蓮華滝 (Renge taki)

福島県福島市飯坂町茂庭
 飯坂温泉から国道399号線を北上していると、妖しげな白い幕がありました。
 中を覗いてみると男性の道祖神があります。背後にもたくさんの木製の道祖神がありました。


撮影2014/7/14
 道祖神からしばく走ると滑滝橋と書かれた橋がありました。
 危険、飛び込み禁止と書かれた警告板があります。
 そこから川を覗いてみると、川は結構、深そうです。
滑滝 (ナメタキ) 落差2m 評価3
 橋から上流を見ると、川幅が狭くなった場所があり、そこを急流となった水が勢い良く流れていました。
 茂庭の集落から林道に入ってしばらく走ると、西滝不動尊と書かれたお堂がありました。背後には白岩も見えます。
 お堂の左側に回ると、大蛇伝説の説明文と絵図がありました。説明文にはとんでもないことが書かれていました。要約すると、
 茂庭の菅沼には大蛇が住み着いていて、村から娘を人身御供にしないと村を水流に沈めると脅していました。人身御供を差し出す年になった時、村の中からは選ぶことが出来ず、村中でお金を集めて、娘を買ってくることになりました。
 文五郎がその役につき、訪ね歩きましたが、もちろん簡単にはみつかりません。ある夜、農家に泊めてもらった時に旅の由来を話すと農夫が娘を売るというのです。この農夫は毛利家の元家臣で主君とともに関東に落ち延びていたのですが、主君の法要のお金がなくて娘を売ったというのです。
 これを聞いた農夫の仲間が娘を不憫に思って、大蛇を退治したというのがあらましで、大蛇を射抜いた矢は日本武尊が変身した白鳥が落としていったという話も加わります。
 毛利家は関ヶ原の合戦までは中国地方全域に渡る広大な領地を有していましたが、西軍(総大将)に味方した為に、領地が山口県だけになってしまい、今までの家臣団を維持できず、多くの家臣が離脱しました。この農夫は、恐らくその時の家臣ではないでしょうか。
 滝への案内板はありませんでしたが、付近を捜したところ、一旦道路を出たところに沢へと降りる踏み跡がありました。
 踏み跡は沢まで降りるとなくなっていました。対岸に踏み跡が続いているので、ここを濡れないように渡ります。最後のアプローチでは飛び石づたいに行きましたが、長靴で行けば良かったです。
西滝 (ニシタキ) 落差20m 評価7
 本流にかかる直瀑ですが、濁流の為に水が茶色になっており、滝つぼから大蛇が首をもたげているようにも見えます。この滝つぼに何人もの娘が人身御供になったかと思うと、怖くなり急いで滝を後にしました。
 西滝の後は蓮華滝を目指します。国道沿いに案内板があるのでそこを曲がって狭い林道を走ります。最後の1.5キロほどは未舗装でした。
 終点には立派なお不動様のお堂がありました。
 お不動様のお堂を左に見ながら遊歩道へ入ると、5分ほどで蓮華滝の前に到着しました。
蓮華滝 (レンゲタキ) 落差20m 評価7
 下流のたくさんの小滝とのコラボレーションがなかなか見事です。
 落ち口が狭く、真ん中が広がるきれいな分岐瀑です。夕陽に照らされて輝いていました。
 滝の映像


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