土伝滝(Tuchiden taki)


三重県熊野市紀和町小栗須
 紀和町を走る国道311号線沿いに、土伝滝という小さな滝がひっそりと姿を見せている。車を停めてすぐに訪ねられる、旅の途中に立ち寄るにはちょうどよい滝だ。



撮影2025/12/4
 土伝滝を訪れるのは、実に16年振りのことだった。
 ガードレールの切れ目から沢へと降りていく。
 大きな石が点々と転がっており、足元に気を配りながらゆっくりと進む。
土伝滝(ツチデンタキ) 落差10m 落差5分 評価6/10
 滝の背後には、晩秋の名残をとどめる紅葉が淡く色づいていた。季節柄、水量は控えめで迫力こそないものの、斜めに走る地層の上を静かに滑り落ちる水の姿には、どこか優雅な趣がある。
 滝の映像
 滝を後にし、続百名城に選ばれている赤木城(155番)へ向かった。
 駐車場に立つと、赤木城の全景が目の前に広がる。
 この城は、木材産地である熊野の支配を目指して豊臣政権が築いたとされ、築城は1589年頃。
 城造りの名手として知られる藤堂高虎の手によるものと推測されている。
 中世山城と近世城郭の特徴を併せ持つ平山城で、山を登るにつれ、高く積まれた石垣が姿を現す。
 喰い違い虎口もまた、近世城郭らしい造りだ。
 本丸正面の石垣には、ひときわ大きな鏡石が据えられていた。

※鏡石
 来城者に威圧感を与え、城主の権力や財力を誇示するために城の入口の石垣に置かれる石。
 本丸は広々としており、風が抜けて心地よい。
 帰り道、せっかくなので近くの丸山千枚田へも足を延ばした。上から見下ろす棚田は、田んぼというよりも扇を大きく広げたようで、思わず息をのむほどの景観だった。



撮影2009/11/29
 瀞峡方面から熊野市へ向かって国道311号線を走っていたときのこと。突然、右手に大きな滝が飛び込んできた。予定にはなかったが、道路沿いの滝とあれば見過ごすわけにはいかない。近くには「景勝 不動明王・土伝滝」と記された白杭が立っていた。
土伝滝(ツチデンタキ) 落差10m 落差5分 評価6/10
 滝のそばには小さな祠もあり、古くから信仰の対象となってきたことがうかがえる。滝前に立つと、道路沿いの滝とは思えないほど立派で、思いがけず得をしたような気分になった。
 滝の映像



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