摩耶山登山道の滝(Mayasantozando no taki)

兵庫県神戸市灘区
 摩耶山には多くの登山道があります。今回は東谷を登って、青ケ谷を降るコースをとりました。


撮影2018/10/7
(9時00分)
 東谷と青ケ谷の中間点のコインパーキングに車を停めました。
(携行装備)
 ・渓流シューズ、ダブルストック、帽子、手袋、靴下 (下山用)、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(おにぎり×2、チョコレート×2、ペットボトル×4)
 摩耶山はケーブルカーとロープウェーを使えば簡単に山頂まで行くことが出来、アクシデントや調子が悪い時はこれで帰ってくることが出来るので、安心感があります。
 灘丸山公園の脇をすり抜けていきます。実は学生時代にこの近くに下宿していましたが、登山には全く関心がなく、こんな近くに登山口があることも知りませんでした。
(9時30分)
 登山口に到着しました。
(9時38分)
 登山道は右へ曲がりますが、ここから東谷の遡行を開始します。
 堰堤は左岸を越えますが、ここで一旦登山道と合流しました。
 ということは前の写真のところで右に曲がっても同じところへ出るということですので、早めに沢に入って損した気分です。
 左側に滝が見えたところで沢へと降りていきます。
 最初の無名滝です。
 この滝は右側のロープを使って越えます。
弥生滝 (ヤヨイタキ)地図 落差8m 評価7
 すると立派な滝が現れました。一段目の左側を見ると四角くくり抜いた跡があります。実はここに仏様が安置されていたそうです。
 滝の左側に垂れ下がったロープで上流へと向かいます。
 ここからは次々と滝が現れます。
 いずれも小さな滝で直接、乗り越えることが出来ました。
 この辺の渓流歩きは本当に楽しいです。
 でも、油断は禁物です。実はこの滝を直登りしている時、滑って滝つぼに転落してずぶ濡れになってしまいました。
 気を取り直して次の滝を登ります。
 渓流歩きも終盤です。
見返滝 (ミカエリタキ)地図 落差8m 評価5
 この滝を最後に渓流歩きも終わりです。
 なぜか滝の右側に立派な石段がありました。
 大きな堰堤を高巻く道でした。
 堰堤を越えると広場になっていて、上流へと進みます。
不動滝 (フドウタキ)地図 落差8m 評価6
 するとひときわ大きな三段の滝が現れました。
 不動滝ですが、手前の小屋は荒れ果てて、あまり使われていないようです。
 滝の映像
(10時40分)
 滝の上にも小屋がありますが、トタンが錆びてかなり老朽化していました。
 ここからは完全に沢から離れて登山道になるので、渓流用のゴムソックスから普通の登山ソックスに履き替えます。
 大阪湾が一望できる場所に出ました。ここでしばし休憩です。
 この道はあまり歩かれていないようですが、踏み跡はしっかりしていました。
(11時50分)
 ここで山寺尾根登山道に合流です。東谷では誰とも会いませんでしたが、ようやく登山客と会うようになりました。
 この分岐を右側の掬星台へと向かいます。
(12時10分)
 掬星台の展望台が見えました。
 展望台からは大阪湾が一望できます。
 掬星台のベンチで30分ほど昼食休憩をとりました。
(12時40分)
 一般観光客もたくさんいて、山頂案内もおしゃれです。
 折角、摩耶山を登ったので三角点を捜しましたが、山頂の案内地図にも記載されていません。諦めて下山すると案内板がありました。
 天狗岩です。摩耶山の僧がこの岩に天狗を封じ込めたそうです。
 隣には天狗岩大神が祀られています。
(12時55分)
 三角点は天狗岩大神の裏にありました。標高698.6メートル、三等三角点「摩耶山」です。
 奥の院跡を抜けて行くと三権現社跡に出ました。
(13時15分)
 ここは天上寺という大きなお寺跡で、本堂、多宝塔、阿弥陀堂などがありましたが、1976年1月の火災で全て消失してしまいました。
 現在の天上寺はその名の通り、摩耶山山頂の北側に移転しています。
 登山道から少し外れたところに旧摩耶の大杉があります。摩耶山一の大木だったようですが、天上寺火災の火の粉を被って死滅してしまったそうです。
 唯一、火災の被害を免れた仁王門です。仁王像二体は新しい天上寺に移されました。
(13時30分)
 左に曲がると旧天上寺の表参道の上野道ですが、今回は下山時にいくつかの滝を見ることが出来る青谷道を行きます。
 不動明王と書かれた鳥居が現れました。
行者不動の滝 (ギョウジャフドウノタキ)地図 落差8m 評価4
 鳥居をくぐると行者が修行する行者不動の滝があります。
 滝に打たれるには十分すぎる水量でした。
 滝の映像
 行者不動の滝の下流にも滝がありました。
 続いて現れたのは赤い鳥居です。
 鳥居の脇の石板には大龍院岩屋瀧と書かれていました。
岩屋の滝 (イワヤノタキ)地図 落差5m 評価5
 こちらは何段にも分かれた段瀑です。
 滝の映像
 観光茶園を抜けると亀の滝砂防ダムと書かれた案内板が現れました。
 どこかに亀の滝があるはずですが、良くわかりません。しばらく歩いていると、青龍寺と書かれた門がありました。この奥に滝があるようですが、日本共産党と書かれたポスターを見て呼び鈴を押すのをやめました。
亀の滝 (カメノタキ)地図 落差8m 評価3
 登山道を少し戻って滝のありそうなところを探したら、滝の落ち口がみえました。
 滝の映像
 登山道を降っているといかにも滝がありそうな場所がありました。ここを降りていくと渓谷が狭くなったところがあります。
 ちゃんとした滝ですが、滝名は書かれていませんでした。
 もうすぐ登山道入り口というところで神戸市を一望できるところに出ましたが、坂の街、神戸だからでしょうか、ここからでも十分な眺望があります。
(14時50分)
 登山道入り口のお不動様に着きました。ここにも滝がありそうですが、鍵がかかっていて入れませんでした。
(15時00分)
 丁度、6時間で摩耶山を一周してきました。


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