葛布の滝(Kappu no taki)

静岡県周智郡森町葛布 総合評価8
 葛布の滝の名称の起こりは、昔からこの地方に葛が多く自生し、その蔓が毎年滝の水にさらされたため、繊維があたかも白布のようになっていたのに始まるとのことです。
 滝は下流から一の滝、二の滝、三の滝と呼ばれます。又、手前の紅葉沢にはもみじ滝がかかります。


撮影2005/9/10
 葛布の滝は1の滝、2の滝、3の滝と3つあり、今回行ったのは1の滝です。崖崩れでこの先は行けないのですが、2の滝は10メートル、3の滝は14メートル、案内板には3の滝がまことに壮観と書いてあり、大変興味をそそられます。
一の滝地図 落差14m 評価7
 車で行ける所まで行って、後は沢の中を歩いて行きます。5分ぐらい歩いて深い渓谷を左に曲がった瞬間、落差14メートルの滝がいきなり現れます。黒光りする断崖を滑り落ちるように流れる滝は迫力満点です。
 滝の映像


撮影2012/12/31
(11時00分)
 案内板にあった三の滝がまことに壮観という言葉がずっと気になっていました。今回、冬には珍しく前日、大雨が降ったので、行くことにしました。
 最初に一の滝へ行きましたが、前回同様、沢の中を歩きますが、沢を横切るところには、必ず橋がかかっており、濡れずに滝まで行くことが出来ました。
一の滝地図 落差14m 評価7
(11時05分)
 洗濯板のように何重にも横線が入っているのが個性的です。長い年月をかけて水流が岩を削っており、心なしか前回来た時よりも後退しているような気がしました。
(11時15分)
 一旦、入り口まで戻り、通行不可能となっている二の滝、三の滝を自己責任で目指します。
 二の滝、三の滝は、通行不可能となっています。決して真似しないようにして下さい。私のホームページを参考に行かれた場合も一切の責任を負いません。
 ヘアピンとなっている林道を登るとすぐに再びヘアピンカーブとなります。この辺は倒木もあって、荒れた道となっており、さらに進むと踏み跡だけの道となります。
(11時35分)
 左側が断崖絶壁となっている登山道を慎重に進みます。足を踏み外したらただではすみません。恐らく生きて帰ることは出来ないでしょう。途中は倒木や崖崩れなどで本当に危険でした。尚、当日は誰もいませんでしたが、落石が一の滝の見学者を直撃する恐れもあるので注意が必要です。
 20分ほど歩いていると石仏が現れました。剣のようなものを握っているので不動明王かもしれません。
 石仏からすぐに、「バス停⇔本宮山」の案内板がありました。
(11時45分)
 入り口から30分で割りと立派な滝が現れました。もしかしてこれが二の滝かと思いましたが、案内板の10メートルには少し足りなさそうです。この滝の右側に登山道が続いており、先に進みます。
 さきほどの滝を高巻くと「第三の滝→オク」と書かれた案内板がありました。どうやら二の滝は通り過ぎてしまったようです。
 この案内板のところで沢が二つに分かれるのですが、右側の沢にある踏み跡をそのまま進みます。
(11時55分)
 遊歩道から左側の崖下に大きな滝が見えました。案内板はありませんが、大きさからして、これが三の滝で間違いなさそうです。入り口から40分たっていました。
 でも沢まで降りる道はありません。一番簡単に降りれそうな所を見つけて、木々の枝をつかんで何とか沢まで降りることが出来ました。
 滝前には小さな滝が邪魔をしています。この滝を乗り越えると、三の滝の滝つぼです。
 何と三の滝は両門の滝でした。と言っても、右側の滝は直瀑ですが、水量の乏しいしょぼ滝でした。
三の滝地図 落差20m 評価8
(12時00分)
 案内板には落差14メートルとありますが、20メートル以上はある立派な滝でした。入り口から45分ほどかかりましたが、見ごたえのある滝に大満足です。
 滝の映像
(12時30分)
 三の滝を後にして、見過ごしてしまった二の滝を探します。
 「バス停⇔本宮山」の案内板のところまで戻ってきました。
 この案内板の裏側を見たら、何と「二の滝」の案内矢印がありました。この分岐から沢への道を向かえば良いようです。
 この道は崖から滑落する危険はないものの、完全な沢登りで幾つかの滝を越えて行かなければなりません。
二の滝地図 落差10m 評価7
(12時40分)
 分岐から10分ほどで立派な滝の前に出ました。落差も有に10メートルはありそうです。二の滝で間違いなさそうです。
 一の滝、三の滝に負けない立派な滝でした。
 滝の映像
(13時10分)
 一の滝、二の滝、三の滝を見るのに2時間以上を要しました。
 続いて手前の沢にあるもみじ滝を目指します。
 葛布の滝の入り口の一つ手前の沢に入渓します。すぐに一つ目の堰堤です。ここは左側の梯子で越えます。
 二つ目の堰堤は右側から越えます。
 続いて3つ目の堰堤です。ここは左側から越えました。
 4つ目の堰堤も左側から越えました。
もみじ滝地図 落差10m 評価4
(13時20分)
 入り口から10分ほどで前方に滝らしい景色が見えました。
 既に紅葉はありませんでしたが、背景が広葉樹林が広がり確かに紅葉時に来れば、いいかもしれません。
 滝の映像
(13時35分)
 もみじ滝を見るのに要した時間は25分でした。
 尚、素朴な疑問として、本流の葛布川にはほとんど堰堤がないのに、なぜ支流の紅葉沢にはこんなにも堰堤があるのでしょうか。この沢が土砂で埋まったとしてもそれほど困らないと思うのですが・・・。

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