蒼滝(Ao taki)

菰野町 総合評価8
 四日市の西側、湯の山温泉を流れて、伊勢湾にそそぐ三滝川の由来になっているのが、蒼滝、潜戸滝、百間滝の3つの滝です。



撮影2021/7/11
 7月8日(木)の朝、起きたらぎっくり腰になり、歩くのがやっとで、階段も登れなくなってしまいました。
 金曜日の夜、カイロプラクティックの先生の所に這うようにして行き、骨盤の歪みを矯正して貰ったところ、「骨盤が左右でかなりずれているので矯正した。1週間後にチェックするのでもう一度来てください。今週末に山登りに行きたいの。痛くなければ行ってもいいけど、無理しない方がいいよ。」とのことでした。
 矯正して貰ったらカイロプラクティックからの帰り道は嘘のように痛くありません。日本では外科医の圧力によりカイロプラテイックの国家資格は制定されず、誰でも整体師やカイロプラクティックの専門家を名乗れるので、実際、いかがわしいところもあるようてすが、私にとってはこの先生は神様のような存在です。
 11日(日)の朝、天気が回復するとのことでしたので、二百名山の御在所岳へ行くことにしました。
(携行装備)
 ・登山靴、ダブルストック、帽子、手袋、レインウェア
 ・GPS、コンパス、高度計、気圧計、温度計、地図、デジカメ、ヘッドライト、熊よけ鈴
 ・食料(柿の種とピーナッツ・アーモンド、キャラメル×1、ペットボトル×3) 
(6時00分)
 痛みはなくなったものの、3日前はまともに歩けなかった訳ですから、再発したら大変です。そこで、最も最短ルート(登り標準時間1時間15分)である武平峠往復コースにしました。
 登山口は標高800メートルで山頂の1212メートルまで標高差は400メートルほどです。
 トンネル手前の駐車場に車を停めて、出発しました。
(6時10分)
 10分ほどで武平峠に到着です。
 ここを左に行くと、2018年11月に行った鎌ヶ岳へと行くことが出来ます。
 峠道は思った以上にハードでした。
 鎖場もあります。
 岩場を縫うようにして進みました。
 鎌ヶ岳の向こうに伊勢湾が見えます。
 反対側にはロープウェイの山上駅や雨量レーダーが見えましたが、今回は山頂が目標であそこまでは行きません。
 御岳大権現との分岐を右側の山頂方面へ進みます。正面には山頂が見えました。山頂まであと少しです。
(7時20分)
 ほぼ標準時間の1時間20分で山頂に着きました。
 腰も大丈夫でした。
 ロープウェイやリフトは早朝なので止っているのかと思いましたが、後で山麓駅へ行ったらメンテナンスの為、7月1日から15日まで運転停止だそうです。
 リフト2本だけの小さなスキー場です。
 山頂には山口誓子の「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」の句碑がありました。
 こちらは帰りに武平峠手前で見た鎌ヶ岳ですが、山口誓子が大三角形と形容した通りの鋭く尖った山頂が特徴です。
 山頂の西には望湖台があります。
 実は御在所岳山頂は三重県と滋賀県の県境であり、意外と琵琶湖が近い(約30キロ)のです。
 天気が良ければ琵琶湖が見えるそうですが、御覧の通り雲で何も見えません。
 鈴鹿国定公園指定記念碑がありました
 山頂から少し下ったところに長者池があります。
 明治末期、矢田甚太郎がこの池を見つけたところ、池の主から霊気を授けられ、以来、甚太郎がなでるとどんな病でも治癒するとの評判が立ち、一代で財産を築いたことから長者池と呼ばれるようになったそうです。
(8時20分)
 御岳大権現の立派な建物を見て下山することにしました。
(9時20分)
 帰りは丁度1時間で戻ることが出来ました。
(9時35分)
 続いて西多古知谷にかかる大滝を見に行きます。鈴鹿スカイラインからも遠望出来ます。
 これだけの大きな滝ですから、真近で見たくなりました。近くの路肩に車を停めて左岸側から入ることにします。
 踏み跡すらありませんが、特に難所はありませんでした。
(9時45分)
  10分ほどで滝前の岩に到着です。
西多古知谷大滝(ニシタコチダニオオタキ) 落差50m 評価7
 水量はあまり多くありませんが、落差は凄いです。
 梅雨時でこの水量ですから、普段はもっと少ないのかもしれません。
 滝の映像
(10時05分)
 西多古知谷大滝を見るのに要した時間は30分でした。
 続いて久しぶりに蒼滝へ行くことにします。
 知らなかったのですが、私が2008年に訪問した後、豪雨災害により蒼滝駐車場からの橋が流され、川沿いに行くことが出来なくなっていました。
 駐車場の標高は330メートル、滝の標高は400メートルほどで、5分で行くことが出来るお手軽滝でした。
(11時05分)
 しかしながら川底の駐車場 (標高330メートル) から一旦、御在所ロープウェイの山麓駅 (標高390メートル) まで行き、更に裏道登山道の一合目から蒼滝不動尊 (標高450メートル) まで登って、そこから一気に標高400メートルの滝つぼまで降るというハードな行程になっています。
 御在所ロープウェイの駐車場に停めれば大分楽になりますが、橋が流されたことを知りませんでしたので、下から行くことになってしまいました。
(11時18分)
 12分かけてロープウェイ山麓駅に到着です。ここで緑茶を買って水分補給しました。
(11時22分)
 裏道登山道の一合目に到着です。ここから蒼滝まで200メートルですが、60メートル登らなければなりません。
 蒼滝不動尊に到着です。歴史的にはこちらが本来の訪問ルートです。
 真っすぐ行くと裏道登山道ですが、ここで右側の沢へと降りる道へと進みました。
 標高差50メートルの石段に帰りの登り返しが辛いです。
(11時37分)
 5分で着くはずのお手軽滝が32分もかかってしまいました。
 滝前の荒れようは想像以上で滝前にかかっていた橋も跡形もありません。
蒼滝(アオタキ) 落差45m 評価8
 梅雨時ですが、前回来た時よりも水量は少なかったです。
 黄土色の壁面が独特です。
 滝の映像
(12時25分)
 1時間20分もかかってようやく蒼滝の訪問が終わりました。
 御在所ロープウェイの前にあるホテル湯の本で立ち寄湯が出来るとのことで帰りにお邪魔し、ついでにお昼の懐石料理も堪能させて頂きました。
 実はホテルの方に蒼滝へ行ってきたと言ったら、蛭は大丈夫でしたかと言われ、足回りをチェックしたところ、いなかったので一安心しました。安心してお風呂に浸かっていたら、何とお腹に一匹噛みついていました。シャワーの水流で落とそうとしましたが、びくともしません。蛭よけとして携帯している虫よけスプレーを出して一吹きしたところ、瞬時に丸まり排水溝へと流れて行きましたが、お腹からの出血が中々止まりません。絆創膏を貼って何とか治まりましたが、とんだ災難でした。
 一匹いれば他にもいるだろうと背中をチェックしましたが、いません。衣類や靴も念入りに確認しましたが、噛まれた一匹だけのようです。
 蛭は血を吸う時、痛み止めと血液の凝固を妨げる成分を注入します。全く痛みがなく血を吸い取られる訳ですが、伝染病の媒介も特になく、血液もサラサラになりますので、医学的にはむしろメリットとポジティブに考えてホテルを後にしました。



