夫婦滝(Meoto daki)


岐阜県中津川市加子母 総合評価8
 中津川市から国道257号線を下呂方面に北上、付知峡を過ぎて、もう少しで下呂市という所で右折し、乙女渓谷キャンプ場を目指します。キャンプ場入り口に車を置き、小秀山登山道のニの谷ルートを進むと、途中に様々な滝を見ながら、夫婦滝まで行くことが出来ます。



撮影2021/11/13
 二百名山の小秀山を登る為に乙女渓谷を再訪しました。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、毛糸帽子、手袋、レイン用手袋、レインウェア、冬山ジャケット
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴、熊よけスプレー
 ・食料(パン×1、おにぎり×1、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4) 
(6時20分)
 日の出とともに登り始めます。
 木道は滑り易いので慎重に歩きました。
乙女渕の滝(オトメブチノタキ) 落差5m 評価3
 乙女渕の滝は渓谷の最初を飾る滝です。
 大きな岩の一枚岩「屏風岩」は遊歩道を振り返ると見ることが出来ました。
ねじれ滝(ネジレダキ) 落差15m 評価6
 前回よりもねじれ具合が良く分かります。
 シャクナゲ群生地ですが、花は咲いていません。
和合の滝(ワゴウノタキ) 落差7m 評価5
 最後の紅葉が滝を引き立たせてくれました。
 振り返って見上げると天狗岩が見えます。
 10年以上前に来た時は出来たばかりの立派な山小屋でしたが、それなりに年を重ねていました。
 自信がない方は引き返しましょうとありますが、確かにその通りの難コースです。
夫婦滝(メオトダキ) 落差100m 評価8
 旧夫婦滝展望台から、夫婦滝を眺めました。
 左が男滝、右側が女滝で落差は女滝の方がありますが、水量は男滝の方があります。
男滝(オトコダキ) 落差80m 評価8
 前回は駐車場から1時間ちょっとで着きましたが、今回は1時間40分もかかってしまいました。体力の衰えは隠せません。
 滝前が大きく空いており落差以上の大きさを感じさせる雄大な滝です。
 前回は男滝で引き返しましたが、小秀山を目指して先へ進みます。
 男滝の高巻きは結構しんどいですが、おかげで横から男滝を見ることが出来ました。
 男滝のすぐ上流にかかる滝です。
 子滝の滝つぼに到着しました。ここまで来ると完全な雪景色です。
 実は冬山になることは全く想定していませんでした。チェーンアイゼンは車の中に置いてきましたが、念の為、冬山ジャケット、毛糸帽子を持ってきて良かったです。インナーは上下着用しており、手袋は普通の手袋の上にレイン用手袋をして快適でした。
子滝(コタキ) 落差8m 評価5
 子滝は二段の滝です。上段の直瀑から下段は優雅に流れ落ちていました。
 雪景色の中、河原を歩いて行くと、
孫滝(マゴタキ) 落差8m 評価5
 乙女渓谷、最後の滝、孫滝がありました。雪景色の中、静かに流れています。
 滝の映像
 二の谷登山道最大の難所「かもしか渡り」です。
 落差7メートルの垂直の壁ですが、鎖やロープは一切ありません。自分の手足だけが頼りです。
 実はここでアクシデントがありました。腰に下げていた熊よけスプレーが岩に引っかかた拍子に安全ピンが外れて全量、私の左足に吹き付けられてしまったのです。下手に動くと転落する恐れがあったので、されるがままにしていたのですが、この後、左足が火傷のように赤くなり、痛みを我慢しながらの登山となりました。
(10時30分)
 三の谷登山道と合流です。
 滑らないように慎重に雪道を進みました。
(11時00分)
 30分ほどで兜岩に到着です。
 どちらに言っても危険という究極の選択ですが、右側の道は閉鎖されていました。
 氷が花びらのように付着し幻想的な景色が続きます。
 兜岩からは平原となり高低差の少ない空中散歩となりますが、天気予報に反し晴れ間はありません。
 山頂の避難小屋に到着です。
(12時20分)
 6時間かかってようやく山頂に到着しました。標準時間は4時間35分ですので、随分とかかりました。熊よけスプレー暴発も影響したかもしれません。
 三角点は二等三角点「小秀山」です。
 御岳山は残念ながら雲に隠れて見ることが出来ません。
(12時50分)
 避難小屋の横でパンで昼食休憩を取りましたが、物凄く寒いです。気温計を見たらマイナス5℃ですので寒い訳です。
 30分ほど休憩して下山しますが、車を停めた乙女渓谷キャンプ場まで標準時間で3時間25分かかります。日の入りが16時45分ですので、到着は標準時間でも16時15分になり、ゆっくりしていられません。
 下山していると皮肉なもので段々と晴れてきました。
 樹氷の向こうに青空が広がり幻想感は更に高まっています。余りの景色の美しさに下山時間を忘れて写真を撮っていました。
 兜岩近くまで来ると山頂で見えなかった御岳山が見えます。
 雲の上に浮かびあがっているようでした。
(14時10分)
 兜岩も背景が青になってパワーアップしています。
(14時30分)
 二の谷分岐まで到着しました。帰りは三の谷を下山しますが、林道入り口まで1時間半、さらに林道を30分歩くので、到着は16時半で日没ぎりぎりです。
 鶏岩が見えました。
 三の谷登山口の山の神に登山の無事を感謝します。
(16時25分)
 予定より25分遅れで三の谷登山口に到着ですが、これで日没決定です。でも林道歩きですのでヘッドライトさえあれば危険はありません。
 トボトボと林道を歩きます。
(16時55分)
 林道ゲートに着いた頃は既に日没の16時45分から10分経過していました。
 暗くなっても滝を見ると止ってしまうのが、滝マニアの習性です。
魚止の滝(ウオドメノタキ) 落差5m 評価2
 魚止の滝は夫婦滝のかかるニの谷ルートではなく別の沢にかかる滝で、本来なら林道から見えるお手軽滝なのですが、私は11時間弱かかってようやく見ることが出来ました。
 日没から20分以上経過していますが、不思議と暗くなりません。
 どうやらお月様が照らしてくれたようです。ヘッドライトを頭に装着しての下山でしたが、おかげで使うことはありませんでした。
(17時10分)
 10時間50分の行程ですが、朝、満杯だった駐車場は私の車を含めて2台だけでした。
 熊よけスプレーをかけた左足が痛みますが、自宅までの帰路は痛み止めを服用するとともに、コンビニで氷を買って左足を冷やしながら帰りました。
 しばらく治らないと思っていましたが、翌日は痛みも引いて一安心です。



