ハタの滝(Hatano taki)

奈良県天理市布留町
 ハタの滝は日本で最も歴史ある神社の一つである石上神宮の近くにかかります。



撮影2023/11/12
 今回は石上神宮を参拝しましたが、ガイドさんがずっとつきっきりで案内してくれました。この場を借りて御礼申し上げます。
 石上神宮は非常に歴史ある神社で伊勢神宮と同じく最も古く神宮号を称した神社で、古代、蘇我氏と対立したことで知られる軍事に長けた物部氏が祭祀しました。
 熱田神宮が須佐之男命が退治した際に八岐大蛇の尻尾から出てきた剣(草薙の剣)を祀っているのに対し、こちらは退治した際に使用した剣(布都御魂剣-フツノミタマノツルギ)を祀っています。
 また、お祭りの時に使用していた七支刀が日本書紀に書かれている百済王が倭王に送った刀であることが判明し国宝に指定されました。このことからも、石上神宮の由緒が良く分かります。
 神の使いとされる鶏が放し飼いされていました。休憩所はほぼ鶏に占拠されていましたが、追い払う方は誰もいません。
 こちらは鎌倉時代後期1318年造営の重要文化財に指定されている楼門で、正面には山形有朋の筆による「萬古猶新」の額が掲げられています。
 萬古猶新は「ばんこ なお あらたなり」、古いものでも時を越えて新鮮だ、本当に大切なものは不変だということでしょうか。
 白河天皇寄進と伝わる国宝の拝殿です。
 こちらは廃仏毀釈で廃寺となった内山永久寺に残されていた住吉神社拝殿を移築した摂社出雲建雄神社拝殿で国宝指定されているのですが、ほとんどの方は気が付かずに通り過ぎていました。
 そしてこちらが摂社出雲建雄神社本殿です。やっぱり拝殿の方が立派ですね。
 ガイドさんに近くにある布留の高橋へ行きたいと言ったら案内して頂きました。
 長年ガイドをしてきたけど、布留の高橋まで案内したのは初めてだそうです。折角、案内したのに、何の変哲もない橋を見せるのは申し訳ないと仰っていました。
 でも、ここは万葉集に「いそのかみ 布留の高橋 高々に 妹が待つらむ 夜ぞ更けにける」と歌われた歴史ある地なのです。
 しかもこの地の高橋にちなんだ高橋姓の方が日本全国に散らばって高橋姓を広めたと言われているので、まさに元祖「高橋」、侮ってはいけません。
ハタノ滝(ハタノタキ) 落差4m 評価4
 前回、来た時は滝つぼまで降りましたが、ガイドさんがいるので自重して橋からの撮影で我慢しました。
 首骨折による頚髄損傷からくる痛みは医者からもう治らないと言われています。今回は土日で、熱田神宮、枚岡神社、春日大社、石上神宮を参拝し痛みがなくなるように祈願してきました。とりわけ、石上神宮は起死回生の神社として有名です。御利益があることを改めてお祈り申し上げます。
 滝の映像



撮影2013/2/23
 道路から少し入ったところに布留の高橋があり、滝はこの橋から見ることが出来ます。
 橋から見る滝は木々の間に隠れて全体象がわからず欲求不満になります。
ハタノ滝(ハタノタキ) 落差4m 評価4
 橋を渡ったところに滝つぼまで行ける道がありました。
 小さな滝ですが、目の前で見るので、結構、迫力があります。滝つぼまで降りた甲斐がありました。
 滝の映像




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