佐久間湖左岸の滝(Sakumakosagan no taki)

静岡県浜松市天竜区佐久間町
 県道288号大嵐佐久間線は佐久間湖左岸の道が廃道となっていますが、沿線には多くの滝がかかります。


撮影2021/1/17
 佐久間湖左岸沿いの廃道となった県道288号大嵐佐久間線へ行ってきました。
 全面通行止とある通り、歩行者も含め完全通行止ですので、歩行は自己責任となります。
 当サイトを参考にした結果による事故等の責任は負えません。十分注意して行動頂くようお願い致します。
携行装備)
 ・運動靴、毛糸帽子、手袋、冬山用ジャケット、セーター、
 ・GPS、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、チョコレート×3、バナナ×1、みかん×5、ペットボトル×2)、熱湯用水筒
(9時30分)
 通行止の手前に車を停めてマウテンバイクで行くことにします。
 最初は舗装路を快調に進み、高低差もそれほどないので、私でも漕ぐことが出来ました。
 やがて未舗装路になりますが、それでも自転車で進むことが出来る道です。
(10時13分)
 40分ど進むとこの辺り地図で最初の崖崩れがありました。
 がけ崩れの先を見ると酷い道ではないので、自転車を担いで越えましたが、結果的にはここから歩いて行けば良かったです。
 そこから先は落石がない方が珍しい状態が延々と続きます。
 ここもかなり酷く、ここでついに自転車を諦めて歩いて行くことにしました。
 ここは落石だけなく木も落ちています。
 この辺は元々の道がほとんど見えませんでした。
 橋の上も土砂がたまっています。
 そのうち、こんな風景にも段々と慣れてきました。
 この道なんかはなぜか快適に思えてきます。
 ただ、木が倒れているのは屈んだり、飛び越したりと大変でした。
 道路には倒木が放置されさらに上から落ちてきそうです。
 これはもう普通の道に思えます。
 道路の真ん中に大きな石があっても動じなくなりました。
(10時50分)
 入り口から1時間20分で橋のあるところに着きましたが、私は滝マニアですので、橋が現れると滝があるかもしれないと期待してしまいます。
 欄干を見ると山室橋と書かれていました。
柴山沢の滝 (シバヤマサワノタキ)地図 落差20m 評価4
 普通は山室滝と思うのですが、これが柴山沢の滝のようです。
 糸滝と言っても良いような細い流れが一筋落ちていました。
 少し歩くと作業小屋があります。
 大きな石がもう少しで道路から転落しそうでした。
 こんな感じの落石は本当に普通の道に思えます
(11時10分)
 ここでなぜか通行止の案内が現れました。これだけ荒れた道に今更、通行止めを案内して何の意味があるんだろうと思いましたが、どうやらここから正式な廃道区間に入るようです。
 間伐材が放置されていました。
 ここは土砂が山盛りです。
 大きな石が散らばっていました。
 こちらは倒木が散乱しています。
 掘割に倒木がかかっていました。
 落石の向こうには倒木も見えます。
 ここは潜るか、上を行くか思案のしどころでした。
 ここは完全に道がなくなっています。私が歩いた中で最も酷い箇所かもしれません。
 そこを過ぎると普通の落石箇所です。
 いきなり黄色に塗られた物置がありました。
 佐久間湖は上流や両岸から土砂が堆積するので、常に湖底を浚渫しており、浚渫船が停泊していました。歩いていると浚渫船のディーゼル音が結構気になります。
 ここは道路の下まで土砂が流れていました。
 ここもかなり酷いです。
(12時00分)
 二つ目の滝がある沢に到着しました。
 欄干には境橋と書かれています。
境沢の滝 (サカイサワノタキ)地図 落差25m 評価6
 ここは橋の名前の通り、境沢の滝で良いようてす。
 真冬の為、水量は少なく迫力はありませんが、かなりの落差を段々になって落ちていました。
 さらに落石地帯を進みます。
 大きな落石が敷き詰められていました。
(12時30分)
 三つ目の滝に到着です。
 橋の欄干は削れていました。
立石沢の滝 (タテイシサワノタキ)地図 落差10m 評価5
 この滝も水量がありませんが、落差のある大きな滝です。
 廃道区間の北側に到着です。一応、ここから北側は廃道区間ではないはずですが、道路は全く改善されません。
 ここは倒木を越えるのに難儀しました。
(12時40分)
 四つ目の滝に到着です。この橋も欄干が削れて橋名は読み取れませんでした。
隠れ白神 (カクレシラガミ)地図 落差10m 評価4
 木々の向こうに一筋の流れが見えます。夏場はきっと木々の緑に隠れて見えにくくなることからこの名前が付いたのでしょう。
 更に歩いていると、五つ目の滝が前方に見えました。かなり大きな滝です。
(12時45分)
 この橋も欄干は読み取れませんでした。
夕陽滝 (ユウヒタキ)地図 落差30m 評価7
 この滝は西向きなので、恐らく夕暮れ時に来ると真っ赤に染まるのかもしれません。
 廃道はさらに続きますが、ここまで入り口から3時間以上かかっているので、これ以上、行くと日没になる可能性があり、ここで引き返すことにしました。
 滝の映像
(15時40分)
 帰りは、デポしておいた自転車のおかげで、3時間かかりませんでしたが、夕陽滝までの往復時間は6時間10分を要しました。
 佐久間ダムは高さ155.5メートルで完成時は日本最大、世界でも第7位の巨大ダムでした。
 現在でも日本で9番目(黒部ダム186m、高瀬ダム176m、徳山ダム161m、奈良俣ダム158m、奥只見ダム157m、宮ヶ瀬ダム156m、温井ダム156m、浦山ダム156m)にランクされます。
 戦後日本の土木技術史の原点となった日本のダム史にその名を刻むダムですが、安全管理意識が低かったこともあり、ダム建設に伴う殉職者は96名を数えました。
 同じ静岡県の大井川では2021年1月に取水制限がなされましたが、天竜川は取水制限こそないものの、20メートルくらい白い部分が露出していました。


日本の滝(ホーム) 日本の滝一覧 日本の滝百選 自薦百選の滝 訪問履歴

滝の評価はあくまでも私個人の主観にもとづくものです。又、評価は気象条件等によっても変わることをご承知おき下さい。
このホームページについての御意見・御感想は、GAF03402@nifty.com までお寄せ下さい。
本ホームページの著作権は、S.KOBAYASHI に帰属しております。
本ホームページの内容の一部、または全部を無断で複製、変更することは法律で禁じられております。