夫婦滝(Meoto taki)

滋賀県大津市
 夫婦滝へ行くには、上流から行く方法と下流から行く方法の二つがあります。
 上流からは、琵琶湖バレーロープウェーに乗り、さらにリフトに乗って、沢を下って向かいます。
 下流からは白滝沢を遡ります。



撮影2020/11/21
(8時15分)
 今回は下流からワサビ谷を遡って白滝山経由で行くことにしました。
携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、毛糸帽子、手袋、冬山用ジャケット、セーター、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴、熊よけスプレー
 ・食料(カップヌードル×1、チョコレート×4、ペットボトル×4) 、熱湯用水筒、バーナー
 登山口の案内板には登山白滝山コースとして、ワサビ谷〜白滝山〜オトワ池→びわ湖バレー〜蓬莱山…約4時間の案内がありました。ということで、余裕があれば三百名山の蓬莱山まで行きたいと思います。
 登山口で登山届を提出しましたが、比良山系の事故発生状況が示されていました。本年の死者2人、昨年は1人です。気を引き締めて出発します。
 最初は林道を歩きますが、帰りのことを考えてマウンテンバイクで行けば良かったです。
(8時50分)
 三の滝に到着しました。
 ここから沢へと降りて観瀑ポイントへと向かいます。
三の滝(サンノタキ) 落差20m 評価8
 落ちたら確実に死ぬので慎重に写真を撮りました。枯草に滑ったら一巻の終わりです。
 更に下まで降りて行きます。
 三の滝では過去、2009年にボクサーが転落死したり、2020年にはロープを使って三の滝を登ろうした男性が首にロープが絡まって窒息死した事故が発生しています。ご冥福をお祈り致します。
 滝の映像
 観瀑台には行者の小屋があり、左側から滝つぼに降りれそうでしたが、先を急ぐため自重しました。
 三の滝往復には15分ほど費やします。
 林道を歩くとすぐに三の滝広場があり、参瀧源水処「覚照水」の湧き水がありました。
(9時10分)
 伊藤新道の登山口に到着です。
 ここからワサビ谷沿いに登ります。
(9時50分)
 伊藤新道の登山口から40分でわさび大滝が見えました。右側には小さな滝もかかっています。
わさび大滝(ワサビオオタキ) 落差13m 評価5
 落差は上流のわさび天井滝の方がありますが、沢に入って最初の滝ですから、大滝の名前が付いたのでしょうか。
 今までは緩やかな渓流でしたが、ここらかは一気に斜度が増します。
わさび天井滝(ワサビテンジョウタキ) 落差20m 評価7
 わさび天井滝は見た感じでは四段に渡って流れ落ちていました。
 滝の映像
 沢を離れて斜面を登っていると明王谷を挟んで反対側に武奈ヶ岳が見えました。
 白滝山への最後の急斜面を登り終えると尾根歩きとなります。
(11時10分)
 1022メートルの白滝山山頂に到着です。
 打見山のロープウェー山頂駅が見えました。
(11時20分)
 オトワ池に到着です。
 ここから直接、夫婦滝へ向かうか、長池へ向かうかですが、時間もあるので長池へと向かうことにしましたが、結果的にはここで夫婦滝へ向かえば良かったです。
 長池へと歩いていると見晴らしの良い鉄塔へと出ました。
 地図を見るとここから尾根伝いに蓬莱山まで行けそうでしたが、登山道ではないので、赤白テープの方へと進みます。
 どうやら、この道は送電線の鉄塔建設の為に作られた作業道のようです。
 鉄塔から斜面を降りると長池が見えました。
 再び斜面を登りますが、この後、鉄塔を登り、又、沢へと降りるを何回も繰り返します。
 地図で確認してみると最初の鉄塔から白滝沢登山道に合流するまでに全部で9本の鉄塔がありました。
 鉄塔は斜面をトラバースするように建てられているので、作業道はその都度、沢を横切ります。
 もうこれで終わりかと鉄塔へ登ると谷を挟んで向こうに鉄塔が見えるの繰り返しで、かなり体力を消耗しました。
(13時00分)
 夫婦滝へ行く登山道にようやく合流し、オトワ池からの鉄塔地獄から1時間半かけてようやく解放されました。
 前回、夫婦滝を訪れた時に利用したリフトまで行ってみました。ロープウェーの営業は11月23日までですが、リフトは既に夏季シーズンの営業を終了し動いていません。観光客も誰もいませんでした。
