醤油樽の滝(Shoyudaru no taki)

長野県茅野市豊平地図 総合評価9
 蓼科の奥、フォレストカントリークラブ三井の森を越え、唐沢鉱泉との分岐を右へ折れると、醤油樽の滝への案内板が現れる。
 深い森に抱かれた静かな渓谷で、季節ごとにまったく異なる表情を見せる滝だ。



撮影2013/01/27
 冬の醤油樽を目指して車を走らせた。分岐点に着くと、唐沢鉱泉方面は通行止め。一方、醤油樽のある夏沢鉱泉方面は規制がないものの、雪上車の跡だけが続く深い雪道で、中央が盛り上がり車では到底進めそうにない。
 亀のように腹を擦って立ち往生する未来が目に浮かぶ。それでも行けるところまで行ってみることにした。
(10:00)
 ロック機構付きの4WDでも急坂でついに動けなくなり、路肩の空き地に車を停める。ここからは登山靴にアイゼンを装着し、歩いて向かうことにした。
(10:20)
 雪上車の跡を辿ること20分、醤油樽の入口に到着。
 先人の踏み跡があり、それを外さなければ快適に歩ける。
1の滝(イチノタキ) 落差5m 評価4
(10:40)
 それでも入口から20分、雪に埋もれた渓谷を慎重に歩き、ようやく1の滝へ。雪景色に溶け込み、滝の姿を探すのに苦労した。
 1の滝の横にかかる梯子を登るが、雪が張り付いていて足場が悪い。慎重に一段ずつ進む。
 ここから先は踏み跡が途切れ、遊歩道は完全に雪の下。腰まで埋まるほどの深雪で、まともに歩けない。
 木々に付けられている赤いリボンを頼りに、自分で道を切り開きながら進む。
 夏なら30分の道のりが、冬は何倍もの時間を要した。
2の滝(ニノタキ) 落差10m 評価5
(11:15)
 2の滝も完全に氷瀑となり、青白い氷が静かに立ち尽くしていた。滝前まで行けば深雪に沈むのは確実なので、遊歩道からの遠望で我慢する。
(11:30)
 2の滝を越えると、ようやく醤油樽の姿が見えた。しかし滝つぼへ降りる梯子が見当たらない。滝前に立たなければ醤油樽へ来た意味がない。崖に近づき、ストックで雪を叩くと金属音が返ってきた。梯子は完全に雪に埋もれていたのだ。
 梯子を掘り出して慎重に降り、ついに滝前へ。入口から1時間10分、車を停めた場所からは1時間30分もかかっていた。
 滝の左に並ぶ小さな氷柱が可愛らしく、疲れた心がふっと和んだ。
醤油樽の滝(ショウユダルのタキ) 落差35m 評価9
 落差30メートルを超える滝は、上から下まで完全に凍りつき、巨大な氷の塔となっていた。
 真下から見上げると、無数の氷柱が天から降り注ぐように立ち上がり、圧倒的な迫力を放つ。 極寒の中、しばし氷瀑の静謐な美しさに見入った。
 夏と冬でまったく異なる表情を見せる、忘れがたい名瀑である。
 滝の映像
(12:45)
 帰りは自分が切り開いた道を辿るだけなので早い。
 12時00分に滝を出て入口に12時30分、車には12時45分に到着。
 行き1時間30分、帰り45分の行程だった。



撮影2007/9/22
 対向車とすれ違えないほどの狭いダートを進むと沢を渡る場所があり、その先に小さな駐車場がある。
 車を停めて沢沿いに歩くと、突然梯子が現れた。
1の滝(イチノタキ) 落差5m 評価4
 梯子の右側に小さな滝がかかる。流木が少し邪魔だが、渓谷の入口らしい素朴な姿だ。
 1の滝を越えて沢づたいに歩いて行く。
 しばらくすると、さきほどの滝より少し大きな滝が見えた。
2の滝(ニノタキ) 落差10m 評価5
 沢へ降りて滝前まで行くと、小さな滝でもしぶきがシャワーのように降りかかり、夏の渓谷らしい爽快感があった。
醤油樽の滝(ショウユダルのタキ) 落差35m 評価9
 駐車場から30分ほどで大きな直瀑が姿を現す。
 しかし真下へ立つと印象が一変する。左側の壁が丸く迫り出し、まるで洞窟の中にいるような包まれ感があるのだ。
 滝はその洞窟の天井から降り注ぐように見え、まさに「醤油樽マジック」。
 滝の映像



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滝の評価はあくまでも私個人の主観にもとづくものです。又、評価は気象条件等によっても変わることをご承知おき下さい。
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