滝沢の不動滝(Takizawa no fudotaki)


群馬県前橋市
 赤城山の南麓には不動大滝をはじめとしていくつかの滝がかかります。案内板には旭の滝、乙女の滝、恵の滝、不動大滝が記されていました。


撮影2013/5/18
 まず一番ふもとにある旭の滝へ行きました。おおさる山乃屋を目指して林道を走っていると旭の滝の案内があり、地道に入ってしばらく走ると、左の写真の案内板がありました。ガードレールの切れ目から沢へ降りていくと、4分で滝前へ到着しました。
旭の滝(アサヒノタキ) 落差7m 評価4
 V字形になった渓谷を割るように水が流れ落ちていました。背景には新緑もかがやき滝つぼの広さと相まって開放感一杯の滝でした。
 滝の映像
 次は乙女の滝を目指します。おおさる山乃屋近くの乙女の滝入り口の駐車場に車を停め、林道を歩いて行きます。地図によると最初は林道を歩き、最後は沢登りになるようです。
 林道歩きは味気ないので、最初は右側にある公園の中を歩きました。
 20分ほどで林道から分かれる沢への入り口に到着しました。単調な林道歩きからやっと開放されます。
乙女の滝(オトメノタキ) 落差5m 評価7
 林道を離れて10分で乙女の滝まで到着しました。落差はたいしたことがないのですが、物凄いヒョングリの滝です。
 角度を変えてみると、ヒョングリ度がわかります。まさに噴水滝です。
 実はこの後、おおさる滝を目指してさらに上流に向かったのですが、欠けたおおさるの滝の案内板があるだけで、滝がみえませんでした。もう少し上流まで歩けば良かったのかもしれませんが、早々とギブアップして引き返しました。
 滝の映像
 次は本命の滝沢の不動滝です。不動滝は赤城山最大級の瀑布で、赤城山山頂の火口湖「小沼」を源流とします。
 車は前不動駐車場に停めて、歩きますが、ここから不動滝までの道のりは国定忠治の逸話もあって、楽しい山歩きが出来ます。
 歩き始めるとすぐに分岐になります。まっすぐ進むと前不動尊です。不動滝へは右側の道を進みます。
 しばらく歩いていると延命猿水という湧き水がありました。ほほかむりをしたお猿さんの手から水を受けます。
 次は忠治みはり岩です。代官所からの追ってを逃れて赤城山に身を潜めていた忠治の為に、子分が見張りをしていた場所です。
 次は不動滝が遠望出来るところへ出ましたが、なんと記念撮影用の顔あき看板がありました。色あせて時間の経過を感じさせます。
 木々の間からはるかかなたに不動滝が見えました。
恵の滝(メグミノタキ) 落差6m 評価-
 15分ほどで滝沢不動尊へ到着しましたが、その直前に恵の滝がありました。と言っても水のない枯れ滝でした。
 滝沢不動尊の入り口には何とも奇妙な形をした自然木で作られた門がありました。
 滝沢不動尊は風によって造られた洞窟に築かれたお堂です。
 ここに安置されている不動尊は「片手不動」と呼ばれ、右腕、両足は切断、火焔や磐石も失われています。右腕は埼玉県の下手計鹿島神社不動明王の体内に、両足は瀧興寺の本堂に、火焔は榛名山の大福寺に祀られているそうです。
 不動尊から不動大滝までは周遊コースになっているようです。
 途中には国定忠治が3ヵ月に渡って隠れ住んだと言われる忠治隠れ岩がありました。
滝沢の不動滝(タキザワノフドウタキ) 落差32m 評価8
 不動尊から15分、入り口からは30分で不動滝の前へ立つことができました。入り口の案内板には32メートルとありましたが、もっとありそうです。
 近くで上部を見ると物凄い迫力です。
 上流はそれほど流水域は広そうに見えませんが、水量も豊富でした。まさに赤城山随一の滝です。
 滝の映像
 赤城山南麓の滝マップには乗っていませんが、忠治温泉の裏に当たる沢に朝日滝がかかっています。案内板等は一切ありませんが、忠治温泉の汚水処理制御盤の背後から沢に降りていきます。
 降りきると上流側に滝が見えました。
朝日の滝(アサヒノタキ) 落差10m 評価6
 小さな滝ですが、水量豊富で秘境感たっぷりのいい滝です。
 上段で流れ落ちた水が中段の滑り台を滑って下段に流れ落ちる姿はなかなか優雅です。
 滝の映像



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