 蓬莱山へはここから往復1時間はかかるので、引き返すことにします。
(13時15分)
 蓬莱山は幾つものルートがあるので、いつの日か再訪したいと思います。
 前回、夫婦滝へ来たのは10年以上前ですので、全く記憶がありません。
 橋も所々なくなっており、かなり荒れていました。
出逢いの滝(デアイノタキ) 落差3m 評価1
 出逢いの滝の石碑がありますが、滝はどこにもありません。
 一応、付近の渓流を撮ってきました。
 白髭ヶ渕です。
 続いて夫婦ヶ渕ですが先を急ぐ為、正面からの写真は省略しました。
 この辺でカップヌードル休憩を15分ほどとります。
 彼岸橋の石碑がありますが、ここも橋はありません。
(14時30分)
 対岸はオトワ池からの道との合流点でした。オトワ池から直接、ここへ向かえば12時頃には着いたはずです。
 分岐点には祠がありました。
 不動明王が安置されています。左側には趣意書がありますが、墨書きがかなり薄くなっていました。
夫婦滝(メオトタキ) 落差35m 評価8
 ここから夫婦滝へと向かいます。前回と同じく観瀑台から滝を見下ろします。
 今回は斜面を慎重に降りて滝つぼまで降りてみました。
 すると手前の木々がなくなり、良く見えます。
 滝つぼまから見る滝は大迫力でした。
 滝の映像
 上から見た時には気が付きませんでしたが、滝の左側には不動明王像が安置されていました。下流の三の滝と同様、葛川明王院の霊地であることがわかります。
(15時00分)
 分岐へと戻り岐路へと急ぎますが、橋は跡形もありません。
 夫婦滝の落ち口が見えました。滝の前は何事もないかのようにゆっくりと水が流れています。
 夫婦滝からは大きく巻き道を進みますが、落ち葉で登山道が埋まっていました。
 過去、明王谷では滑落により死亡事故が起きていますので、慎重に進みます。
(15時25分)
 30分ほどで沢へと降りました。ここに白髭渕の案内がありますが白滝の案内はありません。
白滝(シラタキ) 落差10m 評価5
 案内板のところから少しを沢を上流へと歩くと滝が見えました。これが白滝のようです。白滝は谷や山の名称にもなっているのに扱いが低いのが可哀そうです。
 滝の映像
 白滝の下流は白い岩盤が続いていましたので、もしかすると谷の名前はこの白い岩盤に由来するのかもしれません。
 この辺で時間は16時ですが、本日の日没は16時46分ですので段々と危なくなってきました。赤テープを探しながらの下山ですので、日没前に林道まで出ないといけません。
布ヶ滝(ヌノガタキ) 落差25m 評価6
 急いで谷を降りていると右側の支流から大きな滝が見えました。滝つぼまで行けそうでしたが、時間がないので遠望で我慢します。
 滝の映像
 こんな斜面を日没後に歩いたら滑落必死です。
 しかも橋は流されていますので、真っ暗闇だったら、完全に道を見失います。
(16時30分)
 日没15分前に何とか林道まで出ることが出来て良かったです。最悪、本年3人目の死者になるところでした。
(16時45分)
 林道まで出れば一安心です。伊藤新道登山口に到着しましたが、一回りするまで7時間半もかかってしまいました。
 一番の要因は鉄塔の道で予想外に時間を使ってしまったからですが、同じ沢道でもワサビ谷と白滝谷では圧倒的にワザビ谷の方が大変です。従って、往路を白滝谷、復路をワサビ谷へと周回順序を逆にすれば良かったと思います。
 三の滝を過ぎた辺りでへッドライトを装着しましたが、何と電池切れでした。急遽、予備バッテリーで何とかリカバリーします。
(17時20分)
 登山口に着いた時には真っ暗になっていました。



撮影2009/6/6
 今回は上流から琵琶湖バレーロープウェーに乗って行くことにしました。
 降りのリフトに乗って夫婦滝への入り口を出発します。
 リフト降り場から滝までは、往復で1時間40分ぐらいみておかないといけませんので、帰りのロープウェーに乗り遅れないように注意が必要です。
夫婦滝(メオトタキ) 落差35m 評価8
 リフト降り場から40分ほどで、滝を見渡せる場所まで着きました。途中は渓谷沿いに散策が出来るようになっています。
 落差の大きなニ筋の流れが夫婦を連想させる優雅な滝でした。
 滝の映像



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