南牧村の滝(Nanmokumura no taki)

群馬県甘楽郡南牧村 総合評価8
 南牧村(なんもくむら)は群馬県の西部に位置する過疎の村で、老齢人口割合は約6割で日本一、逆に幼少人口割合は5%未満で、日本一低い割合です。過疎対策として観光産業に力を入れており、その一つが滝めぐりです。
 特に象ヶ滝、三段の滝、線ヶ滝は南牧三名瀑と呼ばれる見事な滝です。
 詳細は南牧村の滝めぐりホームページをご参照願います。



撮影2013/1/2
 南巻村の多くの滝の内、線ヶ滝しか行ってなかった為、再訪しました。
 村としては、南巻村の入り口、道の駅「オアシスなんもく」に立ち寄って貰って、ここへお金を落として貰おうという作戦のようですが、残念ながら私が行った日は、道の駅は定休日でした。
 今回の滝巡りで私が南牧村に落としたお金はゼロ円でした。というかお金を使いたくても、食堂、売店がほとんどありませんでした。さすが、過疎日本一の村です。
 最初は、道の駅のすぐ近くにある滝です。道の駅のすぐ手前の橋を右折し川を渡ったら左折します。左側に神社が見えたら住吉の滝の案内があるのでそこを左折したところに車を停めれば滝はすぐ目の前です。
住吉の滝(スミヨシノタキ) 落差5m 評価4
 神社のうっそうとした境内を抜けると川があり滝が見えました。
 小さな滝ですが、大きな滝つぼがありました。
滝の淵(タキノフチ) 落差5m 評価4
 道の駅に戻りさらに奥地を目指します。役場を過ぎて六車のバス停のところを右折して、底瀬川沿いに進むと、左側にちらっと滝が見えました。道路沿いの階段を降りて少し沢を歩くと滝前に出ることが出来ます。
 全体の半分しか水が流れていません。ここにも大きな滝つぼがありました。
上底瀬不動の滝(カミソコゼフドウノタキ) 落差7m 評価3
 滝の淵を過ぎてさらに奥地に向かうと駐車場があります。この駐車場から50メートルほど進むと右側に「上底瀬不動の滝30メートル」と書かれた案内板がありました。
 ほとんど水がありませんでしたが、一直線に落ちた水が黒くとんがった岩に当たって飛び散る姿は個性的です。
 滝の左側には石仏がありました。背中には火焔が昇り手には剣を持っているので不動明王に間違いありません。この辺の守り神なのでしょう。
弁天の滝(ベンテンノタキ) 落差10m 評価4
 さらに50メートルほど道路を進むと橋の上から滝が見えました。
 こちらもほとんど水がなく、氷瀑になっていました。もう少し時がたつと氷柱が積み上がるのかもしれません。
 弁天の滝で引き返し県道93号線に戻ります。砥沢のバス停を過ぎたところを左折して林道が終わるところまで行くと案内板がありました。滝が3つに対し2つの滝名しかありません。どうやら本山の滝は同じ名前の滝が二つあるようです。
 尚、不動滝は沢登りになり時間がかかそうなので、今回はパスしました。
本山の滝(ホンヤマノタキ) 落差7m 評価2
 駐車場から少し河原を歩くと右側の支流から流れ落ちるのが見えました。
 黒光りした見事な壁面を流れるのですが、水が少ないのが残念です。又、滝の上部には人工物も見えました。
本山の滝(ホンヤマノタキ) 落差5m 評価4
 さらに少し行くとまた滝が見えました。こちらは砥沢川の本流にかかるので水量が豊かです。大きな岩を割るように勢い良く流れ落ちていました。
蛇ッ剣の滝(ジャッケンノタキ) 落差5m 評価4
 県道に戻りさらに奥地へ進むと線ヶ滝の案内矢印が見えました。ここをその通りに進んですぐ、右下に滝が見えました。お墓の裏手に位置し、木々の間からの遠望になります。河原まで降りれそうでしたが、そこまでする滝ではないので、遠望で我慢しました。
 線ヶ滝は後回しにしてここで県道93号線へ引き返します。三段の滝駐車場がありますが、ここも後回しにしてさらに進むと、橋の上に「象ヶ滝2km、熊倉不動滝20m」の案内矢印が見えました。
熊倉不動滝(クマクラフドウタキ) 落差10m 評価5
 熊倉不動滝は道路からの遠望になります。木々の間を豪快に流れ落ちていました。
象ヶ滝(ゾウガタキ) 落差30m 評価7
 案内矢印に従って象ヶ滝を目指します。林道をどんどん進むとやがて行き止まりになります。そこからおよそ10分で滝前に行くことが出来ます。
 遊歩道は雪景色となっており、滝も周りは白く化粧しています。二段の大きな滝で、さすが南牧3名瀑だけのことはあります。
 ここで引き返し、さきほどの三段の滝駐車場へ向かいます。駐車場からは30分ほどで三段の滝の滝前へ行くことが出来ます。
 遊歩道は大変良く整備されており、沢を渡るところには木橋がかけられていました。
三段の滝(サンダンノタキ) 落差50m 評価7
 かなり上の方から落ちる大きな滝です。既に半分以上、氷っており雄大な氷瀑を堪能しました。
 最後は南牧村随一の名瀑、線ヶ滝です。案内板には線ヶ滝で自殺したお仙の悲しい伝説が書かれています。
 前回は立入禁止となっていた螺旋階段ですが、今回は大丈夫そうです。でも、この階段はかなり怖いです。
線ヶ滝(センガタキ) 落差35m 評価8
 下から見上げる線ヶ滝は上から見るのとは一味違って見えました。
 35メートルの落差を一筋の流れとなって優雅に落ちる姿は、なかなか他では味わえない見事なものです。静かな分、お仙のすすり泣く声が聞こえてきそうです。
 滝の映像
 今回、南牧村の滝をいくつか巡って見て、その素晴らしさに村が滝を観光の目玉として力を入れるのが良くわかりました。
 でも一言、言わせて貰えば、ここに至る狭い道路にはあらゆるところで路上駐車されており、ただでさえ狭い道路が、さらに走りにくくなっていました。交番もありましたが、取り締まるつもりもないようです。
 村役場では観光に力を入れたいようですが、残念ながら住んでいる人達にはその気持ちは全くないようです。



撮影2005/12/18
 南牧三名瀑の一つ、線ヶ滝へ行ってきました。
 駐車場から、5分ほど沢を下ると滝前の螺旋階段に到着します。滝つぼへはこのこの螺旋階段、さらには鉄梯子をつたうと行くことが出来ますが、私が行った時は進入禁止になっていました。
線ヶ滝(センガタキ) 落差35m 評価8
 線ヶ滝という名前の通り、上部から一本の線を垂らしたような滝です。豪快さはありませんが、三重の布引の滝のように飛沫をあげずに静かに流れ落ちていました。
 尚、この滝にはお仙というきれいな娘が身投げした悲しい伝説が伝わっています。夜丑三つ時にお仙のすすり泣く声が聞こえるそうです。
 滝の映像



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