羽衣白糸の滝(Hagoromoshiraito no taki)

山梨県南巨摩郡早川町赤沢 総合評価7
 羽衣白糸の滝は、七面山の参道で日蓮宗の修行場の一つです。



撮影2021/10/2
 今回は奥さんと七面山を登る為に羽衣白糸の滝を再訪しました。
 滝の前にはお万の方の銅像が立っています。
雌滝(メタキ) 落差33m 評価7
 橋の上から見ると大きさが良く分かります。
 滝前からは普通の写真では全体を撮ることが出来ないのでパノラマ写真で撮ってみました。
 滝の映像
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア、セーター
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(パン×1、牛乳×1、キャラメル1箱、チョコレート×4、柿の種とピーナッツ・アーモンド、ペットボトル×4) 
(8時10分)
 七面山は日帰り登山も可能ですが、折角ですので山頂直下にある敬慎院で一泊することにしました。
 敬慎院まで50の丁目を示す燈篭があり、登山口は元丁目になります。
 登山口は表参道と北参道がありますが、今回は表参道をピストンすることにしました。
 登山口の標高は500メートルで敬慎院は1732メートル、山頂は1983メートルですので、標高差は約1500メートルとハードなコースです。
 但し、登山道は道幅が広く、良く整備されており、途中には休憩所、更には丁目毎にベンチも整備されているので、安心して登ることが出来ました。
 敬慎院まで休憩所が4ヵ所ありますが、2丁目が最初の休憩所、神力坊です。
 8丁目には江戸時代の丁石もありました。
(9時20分)
 13丁目の肝心坊に到着です。
 名物のところ天があり、黒蜜か黒酢醤油かで悩みましたが、帰りに黒酢醤油を食べることにし、黒蜜を注文しました。
(10時15分)
 行程のほぼ半分に当たる23丁目、中適坊に到着です。
(11時40分)
 36丁目の晴雲坊に到着しました。水が冷たく美味しかったです。
 荷揚げ用ケーブルがありました。登山客の荷物も500円で運んでくれるそうです。
(13時00分)
 5時間弱でようやく敬慎院の山門である和光門に着きました。
 鐘楼の前を左に行けば富士山の遙拝所で、そのまま真っすぐ進むと敬慎院境内です。
 鹿がいましたが、少しやせ気味です。
(13時10分)
 敬慎院の本堂に到着しました。
 ここがゴールの50丁目になります。
 敬慎院で荷物を預かって貰って山頂へと向かいます。
 富士山遙拝所からは残念ながら富士山は見えませんでした。明朝の御来光はどうでしょうか、心配です。
 こちらが荷揚げケーブルの終着です。こちらのおじさんに山頂標識があるのは1983メートル地点で本当の山頂はそこから3分ぐらい歩いた1986メートル地点だよと教えて頂きました。
 ナナイタガレは凄いですね。吸い込まれそうでした。
 最後の急登を登ります。
(14時20分)
 1983メートル山頂に到着しました。
 二等三角点「七面山」です。
 おじさんから聞いた1989メートル地点ですが、三角点を見たら満足して行くのを忘れてしまいました。
(15時10分)
 敬慎院に戻って宿泊手続きをします。石鹸、シャンプーは使えませんが、お風呂にも入ることが出来ます。
 夕食はお寺ですので、精進料理になります。肉、魚はありませんので、少し寂しいですが、ご飯、みそ汁はお代わり自由なので、カロリー補給は充分出来ました。
 夕方と朝のお勤めに参加することが宿泊の条件 (参籠修行) となっています。
 夕食後、御開扉式と勤行に参加しましたが、カトリック教徒の奥さんも興味津々でした。
 寝る時は敬慎院名物の長布団にくるまります。当日は7人でしたが、イビキをかく人もいず熟睡出来ました。
 5時に太鼓の音で起こされます。朝のお勤めは5時30分からですが、参拝客は富士山遙拝を優先しても良いことになっています。気温は10度以下ですので、セーターの上にレインウェアを着こみました。
 当日の日の出は5時41分ですが、標高が1732メートルですので、もう少し早いと思って5時30分に遙拝所へ行きましたが、富士山の後ろに隠れて中々、出てきません。
 でも、雲がほとんどない日の出を見るには絶好のコンディションです。
 5時53分、富士山の右肩から太陽が現れた時は感動しました。
 最近は雲の上から現れる日の出しか見ていなかったので、地面、しかも富士山から現れる日の出は本当に感動します。
 随身門から見える日の出は神がかりでした。
 朝業に参加後、朝食ですが、もちろん精進料理で肉、魚はありません。ご飯をお代わりしてエルネギーを貯えました。
 一の池の正面の祠には水晶玉が祀られています。
 七面山へ至る道路はないのに軽トラがありました。どうやって運んだか聞いたところ、ヘリコプターで運んだそうです。公道ではないのでナンバーもいりません。
(7時10分)
 奥の院へも行きたかったのですが、往復1時間かかるので諦め下山することにしました。
 奥の院には日蓮の弟子の日朗が七面山の道を開き登ったところ、大きな石の上に七面大明神が姿を現して日朗一行を迎えたとの言い伝えのある影嚮石(ようごうせき)があります。
(7時50分)
 行きは1時間半もかかった36丁目の晴雲坊までは40分で到着しました。折角ですので、愚痴聞き地蔵にお参りします。
(9時00分)
 晴雲坊から23丁目の中適坊には行きは1時間半かかりましたが、帰りは1時間ほどで着きました。
(9時30分)
 13丁目の肝心坊では約束通り黒酢醤油のところ天を食べます。
(10時40分)
 行きは敬慎院まで5時間ほどかかりましたが、帰りは3時間で着きました。これだったら奥の院にも行けば良かったです。



撮影2008/11/2
 当日もたくさんの信者の方がお経を唱えながら七面山を登っていました。
雌滝(メタキ) 落差33m 評価7
 別名、お万の滝と呼ばれ、滝前にはお万の方の銅像が立っています。お万の方は徳川家康の側室で、紀伊徳川家、水戸徳川家の初代藩主の生母です。日蓮宗の熱心な信者で浄土宗に帰依している家康に対し、命をかけて日蓮僧の日遠を助命嘆願したことでも知られています。
 白糸の滝というだけあって、細い糸のような滝が紅葉した木々の間を落ちていました。又、当日は、白装束で滝に打たれる修行をしている人達もいました。
 雌滝から3分ほどで、雄滝へ着きます。
雄滝(オダキ) 落差25m 評価7
 雌滝と落差は同じぐらいありますが、より力強い流水が特徴で、女性的な雌滝に対し、雄滝と呼ばれます。
 滝前にはしめ縄が張ってあり、信仰の滝であることがわかります。
 滝の映像


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