吹割の滝(Fukiware no taki)

群馬県沼田市利根町高戸谷 総合評価8
 吹割の滝は片品川の本流にかかる滝で、3方向から水が流れ落ちる珍しい形状をしており、国の天然記念物に指定されています。



撮影2022/5/28
 尾瀬の水芭蕉を見たくて、朝5時に尾瀬戸倉の鳩待峠行きのバス停に到着しました。
 朝5時というのに駐車場は物凄い人でごった返していましたが、大型バス以外にも乗り合いタクシーが出ていて、ほとんど待つことなく鳩待峠へ行くことが出来ます。
 コロナ自粛の昨年と違って、今年は地元の方もお喜びのことと思います。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア、チェーンアイゼン(未使用)
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(パン×1、牛乳、バナナ×1、チョコレート×2、柿の種・アーモンド)、ペットボトル×4
 今回は鳩待峠から尾瀬ヶ原を時計回りに周遊するコースです。
 尾瀬ヶ原方面3.3kmとある通り、まずは山ノ鼻を目指します。
(5時40分)
 尾瀬ヶ原入口に「山ノ鼻から先、冠水につき通行出来ません。」と気になる案内がありました。
 昨日の夜に結構な雨が降ったのが影響しているかもしれません。まずは行けるところまで行ってみます。
 さすが尾瀬です。まだ雪がこんな積もっています。
 山ノ鼻手前にも積もっていましたが、踏み跡がしっかりしているので、アイゼンを付けるほどではありませんでした。
(6時40分)
 山ノ鼻は少し水が溜まっていましたが、通れないことはありません。
 木道を少し歩いて振り返ると乳牛のような至仏山が見えました。
 恐らく、ここが冠水していたものと思われますが、渡れて良かったです。
 前方には燧ヶ岳が見えました。雲の間から刺す光が後光のようで素敵です。
(7時20分)
 牛首に到着しました。ここから東電小屋方面へと曲がります。
 木道の間に水芭蕉が咲いていました。
 尾瀬と言えば水芭蕉という印象が強いですが、「夏の思い出」という童謡・唱歌の影響ですね。
 題名は夏ですが、実際に水芭蕉の花が咲くのは5月下旬から6月中旬ですので注意が必要です。
 少し歩くと水芭蕉の群生地もあります。
 東電小屋方面は尾瀬ヶ原の端にあり、木々も生えているので熊と遭遇しやすいようで、熊鈴もありました。
 鳴らすといい音がなります。
 逆さ燧を見たかったですが、少し風が強すぎたようです。
(8時05分)
 今回の目的地であるヨッピ吊り橋に到着しました。
 というのも三百名山の景鶴山が土地所有者の尾瀬林業により立入禁止で登山出来ないことから、景鶴山に最も近いヨッピ吊り橋到達をもって.登山したものとするためです。
 名前の由来も道がないことから、ササをかき分けて這いずるように登ることから、這いずる→へえずるが転じて景鶴山と呼ばれたことによります。
 最初は東電小屋には行かずにヨッピ吊り橋から竜宮へと向かい帰路につく予定でしたが、時間的にもまだ8時なので、もう少し先へ行ってみることにしました。
 東電小屋は暖炉が特徴でいかにも暖かそうな山小屋です。
 東電小屋を過ぎると一面の水芭蕉が広がっていました。引き返さなくて良かったです。
 水芭蕉は白いところが花弁に見えますが、花は真ん中の黄色いところです。
 東電尾瀬橋で只見川を渡ると、
 物凄い水量です。この流れの先は日本の滝100選の三条の滝ですので、きっと物凄い豪瀑になっているでしょう。
(8時55分)
 帰路である見晴と三条の滝の分岐に着きました。さきほど見た水量から三条の滝は物凄い迫力が予想されますが、距離は2.8キロもあり、標準時間で1時間以上かかる上、帰りは登り返しがかなりきつくなります。腰も痛いので、ここで引き返すことにしました。
 見晴までの途中には水芭蕉の群生地があり、楽しませてくれます。
(9時20分)
  見晴到着です。ここには山小屋が幾つもありました。
 その中でも尾瀬小屋のレアステーキ1300円が気になります。
(10時20分)
 ということで、尾瀬小屋さんでレアステーキと生ビールで1時間ほど休憩しました。
 刺身と言ってもいいくらいのレアステーキに生ビール、ここが山小屋であることを忘れるほどの豪華な食事に驚きです。そういえば、たくさんの荷物を背負った剛力さんとすれ違いました。剛力さんに感謝しなければいけません。
 帰りは景鶴山と距離があるので、特徴の二つのこぶのような山頂も良く見えました。
 
