屏風滝(Byoubu daki)

三重県熊野市紀和町和気 総合評価10
 屏風滝は国道168号線沿の道の駅「瀞峡街道 熊野川」のちょうど対岸に見える熊野川の支流「立間戸渓谷」にかかります。



撮影2008/6/1
(10時30分)
 立間戸渓谷の名前の由来は、戸を立てたように崖が険しい渓谷から来ています。
 立間戸川の近くの空き地に車を停めて、最初から沢靴を履いて、右岸の登山道を出発しました。
(10時42分)
 最初は杉林の中を歩きますが、10分ほどで沢を渡るところに着きました。ここから右岸から左岸に渡ります。
 前日の雨の影響で川が増水しており、どこを渡っても、濡れそうです。沢靴にした甲斐がありました。
(10時51分)
 沢を渡ると崖を登るような感じになり、沢から離れます。しばらく山道を歩いていると、再び沢を渡るところにでました。ここで沢を渡って、右岸に渡ります。
源助滝(ゲンスケダキ)地図 落差40m 評価7
(10時58分)
 沢から離れて山道を登っていると、滝の音がしてきました。沢のある右側を覗くと、大きな滝が落ちています。大きさからして、源助滝と思われますが、距離はかなりあるので、帰りに余裕があったら寄りたいと思いますが、無理かなあ。
(11時04分)
 支流の沢を渡るところに出ました。支流といっても水量は結構あります。
(11時10分)
 登山道の分岐点に出ました。右が目指す立間戸沢です。
 ここを登ると右側が断崖絶壁のところへ出ましたが、枯れ草があって滑ったら奈落の底なので緊張しました。
(11時40分)
 梯子がかかっている崖の左側の支流にきれいな嘗め滝がかかっていました。
(11時45分)
 いたるところにテープが巻いてある広場へ出ました。どうやら通称テント場へ着いたようです。子ノ泊山登山道はこの後、沢を渡って、さらに続いていますが、屏風滝への道はここからはなく、沢伝いに歩いていくしかありません。今まで、たくさんあったテープなどの道しるべは、もうありません。ただ、基本的には沢の右岸、左の写真の広場の左側を真っ直ぐに行けば問題ありません。沢を巻く感じで道を選んで進んでいくと、崖に阻まれて進めなくなるので、今度は沢を渡ります。
出合滝(デアイタキ)地図 落差7m 評価5
(12時03分)
 しばらく、沢と悪戦苦闘していると、右側の支流から流れ落ちる水量豊富な滝が現れました。滝の背後には、なにやら非常に大きな滝が見えます。ようやく、屏風滝と牛鬼滝の分岐点につきました。牛鬼滝は後から行くことにして、左側の沢を遡ります。
(12時20分)
 どこをどのように遡ったか覚えていませんが、道なき道を進んでいると、沢の左側に見事な柱状節理の崖が現れました。そして、この壁の右側には屏風滝があります。
屏風滝(ビョウブダキ)地図 落差110m 評価10
(12時20分)
 垂直に立った戸の終点は屏風でした。それも屏風岩と屏風滝、いずれも100メートルを超える垂直の壁です。登山口入り口から2時間近くたっていました。
 前日の雨の影響もあり、水量が物凄く、滝つぼにいることが出来ません。先日の精進ヶ滝もそうでしたが、落差のある滝には滝つぼは出来ないようです。
 ちょうどお昼時だったこともあり、太陽の光を全身に浴びて、光輝いていました。
 滝の映像
(13時00分)
 屏風滝を堪能した後、牛鬼滝の分岐点まで戻り、今度は牛鬼滝を見に行きます。出合滝の左右を確認すると、右側に残置ロープが垂れていました。このロープを使って、出合滝を超えてしばらく尾根道を歩くと牛鬼滝が見えました。
牛鬼滝(ウシオニダキ)地図 落差80m 評価8
(13時05分)
 屏風滝を見た後なので、驚きも薄らぎますが、この滝もとんでもなく大きな滝です。
 落ち口は狭いのですが、途中から広がって流れるように落ちています。こちらも物凄い水量でした。
 滝の映像
(14時30分)
 帰りは疲れと、鳥羽からフェリーで浜松まで帰りたかったこともあり、源助滝はパスしました(でも、この後もいろいろと滝を見たり、日帰り温泉に浸かったりしたこともあり、結局、フェリーの時間には間に合いませでしたが…)。
 出発してから、4時間で登山口入り口まで戻りました。左の写真は立間戸川にかかる橋の上から、熊野川を撮った写真です。

 最後に参考までに、携行装備と行程表を記載します。

(携行装備)
・レインウエア上下、ストック、沢靴、帽子、ヘルメット、手袋、折り畳み傘
・GPS、高度計、気圧計、コンパス、地図、デジカメ、ヘッドライト、懐中電灯、携帯電話
・食糧(ウイダーインエネルギー×2、朝バナナ×2、ラスク×1袋)
・熊よけ(熊鈴、熊よけスプレー)

(装備補足)
・今回は沢登りとあって装備はかなり絞っていきました。ツェルト、シェラフもやめ、足回りも最初から沢靴で行きました。カップヌードルも諦めました。
・熊野の山奥ですから、熊よけも念のため携行しました。
・今回はヘルメットが役立ちました。大きな木に寄りかかったら、そのまま木が折れて頭の上に落ちたり、枯れ草につまずいて転んで後頭部を打ったり、岩の間を潜るときに頭を打ったりしましたが、何ともありませんでした。

(行程表)
行き 帰り
 10:30 登山口出発
 11:10 和気ノ森分岐
 11:45 テント場
 12:03 牛鬼滝分岐
 12:20 屏風滝
 13:00 牛鬼滝分岐
 13:05 牛鬼滝
 13:30 テント場
 14:00 和気ノ森分岐
 14:30 登山口到着

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