撮影2008/6/28
(15時20分)
 キャンプ場入り口の駐車場に車を停めて、二の滝ルートを進みます。スタートが15時を過ぎており、少し遅いのが心配ですが、ヘッドライト、懐中電灯、GPS、熊よけなど装備を確認しながらスタートしました。
(15時22分)
 この辺は立派な木道が整備されているので、町の中を歩くような感じで、渓谷を散策することが出来ます。
乙女渕の滝(オトメブチノタキ) 落差5m 評価3
(15時25分)
 乙女渕です。木道を歩いていると右側に見ることが出来ます。
(15時33分)
 切り立った岩がある屏風岩です。良くみると大きな蜂の巣が崖の途中に出来ていました。
ねじれ滝(ネジレダキ) 落差15m 評価6
(15時36分)
 結構、大きな滝です。木々の緑の間から、落差のある流れを見ることが出来ます。
和合の滝(ワゴウノタキ) 落差7m 評価5
(15時42分)
 わりとひらけた所にある滝です。背後の森が鬱蒼としていて、なかなか神秘的な雰囲気でした。
(15時45分)
 和合の滝を過ぎると左に曲がって、少し登りになります。声の泉は耳を澄ますと乙女のささやきが聞こえるそうです。
(15時55分)
 振り返ると天狗がいるという天狗岩ですが、よくわかりませんでした。
(16時04分)
 立派な避難小屋がありました。
(16時06分)
 登山道は立派な木道が整備されていますが、左の写真のように石がゴロゴロ転がっている中を歩く箇所もあるのでトレッキングシューズなどそれなりの装備は必携です。
(16時12分)
 烏帽子岩です。確かに…。
夫婦滝(メオトダキ) 落差 … 左:男滝 80m、右:女滝 100m 評価8
(16時20分)
 旧夫婦滝展望台からの、眺望です。向かって左が男滝、右が女滝です。
 夫婦滝をズームアップしてみました。
 落差は男滝よりありますが、幅がややせまく、その意味で女性的な滝です。
(16時25分)
 駐車場から1時間ちょっとで着くことが出来ました。
 男滝は小雨まじりの天気のためか、水量も多く、物凄い飛沫でした。滝つぼまで行くのは断念しましたが、名前らしく豪快な滝でした。
 ここまでの道のりは、立派な木道が整備されていますが、標高差は350メートルくらいあり、結構きつい登りです。
 ここから30分ほど歩くと孫滝がありますが、日も暮れそうで雨も勢いを増す恐れがあるのでここで引き返すことにしました。
 滝の映像



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