裏見の滝（Urami no taki）

和歌山県海南市下津町橘本
裏見の滝は海南市の福勝寺本堂背後の岩窟にかかります。

撮影2020/12/31

駐車場は第一と第二があります。第一は下から階段を登らなければなりませんが、第二なら歩いてすぐです。

福勝寺の創建時期は不明ですが、平安時代と推察される古刹です。 　こちらは１５世紀後半建立と推察される国指定重要文化財の本堂です。

本堂の縁側に大きな手形がありました。 　いたずら好きな天狗がこの縁側に手をついて二度といたずらをしないと誓った跡だそうです。私の手形と比べても随分と大きな手形でした。

裏見の滝 (ウラミノタキ)	落差15m	評価2
本堂の左側にまわると垂直の壁がありましたが、残念ながら水は全く流れていません。 　裏見が出来るので、そのまんまの裏見の滝ですが、普通なら福勝寺不動滝とか名付けられそうですが、紀州徳川家の祖である徳川頼宣公が名付けたので仕方ないですね。

滝の背後の岩窟には弘法大師作と伝えられる不動明王像が祀られています。 　光背の炎や剣、羂索など不動明王像の様式をしっかりと守っていますが、残念ながら、右眼は天、左目は地を向く天地眼、牙は片方は上、もう片方は下を向く牙上下出ですので、弘法大師様とは異なり、明らかに後世の作です。 　というか、本当に弘法大師作なら今頃博物館行きでした。

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