庚申七滝(Koshin nana taki)

栃木県日光市足尾町
 庚申七滝は庚申山登山道の途中に見ることが出来ます。


撮影2023/5/2
 足尾銅山は江戸時代初期から本格的に採掘が開始され1973年に閉山されるまで日立、別子とともに日本を代表する銅鉱山でした。
 現在は、足尾銅山観光により坑道見学が出来るようになっています。
 トロッコ列車に乗って坑道に入って行くと終点に立入禁止となっている坑道がありました。この先は1200キロに渡って坑道が続き、出口は小滝につながっています。
 江戸時代は幕府直営の銅山となり代官が常駐して多くの坑夫を使って採掘されました。手掘りですので大変過酷な労働環境だったと思われます。
 明治大正時代は電化、近代化され採掘量も飛躍的に増加しましたが、一方で周辺地域に公害問題を引き起こしました。
 昭和時代には発破も使われるようになります。
 足尾銅山観光を終え、先ほどの1200メートル坑道の出口である小滝地区へと来ました。
 ここは製錬所、選鉱初跡です。
 当時の鉄橋が残っていました。
小滝(コタキ) 落差5m 評価3
 小滝の地名の元となった滝がこの滝です。
 名前の通り小さな滝ですが、当時は住民に親しまれたのでしょうね。
 滝の映像
(12時45分)
 小滝からさらに進むと庚申山登山道です。ここに車を停めて歩いて庚申七滝へ向かうことにしました。
 ここで一般車通行止めになります。
 5月なので至る所にツバキが咲いていました。
丸石沢の滝(マルイシサワノタキ) 落差5m 評価4
 丸石沢に差し掛かります。
 ヘアピンカーブのところに滝が2本かかっていました。
 滝の映像
 ここから舗装路ではなくなります。
(13時15分)
 坑夫滝の案内板がありました。
 悲話を秘めたとありますが、実は弱って働けなくなった坑夫をこの滝に投げ込んだことからこの名がついたそうです。
坑夫滝(コウフタキ) 落差5m 評価2
 木々に阻まれて全容が見えません。
 滝の映像
(13時15分)
 天狗の投石です。たくさんの石が積み重なっていました。
(13時50分)
 庚申山登山口に到着です。
 ここからは庚申山のさらに先にある皇海山に登る方もいます。その場合は日帰りでは無理なので庚申山荘に一泊することになります。
 尚、皇海山への道は鋸山十一峰と称される大小11のピークがある上級コースです。
(13時55分)
 林道をさらに進むと終点に庚申七滝がありました。
 
 最初は上流の滝を見に行きます。
庚申七滝(コウシンナナタキ) 落差60m 評価6
 橋の上から上流を眺めると小さな滝がいくつも連なっていました。
 橋を渡って下流を見ると滝はさらに下まで続いています。
 本当は下にも橋があったのですが、残念ながら壊れてしまいました。
 滝の映像
(15時30分)
 帰りは1時間5分でした。
 駐車場には夕方にも関わらずたくさんの車が停まっています。恐らく庚申山荘で一泊して皇海山を目指すのでしょう。


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