岩がむきだしの為、ローブがないと無理そうです。
 横目でも真近で見ると物凄い迫力です。台風後の影響か水量豊富な見事な滝でした。
 ロープを使ってなんとか滝つぼまでおりましたが、最初の段が岩にたたきつけられて噴水のように舞い上がっていて、あっという間にびしょ濡れになってしまいました。
 さらに慎重に沢を渡って最下段から見上げたのが左の写真です。聞きしに勝る樽山の滝二の滝でした。
三の滝(サンノタキ) 落差15m 評価7
 二の滝の上流にある三の滝へは二の滝の右側の崖をよじ登ります。木々と飛び出ている岩を頼りに這いつくばって進むと三の滝の滝つぼが見えました。前に来た時に入り口の食品店のおばちゃんが言っていた通り、青い滝つぼでいかにも涼しげな光景でした。
 但し、1つだけ違っていたのは、この付近一帯が山蛭の巣窟となっていることです。5分おきにズボンを見ると常に2〜3匹くっついていました。特に三の滝の滝つぼでは、あちこちに這っているほどで、とてもビールで宴会という気分になれません。早々と退散しました。
 最初の予定では二の滝から、左岸の崖を降りて一の滝に行くつもりでしたが、あまりの蛭の攻撃に予定を変更しました。前回来た時と同様に四つ角に車を停めて沢への遊歩道を進むことにしました。
 最初の丸木橋は壊れていました。
 次の丸木橋は壊れたようですが、下流に立派な橋が付け替えられていました。 
 最後の丸木橋も壊れています。
 滝を見渡せるところまで着ました。ここから沢を1つ渡って滝前へ行きます。
一の滝(イチノタキ) 落差24m 評価7
 前回よりも明らかに水量が多く大満足でした。くの字形に曲がった優美な直瀑に迫力が加わって物凄い迫力でした。
 但し、ただ1つ残念なことは、ここでも蛭に襲われた点です。
 滝の映像 

日本の滝(ホーム) 静岡県の滝 静岡県以外の滝 日本の滝百選 自薦百選の滝 訪問履歴

滝の評価はあくまでも私個人の主観にもとづくものです。又、評価は気象条件等によっても変わることをご承知おき下さい。
このホームページについての御意見・御感想は、GAF03402@nifty.com までお寄せ下さい。
本ホームページの著作権は、S.KOBAYASHI に帰属しております。
本ホームページの内容の一部、または全部を無断で複製、変更することは法律で禁じられております。