撮影2008/11/9
 百間滝を見たくて鈴鹿スカイラインへ再び行ったのですが、今度は集中豪雨による崖崩れの為、中道ルートの手前で通行止めになっていました。ここから百間滝橋まで1.5キロぐらいでしたので歩いて行く事にしました。
 時間はかかりましたが、ちょうど紅葉真っ盛りの時でゆっくりと紅葉を楽しむことが出来ました。左の写真は百間滝橋を堰堤から見たものです。
 百闡鼡エの右岸から表道ルートを登ると15分ぐらいで、百間滝を見ることが出来ました。
百間滝(ヒャッケンダキ) 落差70m 評価5
 水量が少なく、遠望でもあり、迫力は全くありません。
 鈴鹿スカイラインの反対側の山は紅葉真っ盛りなのですが、百間滝の周りは紅葉も少なく、やや期待外れに終わりました。



撮影2008/3/15
 三滝川の由来になっている蒼滝、潜戸滝、百間滝を見に行きましたが、百間滝は、国道447号線(鈴鹿スカイライン)が冬季閉鎖になっていたので、諦めて残りの2つの滝を見てきました。
潜戸の滝(クグリドノタキ) 落差3m 評価4
 御土産物屋さんの駐車場(800円)から、10分ぐらいで到着します。両岸が切り立った渓谷に滝音が響いていました。
 下流の蒼滝駐車場から5分で行けるお手軽滝です。
蒼滝(アオタキ) 落差45m 評価8
 温泉地のど真ん中にあるとは思えないほど立派な滝です。
 前日の大雨の影響もあって、恐ろしいほどの水量でした。近くにいるとあっという間に水浸しになってしまいます。
 滝の映像



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