早戸大滝(Hayato ohtaki)

神奈川県相模原市緑区鳥屋
案内板 相模川の上流、宮ヶ瀬湖へと注ぐ早戸川に懸かる大瀑――それが早戸大滝である。上段40メートル、下段10メートルの二段構成だが、上段の途中に巨大な岩が張り出しているため全容を望むことができず、「幻の滝」と呼ばれてきた。
 さらに、沢沿いの険しい道を2時間かけて遡らなければ辿り着けないことも、その名を裏付けている。
 道中にはロープや鎖場、沢渡り、崖、ゴーロと難所が次々に現れる。沢は5回以上渡るため、足元は必ず濡れる。私は最初から渓流靴を履いて向かったが、岩場が多いことを思えば、登山靴で濡れる覚悟をした方が歩きやすいかもしれない。



撮影2006/9/9
 道に迷いそうになったときは、周囲を見渡すと木の枝に先人が残したテープが付いている。それが道標だ。もし見当たらなければ、川の対岸を探す。向こう岸の枝に印があれば、それは「渡れ」という合図である。
 最後の難所は、木の根とロープを頼りに這い上がる急坂だった。息を切らしながら登り切ると、視界がふいに開け、早戸大滝の全容が姿を現した。
早戸大滝 (ハヤトオオタキ) 落差50m 評価10
早戸大滝の全容 巨大な岩の背後から、白い水が轟音とともに落ちてくる。岩が滝の正面を隠してしまうため、全体像がつかめない。だがその“見えなさ”こそが、この滝を唯一無二の存在にしていた。
 さらに崖沿いの細い道を進めば滝つぼへ至るが、その道もまた危険を伴う。
早戸大滝の全容 2時間かけて辿り着いた滝は、まさに幻の名にふさわしい。
早戸大滝の全容 岩に遮られ、全容を見せない滝――こんな滝は他に記憶がない。
 滝の映像を撮りながら、沢を遡った時間のすべてが、この一瞬のためにあったのだと実感した
 滝の映像



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