弘前公園の滝(Hirosakikoen no taki)

青森県弘前市大字上白銀町
 百名城に選定されている弘前城(4番)は、現存12天守のひとつとして知られ、津軽の歴史を今に伝える貴重な城である。



撮影2025/7/29
 今回は藤田記念庭園の駐車場に車を停め、そこから弘前公園へ向かうことにした。
 藤田記念庭園は、日本商工会議所初代会頭・藤田謙一氏の邸宅跡をもとに、市制100周年記念事業として整備された庭園である。
 園内に足を踏み入れると、6,600坪という広大な敷地が広がり、池を中心とした池泉回遊式庭園が静かに迎えてくれた。
 大正時代の庭園ながら、江戸期の大名庭園を思わせる風格が漂う。
 池の中央には中島が浮かび、モミかツガと思われる大木が影を落としている。マツ科の木であることを思えば、島は亀島として設計されたのかもしれない。
藤田記念庭園の滝(フジタキネンテイエンノタキ) 落差7m 時間5分 評価4/10
 池泉を巡って歩いていると、赤い橋のかかる大きな滝が姿を現した。
 橋の上からは上段の滝を間近に眺めることができ、街中の庭園とは思えないほどのスケールに驚かされる。
 滝の上には洋館と和館が並び、和洋折衷の景観が独特の趣を生んでいた。
 この日は猛暑日で、汗が噴き出すほどの暑さだったため、洋館内の「大正浪漫喫茶」でかき氷をいただき、ひと息ついた。
 続いて弘前公園へ向かう。
 弘前城は1611年、津軽氏によって築かれ、明治維新まで津軽氏が城主を務めた。現存建物も多く、天守のほか三つの櫓、五つの門が残り、いずれも重要文化財に指定されている。
 三の丸にある植物園へ入ると、現存櫓である二の丸辰巳櫓が見えた。
 園内には津軽地方の築城技法を取り入れた「大石武学流庭園」がある。
 十字に飛石が横切る独特の意匠が目を引く。右の飛石は礼拝石へ、左の飛石は二神石へとつながっていた。
 礼拝石を中心に二神石とつくばいを対に置くのが武学流の特徴だという。
 池泉の奥には巨大な立石が据えられ、その両側には小さな滝がかかっていた。
大石武学流庭園滝石組(オオイシブガクリュウテイエンタキイワグミ) 落差1m 時間30分 評価1/10
 左側の滝は細長い石を伝って池へと落ちる直瀑。
 右側の滝は木橋の奥にひっそりと流れていた。
 植物園の北案内所近くには石が敷かれた枯山水がある。
三の丸庭園枯滝石組(サンノマルテイエンカレタキイワグミ) 落差1m 時間30分 評価1/10
 大きな枯池の奥には柱状節理を思わせる細長い石が立っていた。
 植物園を出ると、巨大な現存門・三の丸東門が姿を現す。城の歴史を静かに物語っていた。
 中濠を逆時計回りに歩くと、現存櫓・丑寅櫓が見えてくる。
 二の丸へ入ると日本庭園が広がっていた。
 中島には二宮金次郎像が立っていた。弘前ねぷたまつりに合わせて、祭りのうちわとハッピが着せられており、どこか微笑ましい。
二の丸庭園枯滝石組(ニノマルテイエンカレタキイワグミ) 落差1m 時間30分 評価1/10
 二宮像の隣には滝石組があったが、水は流れていなかった。
 滝の映像
 二の丸から三の丸への出口には現存門・二の丸東門があり、こちらも歴史の重みを感じさせる。
 入城券を購入して本丸へ入ると、周囲は工事中だった。
 天守の姿がどこか不思議に見えた。石垣がないため、ぽつんと置かれたような印象を受ける。
 実は2015年、石垣修理のため天守を70メートル内側へ移動したことによるものだった。
 天守内部に入ると、地震対策が施されているのがよく分かる。
 最上階からは、緑に包まれた弘前公園が一望できた。
 帰りは現存門・二の丸南門を通る。
 現存櫓・未申櫓を眺めながら歩いた。現存建物の多い弘前城は、やはり見応えに満ちていた。



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