 尾瀬ヶ原の真ん中ぐらいでパノラマ写真を撮ってみました。左から至仏山、景鶴山、燧ヶ岳が一望です。
 下ノ大堀川からは水芭蕉の群生と至仏山が絵葉書のように撮れました。これで晴れていれば良かったのですが、雨が降らなかっただけでも良しとしなければいけません。
(12時00分)
 山ノ鼻のビジターセンターに行ってみました。温暖化により尾瀬にも鹿が進出して葉っぱを食べる害が広がっているとのことです。鹿が増えた原因としては、日本狼の絶滅や猟師の減少などがあるそうです。
(13時20分)
 尾瀬ヶ原散策に要した時間は7時間40分でした。
 今回の歩行距離はほぼ20キロ、歩数計で41000歩とかなりの距離を歩きましたが、標高差は鳩待峠の1591メートルから東電尾瀬橋の1389メートルですので200メートルほどしかありません。
 帰りはいつもの通り、吹割の滝へ寄ろうと思ったら、昨日の大雨により遊歩道が通行禁止になっているとのことで、入り口の看板だけ撮ってパスしました。



撮影2016/6/11
 今回は下流側から遊歩道へ入りました。入り口には「白線やロープより前に出ないで下さい」の警告が日本語だけでなく、中国語と英語でも記載され、スピーカーからはやはり3ヵ国語で注意が放送されていました。
 階段で渓谷に降ります。
鱒飛の滝(マストビノタキ) 落差10m 評価6
 白線からだとここまでしか見る事が出来ません。その為、白線を越えて滑り落ちる事故が多発しているようです。
 吹割の滝よりも落差はありますが、こちらはごく普通の滝です。
 滝の映像
 渓谷沿の遊歩道を歩いて吹割の滝へ向かいます。左側の対岸には般若岩と名付けられた複雑な形をした岩盤を見る事が出来ます。

吹割の滝(フキワレノタキ) 落差8m 評価8
 10年振りの吹割の滝です。前回来たのは5月上旬だった為、尾瀬からの大量の雪解け水があったのでしょう。今回はだいぶ水量が少ないです。
 でもその分、滝の形状が良くわかりました。
 滝の映像


撮影2016/9/3
 奥さんがアメリカから帰ってきたので、久しぶりに一緒に山登りに行ってきました。今回は百名山の至仏山です。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト
 ・食料(カップヌードル×1、おにぎり×2、チョコレート×1、ペットボトル×2) 、熱湯用水筒
 10時に戸倉駐車場につき、10時20発のバスで鳩待峠に向かいます。戸倉に戻る最終バスが17時10分の為、それまでに鳩待峠に戻ってこなければいけません。
(10時50分)
 多くの方が尾瀬ヶ原に向かう中、至仏山に行くのは我々だけでした。
 尾瀬らしく木道が非常に良く整備されています。
 至仏山は全行程4.5キロになります。
 行程唯一の水場であるオヤマ沢源頭です。
 私は飲ませて頂きましたが、残念ながら飲料禁止になっています。
 水場を過ぎるとオヤマ沢田代の湿原が広がっていました。池塘と呼ばれる泥炭地の中にある湿原です。
(12時25分)
 笠ヶ岳への分岐です。
 分岐からすぐにベンチのある展望の良いテラスに出ました。
 ここでカップヌードルで昼食をとり12時50分まで休憩しましたが、奥さんがここで十分と言い出し、仕方ないので奥さんを置いて一人で山頂まで行くことにしました。
(13時10分)
 2162メートルの小至仏山へ到着です。これから登る至仏山が良く見えました。
 至仏山までの稜線上の道が良くわかります。
(14時00分)
 つるつるに磨かれた蛇紋岩に苦戦しながらも、登山口から3時間ほどで2228メートルの至仏山山頂に到着しました。
 二等三角点「至仏山」です。
 ガスが出てきて眺望はほとんどなく、かろうじて尾瀬ヶ原が見える程度でした。
(15時00分)
 笠ヶ岳分岐近くのテラスで奥さんと合流し急いで下山します。
(16時10分)
 最終バスの1時間前に戻りほっとしました。
 帰りは吹割の滝へ行きたかったのですが、夜、東京で用事があった為、看板だけ写して帰りました。



撮影2006/5/13
 吹割渓谷を一周してきました。一周2キロぐらいですが、30分ちょっとで廻れます。
 当日は水量が多く、渓谷沿いの道は、転落防止のため、通行出来ませんでした。
鱒飛の滝(マストビノタキ) 落差10m 評価6
 吹割の滝の少し下流にあります。
吹割の滝(フキワレノタキ) 落差8m 評価8
上流の土手から見た滝 普通の川にいきなり、段差が現れます。ナイヤガラの滝のミニュチュア版で日本には珍しいタイプの滝です。
上部から見た滝 当日は周遊路を一周してきました。上部から見ると滝の構造が良くわかります。
上部から見た滝 渓谷沿いの遊歩道が通行止めになっていましたが、確かにこの水量ですから、落ちたらただでは済みそうもありません。
 滝の映像


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