伏見稲荷の滝(Fushimiinari no taki)

伏見区稲荷山官有地 総合評価7
 千本鳥居で有名な伏見稲荷大社は知る人ぞ知る打たせ滝のメッカでもあります。


撮影2017/11/14
(9時5分)
 奥さんから千本鳥居の写真を見せられ、ここが外国人に人気のスポットだから連れていけとせがまれたので、調べると10ヵ所以上も滝があることがわかり急遽、行くことにしました。
 9時ちょっとすぎに伏見稲荷駅近くの駐車場を出発しました。
 全国に3万社あるお稲荷さんの総本宮が伏見稲荷大社です。この桜門は豊臣秀吉が母親の病状回復を祈願して造営されたものです。
 桜門をくぐると1499年建設の重要文化財の本殿ですが、朱色が何とも色鮮やかで、500年以上もたっているとは思えません。
 本殿を過ぎると有名な千本鳥居です。
 千本鳥居は奥社参道に崇敬者が奉納したもので、長い年月を経て今のように立錐の余地のない景観を作り出しました。
 近年、外国人観光客から行ってみたい日本の観光スポットの上位に入っているそうです。
 千本鳥居を抜けると奥社で、鳥居はまだまだ続いていますが、滝巡りは観光客で賑わう道から離れて右側へと入ったところにある細道を進みます。最初にあるのが清メ瀧です。
清メ瀧 (キヨメタキ) 落差3m 評価1
 清メ瀧は普段は水が流れていないカラ滝です。
 細道をさらに進むといかにも京都らしい竹林の道に出ました。
 竹林を抜けると、八島大神と書かれた鳥居があります。
八嶋瀧 (ヤシマタキ) 落差3m 評価2
 落差3メートルぐらいの小さな滝ですが、こちらはしっかりと水が流れ落ちています。
 細道を更に歩いていると紫色の幕が見えました。
命婦の瀧 (ミョウフノタキ) 落差3m 評価2
 小さな石を積み上げた壁面を一筋の滝が流れ落ちていますが、八嶋瀧と雰囲気はそっくりです。
 命婦の滝を抜けると車道へと出ました。少し歩いていると、弘法ヶ瀧と書かれたところに石造りの鳥居が立っていました。
 鳥居を抜けると弘法ヶ瀧です。
弘法ヶ瀧 (コウボウガタキ) 落差3m 評価2
 落差はどれも3メートルほどで滝だけ見たら区別はつかないかもしれません。
 車道を離れて再び細道へと入ると青木ヶ瀧の案内板がありました。
青木ヶ瀧 (アオキガタキ) 落差3m 評価2
 こちらの滝は水道のように壁の途中から流れ落ちています。
 七面の瀧と鳴滝の案内板がありました。
鳴瀧 (ナルタキ) 落差2m 評価2
 矢印に従って沢へと降りると小さな滝がありました。七面の瀧からの水は途中で地面に吸い込まれ伏流水となった水がこの滝の手前で鳴瀧となって現れます。
 入口まで戻り上流の七面の瀧へと向かいます。滝の手前には七面大天女と書かれた提灯がかかっていました。
七面の瀧 (シチメンノタキ) 落差5m 評価4
 伏見稲荷最大の滝です。といっても5メートルしかありません。
 続いて白菊の滝です。
白菊の瀧 (シラギクノタキ) 落差3m 評価2
 赤い扉の向こうに小さな滝がかかっていました。
 御劔の瀧にも石板と鳥居がありました。
御劔の瀧 (オツルギノタキ) 落差3m 評価2
 こちらも小さな滝です。
 伏見山の山頂方面へと登っていると広場に出ました。その向こうに赤い扉かあるのですが立入禁止と書かれていて滝を見ることが出来ません。
末廣の瀧 (スエヒロノタキ) 落差3m 評価2
 仕方ないので上から覗くようにして写真を撮ってきました。
 更に上へと歩いていると岩瀧大神の赤い鳥居が見えました。
岩瀧 (イワタキ) 落差2m 評価1
 岩瀧ですが、残念ながら水が流れていませんでした。
 伏見山の山頂方面へと登って行くとようやく本来の参道へと戻ることが出来ました。ここから山頂へはあと少しです。
 一ノ峰(上社神蹟)の鳥居に着きました。
(11時50分)
 山頂標識を探していると小さな案内板がありました。標高233メートルの山頂です。
 山頂から降りていく参道にも赤鳥居が連なっていました。
 薬力の瀧の鳥居に到着です。
薬力の瀧 (ヤクリキノタキ) 落差3m 評価3
 参道沿いにある唯一の滝ですので、一般の観光客もこの滝を見ることが出来ます。
 茶店の前から参道を離れて下って行きます。
 すると清明瀧の案内がありました。
清明の瀧 (セイメイノタキ) 落差3m 評価2
 こちらはなかなか端正な滝でした。
 更に降っていくと清瀧です。
清瀧 (キヨタキ) 落差3m 評価2
 清瀧だけが二筋の流れになっていました。
 参道沿いの茶店に戻って緑茶と最中でしばしの休憩です。
 参道を降っていると京都盆地が一望できるところへ出ました。
 熊鷹社に着きました。ここには新池があり、行方知れずになった人の居場所を探す時、池に向かって手を打ち、こだまが返ってきた方向に手がかりがつかめると云う言い伝えがあります。
 ようやく本殿へと戻ることが出来ました。
(14時20分)
 約5時間のお参りでした。


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