百尋の滝(Hyakuhiro no taki)

東京都西多摩郡奥多摩町氷川
 奥多摩の川乗谷へ行ってきました。ここの谷で川苔が採れたことが名前の由来ですが、国土地理院の地図に川乗谷と誤記された為、この名前が定着してしまったようです。



撮影2011/11/12
(11時15分)
 本当は林道のゲート前に車を停めたかったのですが、警察関係の車が停まっていて、路上駐車が出来る雰囲気ではありません。仕方がないので、少し遠くなりますが、平石橋の駐車場に車を停めて歩くことにしました。
 歩いていると鉄橋が見えました。こんな山の中になんで鉄道があるのだろうと思いましたが、後で調べてみると「曳索(えいさく)鉄道線」というトロッコ鉄道の鉄橋のようです。
 渓谷と紅葉、そして鉄橋がなかなか風情のある情景でした。
(11時30分)
 駐車場から15分でゲート前に到着しました。ゲートの向こうには警察関係の車が停まっています。
 近くで道路工事をしていたおばさんに聞いたところ、聖滝の滝つぼで遺体が見つかった為、その捜索をしているとのことでした。かなり前に沢登りか何かで遭難した遺体が滝つぼに沈んでいて最近、上がってきた(聖滝で1986年に大学生が行方不明になる事故が起き25年経った2011年11月に遺体が発見)とのことです。ご冥福をお祈り申し上げます。
直滝(チョクタキ) 落差15m 評価5
(12時15分)
 細倉橋までは単調な林道を延々と歩きます。途中、警察の捜索現場に遭遇しましたが、邪魔しないように静かに通りすぎます。ゲートから40分でようやく細倉橋へ着きました。ここからは林道を離れて登山道へ入ります。
 細倉橋から5分ほどで左側に滝が見えました。
滑滝(ナメタキ) 落差15m 評価5
(12時20分)
 洗濯板のようになった黒光した岩を滑るように流れ落ちていました。滝の左側に穴が開いているのも特徴です。
三筋滝(ミスジタキ) 落差4m 評価3
(12時22分)
 三筋の滝という名前ですが、一番右の筋が流れていませんでした。
ウスバノ細滝(ウスバノホソタキ) 落差7m 評価4
(12時30分)
 登山道が左へ曲がるところで、右の支流から流れ落ちています。
 か細い流れが名前通りの滝でした。
釜滝(カマタキ) 落差3m 評価3
(12時35分)
 登山道から覗き込むように見ると大きな釜が見えました。尚、上段に見える滝は二段滝です。
二段滝(ニダンタキ) 落差3m 評価3
(12時35分)
 釜滝の上流にあります。釜滝と二段滝で連続した滝を形成しています。
百尋の滝(ヒャクヒロノタキ) 落差41m 評価8
(12時55分)
 駐車場から1時間40分でようやく百尋の滝に到着しました。一尋は大人が両手を広げた長さのことで、約1.8メートルとされていますので、落差180メートルとなりますが、この場合は大きな滝という意味でしょう。
 ここまで来る道のりはどこを見ても紅葉であふれて眩しいくらいでしたが、最後の百尋の滝は、それら全てを上回る見事な景観でした。
 滝の映像



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