琴禅の滝 （Kotohiki no taki）

福岡県田川郡赤村赤
琴弾の滝は赤村の山間にかかる滝で、近くには大音の滝もあります。 　赤村は昭和・平成いずれの大合併でも合併せず存続していることは立派としか言いようがありません。 　人口３千人しかおらず全国的には仁支川峰子さんの出身地というぐらいしか知られていない過疎の村ですが、二つの素晴らしい滝を持っていました。

撮影2023/8/14

天智天皇がこの地に立ち寄った際、天女が舞い降りて琴を弾いたことから琴弾の滝と呼ばれるようになったそうです。

最初は駐車場のこの滝が琴弾の滝かと思ったのですが、さすがにこれでは天智天皇の権威も丸つぶれと思い付近を探したところ左手に滝への入口がありました。 　実際の滝はこの滝の上流にあるのですが、ここを訪れた方の何割かはこの滝を琴弾の滝と思って帰ってしまうかもしれません。

ここが滝への入口でした。

これが案内板にあった滝の由来を記した石碑でしょうか。

琴禅の滝 (コトヒキノタキ)	落差10m	評価8
遊歩道を抜けるとぱっと空間がひろがり驚きました。
確かにこの景観を見たら天女が舞い降りてきてもおかしくありません。
直瀑で落ちた水は赤茶色に変色した岩盤にあたり下方へしたたり落ちます。さらにその流れが斜瀑となって勢いよく流れ落ちていきました。 　滝の映像

続いて車を先に進めると大音の滝の案内板がありました。

車を路肩に停めてここから滝へと向かいます。

遊歩道にはちゃんと手摺も付けられています。木を切り倒したところをうまく利用して補強していました。

大音の滝 (オオトノタキ)	落差10m	評価7
こちらは今川の支流である十津川本流にかかりますので、水量が豊富です。
常に豊富な水量を湛えている豪快な水音が呼び名となっているとの説明通り大きな音がしていました。 　滝の映像

滝の右側にはお不動様もにらみを利かせています。 　ただお顔がほぼ人間の顔をしているのが気になりました。誰か有力者の顔を模したのかもしれません。

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