下諏訪町の滝(Shimosuwacho no taki)

長野県諏訪郡下諏訪町
 下諏訪町は中仙道と甲州街道の合流地点として栄え、中仙道六十九次で唯一温泉が楽しめる宿場地でした。大名が宿泊する多くの本陣が造られ、岩波家やかめやなどでは、滝石組のある池泉式回遊庭園を鑑賞することが出来ます。
 中仙道沿いの慈雲寺にも池泉式回遊庭園があり、中仙道沿いの寺入り口には清滝がかかります。


撮影2021/7/13
 今回は腰痛もあり手軽に高山登山を味わえる三百名山の鉢伏山に行くことにしました。
(携行装備)
 ・運動靴、帽子
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ
 ・ペットボトル×1 
(6時45分)
 山頂へは鉢伏山荘から10分ほどですのでペットボトル1本だけ持って行くことにします。
(6時47分)
 すぐに十字路になり、左へ行くと前鉢伏山、真っすぐ進むと鉢伏山登山口の扉温泉で、鉢伏山山頂は右へと曲がります。
 揺るやかな登り坂が続きました。
 右下には山小屋が見えます。
(7時00分)
 山荘から15分ほどで山頂に到着しました。
 三角点は二等三角点「鉢伏山」です。
 少し歩くと鉢伏神社がありましたが、朝日に輝いていました。
 神社の先に再び山頂標識があり、展望台があったので登ってみる事にします。
 残念ながら北アルプスには雲がかかっていましたが、雄大な景色を堪能することが出来ました。
(7時30分)
 鉢伏山往復に要した時間は45分でしたが、物足りないので、前鉢伏山も登ることにします。
 林道から離れ登山道へと入ります。
 朝露が靴やスボンを濡らしずぶ濡れになってしまいました。
 レンゲツツジの花が咲いていましたが、他にもマツムシソウ、ニッコウキスゲ、マルバダケブキなとが咲くそうです。
(7時42分)
 前鉢伏山山頂に到着しました。
 北側には美ヶ原も見えます。
(8時00分)
 鉢伏山、前鉢伏山往復に要した時間は1時間15分でした。
(8時20分)
 やっぱり歩き足りないので、高ボッチ山へも行くことにします。
(8時28分)
 8分ほどであっさりと着いてしまいました。
 鉢伏山山頂は雲に覆われています。
 高ボッチ山からは諏訪湖を見下ろすことが出来ました。
(8時40分)
 本日の登山はこれで終了です。
 まだ早いので下諏訪町を散策することにしました。
 最初は諏訪大社下社秋宮です。
 諏訪大社は全国に2万5千社あると言われる諏訪神社の総本社で、上社本宮、上社前宮、下社秋宮、下社春宮の4宮が諏訪湖を挟んで鎮座します。
 かめやは皇女和宮が徳川家に嫁ぐため京都から江戸に向かった際に宿泊した宿です。
 実際に和宮が泊まったとされる部屋が保存されて無料で見学することが出来ました。
 部屋から窓を見ると日本庭園があります。
かめや庭園の滝(カメヤテイエンノタキ)地図 落差1m 評価1
 和宮一行は総勢3万人と言われる大行列だったそうです。大井川などの川越のある東海道を避け、中仙道を選択した為、下諏訪を通ることになりました。
 手前には紅葉があり、和宮が宿泊された11月5日には紅葉が楽しめたかもしれません。
 こちらは当時のトイレです。和宮が使用されたと聞くと、トイレでも高貴な気がしてきます。
 本陣岩波家は事前予約が必要であり、電話も通じず、見学出来ませんでした。
 中仙道をそのまま西へと歩いていくと1825年に奉納された石造りの竜がありました。
 竜の口の隣が慈雲寺へと向かう参道になっています。
清滝(キヨタキ)地図 落差3m 評価2
 石段を登り途中で右へと入ると滝がありました。注連縄がかけられた信仰の滝です。
 滝名は右側にあった石碑から清滝としました。
 さらに上へと向かうと信玄矢除石があります。
 武田信玄がこの石の上に立った慈雲寺中興の祖天桂上人に向かって至近距離から矢を射ったところ、全て外れてしまったそうで、武田信玄はこの石のお札を貰って戦場へと向かったそうです。
 石段を登りきると国道142号線を横切りました。
 道はそのまま慈雲寺境内へと続いていますが、苔むした参道が歴史を感じさせます。
 慈雲寺は臨済宗のお寺で、天龍寺開山の夢想疎石によって南北朝時代に開山したと伝わる古刹です。
 本堂の前には石庭が広がります。
慈雲寺庭園の滝(ジウンジテイエンノタキ)地図 落差2m 評価1
 本堂の裏へと回ると池泉式回遊庭園がありました。
 滝石組がありましたが、水はほとんど流れていません。
 滝の映像
 続いて諏訪大社下社春宮へと向かいます。
 春宮から川を渡るとどんな大水でも沈まないと伝わる浮島社がありました。
 浮島社を越えると1660年に造られた万治の石仏があります。
 諏訪大社下社春宮に奉納する大鳥居の材料にしようとノミを入れたところ血が流れた為、中止し、その代わりに阿弥陀如来を彫ったそうです。
 大きな石にちょこんと頭が乗っかっている姿はユーモラスでもあり、かの岡本太郎も絶賛したとのことです。
 最後は下諏訪温泉に入ってきました。
 実は若い頃、この温泉に入ったのですが、湯温44度という高熱に我慢できず、ほとんど入ることが出来ませんでした。
 ところが、今は普通に入れてしまいます。私が我慢強くなった訳ではなく、老化により、皮膚の感覚が衰えただけのようです。


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