神勝寺禅と庭のミュージアム(Shinshoji zentoniwa no museum)

広島県福山市沼隈町大字上山南
 神勝寺は臨済宗建仁寺の特例地寺院で2016年にはゆっくり禅を楽しむ体験場所として「禅と庭のミュージアム」をオープンしました。



撮影2024/9/20
 境内には賞心庭、無明院、洸庭の三つの庭園があります。
 最初は洸庭へ行くことにしました。
 急な坂道を登ると多宝塔です。
 多宝塔を過ぎると宇宙船かマユのような建物が見えました。
 この建物が洸庭で、伝統的なこけら葺きを応用し、全体を木材で柔らかく包んだ舟型の建物です。
 洸庭の下から覗くと額縁庭園が見えました。
 建物をくぐると見事な日本庭園が見えます。借景も贅沢でした。
 庭の奥には滝が見えます。
洸庭の滝(コウテイノタキ) 落差5m 評価4
 滝から流れ落ちた水は手前の池へと注いでいました。
 洸庭を後にしようとしたら係の方が瞑想しませんかとのことです。折角なので20分ほど瞑想させて頂きました。真っ暗闇の中、波を光で演出した映像が20分続くので、否が応でも瞑想(居眠り)出来ます。
 続いて山を降りて賞心庭を観賞することにしました。
 仙人が住む神仙島には、蓬莱山、方丈島、壷梁(コリョウ)島、瀛州(エイシュウ)島の四つの島があります。
 こちらは蓬莱島とのことですが、長寿のシンボル松が植えられ、亀頭や手足に見える石もあるので亀島に見えました。
 こちらは方丈島ですが、やはり翼を広げた鶴島に見えます。
 こちらは瀛州(エイシュウ)島で、左に見えるのが須弥山石とのことでした。
龍華の滝(リュウカノタキ) 落差10m 評価4
 縁起がいい庭園を堪能した後は滝を見ます。多宝塔付近から流れ落ちる滝の最下流にあるのが龍華の滝で名前からすると龍門瀑でしょうか。
 滝の全景を見ると結構大きな滝であることが分かります。
 池の左端を歩いて無明院へ行くことにしました。
 ここを右に曲がります。
 左が体にやさしい緩やかな道、右が160段の石段で健脚向きでしたが、右の健脚向きへと進みました。
 思ったほど大変ではありません。ほどなく無明院に到着しました。門から入って正面にあるのが荘厳堂です。
 荘厳堂には江戸時代中期の臨済宗中興の祖、白隠禅師の禅画が展示されていました。
 無明院前庭では中根金作氏作庭の三つの庭を観賞出来ます。
 こちらは無明の庭ですが、良く分かりません。だから無明(明らかでない)でしょうか。何やら禅問答のようです。
 阿弥陀三尊の庭は三つあるので分かりやすいですね。
 羅漢の庭は石庭の中に刈り込みを幾つも施した庭です。
無明院枯滝石組(ムミョウインカレタキイワグミ) 落差2m 評価2
 羅漢の庭の左側に枯滝石組がありました。
 無明院を後にして今度は左方向の母弥慈観音へと向かいます。
 母弥慈観音の前に着きました。
母弥慈観音枯滝石組(モミジカンノンカレタキイワグミ) 落差2m 評価1
 右側には小さな枯滝石組があります。
 滝の映像
 最後は含空院でかき氷を食べながら賞心庭の額縁庭園を堪能しました。
 9時半に境内に入りましたが、時計を見たら13時半になっています。実に4時間も境内にいたことになりますが、あっと言う間でした。庭好きにはディズニーランドより楽しいかもしれません。




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