百済寺の滝 (Hyakusaji no taki)
滋賀県東近江市百済寺町 | ||
百済寺は聖徳太子創建と伝わる古刹で湖東三山の一つに数えられます。 |
撮影2020/11/20 |
百済寺は日本紅葉百選に選ばれている紅葉の名所として有名ですが、確かにお寺に入る前から紅葉が楽しめました。 |
最初は喜見院へ向かいます。 |
百済寺の滝 (ヒャクサイジノタキ) | 落差5m | 評価3 |
池泉式回遊庭園で紅葉の向こうに滝石組が見えました。 | ||
近くで見ると確かに水が流れています。 | ||
石組の上流には垂水の瀧音と書かれた案内板がありました。 静かに滝の音を聞きます。 |
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更に上流にはオアシスの水音とあり、仏教が伝来したシルクロードのほとりだそうです。 滝の映像 |
石段を登っていくと御庭の向こうに琵琶湖、比叡山が何とか見えました。比良山系の山々は曇っていて霞んでいますが、名付けて天下望遠の庭と言われる由縁です。 百済寺は百済から渡来した方々によって作られたということで視線の先は百済の地に続いているそうです。 |
更に登っていくと大きな草鞋がかかった仁王門がありましたが、残念ながら仁王様はお出かけ中でした。 |
国宝の本堂に到着です。 創建は飛鳥時代ですが、火事や織田信長による焼き討ちによりほとんどの建物や寺宝は焼失しており、現在の建物は江戸時代初期の築造です。 ご本尊は植木観音と呼ばれる十一面観世音菩薩ですが秘仏となっています。杉の大木の上半分が、百済龍雲寺の御本尊十一面観音用に百済まで運び出されました。聖徳太子が下半分の根のついたままの巨木に十一面観音を刻ませ、ご本尊を覆うように本堂が建てられたことがこの地に百済寺が建立されるきっかけとなりました。火事や戦災の難を逃れた数少ない仏様の一つです。 尚、当日はご本尊とともに難を逃れた聖観音坐像、さらには如意輪観音半跏思惟像の特別展示が実施されていました。 |
折角、湖東三山の一つである百済寺に来たので、他の二つのお寺も訪ねることにしました。 次に訪れたのは金剛輪寺です。 |
金剛輪寺は行基が741年に開山した古刹です。 |
赤門を抜けると参道は紅葉真っ盛りでした。 |
名勝庭園へと入ります。桃山時代と江戸時代に作庭された庭園があります。 |
こちらは桃山時代の庭です。 |
江戸時代の庭には滝の石組も見られます。 |
こちらにも滝の石組がありました。 |
紅葉時の庭園は本当に美しいです。 |
本堂までの参道には千体地蔵が並びます。 |
1246年造営の三重塔です。三層目が消失していましたが、1975年から1978年にかけて再現されました。 |
信長の焼き討ちからは逃れましたが、荒廃が進んでいたようです。 |
血染めと形容される紅葉とのコラボレーションが見事でした。 |
こちらは国宝の本堂です。 ご本尊は秘仏の聖観世音菩薩で、別名「生身の観音」と呼ばれています。行基菩薩の作といわれ、掘り進めると木肌から赤い血が一筋流れた為、粗彫りのままご本尊とされたとのことです。 百済寺と異なり、多くの仏様が安置されていました。ボストン美術館には廃仏毀釈時に流出した金銅聖観音坐像が常設展示されており、一時返還をお願いしているそうですが、いまだ実現していないそうです。 |
最後は西明寺です。平安時代初期創建の古刹です。 |
入り口の門のところから紅葉真っ盛りでした。 |
秋から冬にかけて咲く不断桜です。 |
こちらの紅葉も見事でした。 |
名勝庭園「蓬莱庭」です。 |
池の中央は折り鶴を形どった鶴島で左が亀島、心字池となった池泉式回遊庭園です。 |
本堂へと山道をゆっくりと登ります。 |
国宝の本堂が見えました。 |
本堂の右隣にはこちらも国宝の三重塔が見えます。 周りの紅葉の中に浮かび上がるかのように立っていました。 |
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