わんぱくこーちの滝 (Wanpakukochi no taki)

高知県高知市桟橋通6丁目9
 わんぱくこーちの滝は、動物園や遊園地が併設された市民公園の一角に設けられた人工の滝である。



撮影2025/9/28
 わんぱくこーちに滝があると聞き向かう。
 園内を進むと、池の向こうに大きな滝が姿を現した。
わんぱくこーちの滝 (ワンパクコーチノタキ) 落差7m 時間4分 評価2
 近づいてみると、下半分は自然石のような風合いを見せているが、上半分は白く塗られ、人工物であることが一目でわかるのが少し惜しい。
 それでも、間近で眺めると大きな石が巧みに組まれ、日本庭園の滝石組を思わせる趣もあった。
 この滝の最大の特徴は、裏側へ回り込んで“裏見”ができることだろう。
 水の幕越しに外の景色が揺らぎ、まるで異次元へ迷い込んだような感覚に包まれた。
 滝の映像
 続いて百名城に選定されている高知城(84番)へ向かう。
 入口近くには山之内一豊の銅像が立ち、往時の気配を静かに伝えている。
 やがて、現存12天守のひとつである高知城が姿を現した。
 1727年の火災で追手門など一部を残して焼失し、現在の建物は1753年に再建されたものだという。
 天守だけが残る城は他にもあるが、高知城の特筆すべき点は、追手門をはじめとする数々の門や塀、そして本丸御殿まで、本丸の姿が丸ごと残っていることだ。
 1934年には国宝に指定されたが、1950年の文化財保護法施行により、現在は15棟が重要文化財となっている。
 城郭様式が定まった江戸時代前期以前の建物でないと国宝指定が難しいためだが、本丸が完全な形で残る希少性を思えば、再評価の可能性もあるのではないかと感じた。
※城郭の国宝指定要件
 文化財保護法上は次の通り究めて曖昧だが、過去の事例から「城郭様式が定まった江戸時代前期以前の建物」が国宝指定の要件となっているようだ。

重要文化財
 建築物、土木構造物及びその他の工作物のうち、次の各号の一に該当し、かつ、各時代又は類型の典型となるもの
 (一) 意匠的に優秀なもの
 (二) 技術的に優秀なもの
 (三) 歴史的価値の高いもの
 (四) 学術的価値の高いもの
 (五) 流派的又は地方的特色において顕著なもの
国宝
 重要文化財のうち極めて優秀で、かつ、文化史的意義の特に深いもの
 
 自由民権運動を推し進めた板垣退助もまた、高知が誇る英雄だ。
 千代と馬の銅像は、千代の鏡の逸話を象徴しているのだろう。
※千代の鏡
 千代は嫁ぐ際、親から「夫の大事に使うように」と託された金10枚を鏡箱に忍ばせていた。貧しい暮らしの中でも決して手を付けなかったが、ある日、一豊が市場に出された名馬をどうしても手に入れたいと言う。値は金10枚。千代は迷わず隠し金を差し出し、一豊は名馬を得た。その馬は信長の馬揃えで称賛され、一豊の出世の足がかりとなったという。
 他にも千代には「笠の緒文」など一豊の出世に貢献した逸話が伝わる。
 天守閣の手前にある建物が本丸御殿。現存御殿は四つ(川越城本丸御殿掛川城二の丸御殿二条城二の丸御殿、高知城本丸御殿)しかなく、ある意味、12ある現存天守より貴重かもしれない。
 天守に登ると、高知の街並みが一望できる。
 海風が心地よく、城下町の広がりがどこか穏やかな時間を感じさせてくれた。



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